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AMRICAN EAGLE OUTFITTERS®と考えるアメカジのイロハ。 vol.11

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Photo_Yozo Yoshino[takibi]
Text_Ryo Kikuchi
Edit_Jun Namekata[The VOICE]

そもそもは、アウトドアワーカーに愛された“作業着”

アメカジの代表的アイテムと聞いてネルシャツを思い浮かべる人は結構いるはず。ネルシャツとはフランネルシャツの略称で、元を辿るとフランネルの生地自体は17世紀のスコットランドで農夫たちが着ていたモノらしい。それがこれだけ爆発的に認知されるようになったのは、やっぱりアメリカ社会との融合があったからだ。

そもそもアメリカで注目されるようになったのは19世紀。鉄道事業が急速に拡大していた時代で、そこで働く労働者たちのために作られたのだとか。以降、暖かく適度に丈夫というその利便性の高さからロガーズやファーマーズといったアウトドアワーカーたちの間に伝播し、今に至るというワケだ。

アメカジの象徴として進化した永遠の定番

アメカジファッションのアイコンとして強烈に印象付けたきっかけといえば、ニルヴァーナのカート・コバーンに代表されるグランジミュージシャンたちのスタイルではないだろうか。彼らはボロボロのネルチェックシャツやニットへ袖を通し、クラッシュジーンズを穿いてステージに立った。そんな彼らの反骨心にも似た強烈な主張がとにかくカッコよく見えた。

もちろんそれだけじゃない。メタルロックやグランジミュージックと結びついたことでファッションとしての地位を確立したネルシャツは、人気が一気に加速。アウトドアワーカーたちのようなクラシックなアメカジスタイルだけでなく、西海岸のギャングスタ・ラッパーやスケーターが好んで着たり、はたまた社交界のドレスコードとしても採用されたり、スタイルやカテゴリーをこえて広くファッションアイコンとして愛されたのだ。

ヘビーワーカーズやミュージシャンたちのユニフォーム、フォーマルなシチュエーションでのドレスコード、モードブランドが作り出すスタイルのキーアイテム。あらゆるシーンに侵食するアメカジのパワーをネルシャツには感じられる。アメカジブーム再燃の兆しを見せている今だからこそ、改めて一着持っておくのもアリかもしれない。アメリカンイーグルなら、まさに選り取り見取りだ。

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「ヘリテージフランネルシャツ」¥4,990+税

高品質を貫きブランド黎明期より作り続ける定番。“ヘリテージ”を冠したモデル名もその表れだ。生地は特有の起毛感がのった表側に反し、裏側は優しいタッチに仕上げられている。

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「フランネルシャツ」¥4,990+税

体をふんわりと包み込む素材感が心地いい。往年のフランネルチェックシャツを思わせるボックスにほど近いクラシカルなフィットや、裾へ入れたロゴ刺繍のさり気なさもいい。

アメリカンイーグル アウトフィッターズ
電話:03−6418−1067
www.aeo.jp