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AMRICAN EAGLE OUTFITTERS®と考えるアメカジのイロハ。 vol.10

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Photo_Yozo Yoshino[takibi]
Text_Ryo Kikuchi
Edit_Jun Namekata[The VOICE]

スポーツウェアからファッションウェアへ

ネック部分にフードがついた上着。それがパーカ。だから素材違いやら、形違いを含めると種類はかなり豊富だ。だけどパッと聞いて思いつくのは、おそらくはスウェット地にカンガルーポケットの付いたこれ。スポーツフィールド出身だから、当然着心地はいいし何よりラク。自由なデザインやカラーがあるってのも僕らには嬉しいポイントかもしれない。そんな“いいね”を凝縮したのがアメリカンイーグルのパーカコレクション。ちなみに、みんな「パーカー」とよく言っているけど正式には「パーカ」ね。

ミリタリーウェアにしろ、ワークウェアにしろ、メンズウェアの発端は過酷な環境に身を置く男たちのいわば“作業着”であることが多い。パーカもしかり。氷雪地帯に住むイヌイット族がアザラシなどの毛皮を用いて作っていた防寒服が起源だ。それがアウトドアウエアとして波及し、さらにアメカジでおなじみのスウェット地のパーカへと形を変えていった。

使いやすさはピカイチ

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スポーツウェアのひとつではあるんだけど、不思議といろんなスタイリングにマッチする。それは、これまでのファッション史を見ても分かるはず。1980年代にはアウトドアファッションのワンピースとして組み込まれていたし、アイビーブームの日本では紺ジャケの下にパーカを重ねる青年紳士が街中を闊歩してたっけ。御覧のように、厳めしい軍アウターと合わせれば表情がやわらぐし、シャツと白パンに合わせれば気張った感じが抜けて親近感も湧いてきそう。そこへプリントや刺繍のデザインがチラッと見えたら自分アピールの名刺代わりになったりも。アメリカンイーグルのパーカって、そういうところもちゃんと心得てるよね。

気持ちいい、お手軽、とはそれぞれみんな言うけど、とどのつまり、パーカの魅力って他にはないオールマイティさにあると思う。その頼もしさは昔も今も変わらないし、これからもぼくらはずっと好きでいるはず。

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右:¥5,490+税
フェード感や、文字プリントのかすれ具合、うっすら浮かび上がるブランドアイコンのイーグルなど、
ヴィンテージパーカを思わせる細かなデザインアプローチが優秀。

左:¥6,490+税
一枚は持っておきたい万能選手のグレー。野暮ったさを感じさせないすっきりとした身頃だけに、
一枚で着ても様になる。フード裏にはタッチのいいワッフル地をプラス。

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右:¥6,490+税
肉厚な生地はふっくらとしたタッチを生み、体を優しく包み込む。脇下から裾にかけてリブ編みの
生地を加えたことで、フィッティングや着心地もさらに向上させた。

左:¥6,490+税
厳選された上質な素材を使ったコットンブレンド生地の一着。フード部分にはNYCの
シグネチャーロゴをあしらい、胸元にはシブ味を増したイーグルロゴをオン。

アメリカンイーグル アウトフィッターズ
電話:03−6418−1067
www.aeo.jp