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AMRICAN EAGLE OUTFITTERS®と考えるアメカジのイロハ。 vol.17

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素材から紐解くアメカジの自由

アメリカがコットン大国と呼ばれていることは有名で、コットンUSAのマークは信頼の証だったりもする。だからいろんなアイテムを作れたのかもしれない。その事実を物語っているのって、実はシャツじゃないかと思う。チェックシャツはもちろん、ファーマーズたちを支えたウエスタンシャツもアイビーリーガーたちのユニフォームだったボタンダウンシャツだってアメカジの歴史には欠かせないし、多彩な素材を辿るうえでは格好。てことで、今回はシャツから紐解く素材にまつわるお話。

オックスフォード

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たて糸とよこ糸を2本ずつ引き揃えて平織りにした生地で、斜子織りとも言う。もともとはスコットランドの紡績会社が製作した生地に大学名をつけたのが由来で、ほかにもハーバード、イェール、ケンブリッジがあったとか。各校の学生たちが好んで着ていたかは分からないけど。ポイントは、織目がはっきりしていて、やや厚地ながら適度な光沢があるところ。アメトラの定番シャツとして君臨してきた生地だから、紺ブレとの相性は折り紙つき。
「オックスフォードシャツ」¥4,990+ Tax

ポプリン

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ポプリンは、たて糸とよこ糸に同じ太さの糸を使用し、たて糸をよこ糸の倍ほどの密度で織った平織りの生地。実は、その呼び名はイギリスでのもので、アメリカではブロードと呼ばれている。教会で使用する法衣を作るために使われていた由緒正しき生地が元祖で、1920年にアメリカへ伝わったよう。表面に滑らかな光沢があり、高い番手になるほど輝きが増すためドレスシャツに広く使われてきた。だから、レザーやデニムなど、カジュアルなアウターと合わせてもシュッとする。
「ソリッドポプリンシャツ」¥4,990+ Tax

デニム

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もっともアメカジにゆかりのある素材だけど、起源はフランス。10番手以上のタテ糸をインディゴによって染色し、ヨコ糸を未晒し糸(染色加工をしていない糸)で綾織りにした綿の厚地織布で、生地の裏側に白いヨコ糸が多く出るのが特徴だ。察しの通り強度が高く、もともとはワークシャツの素材として使われていた背景もあるけど、今だったらウールジャケットのインナーに合わせて、クラシカルな装いのハズしに使うのも悪くない。
「デニムシャツ」¥5,990+ Tax

シャンブレー

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デニム生地やダンガリー生地と間違いがちだけど別物。たて糸に色糸、よこ糸に白糸を使用した平織りの生地で、デニム地よりは薄手で艶がある。ルーツは1950年代のワークシャツと言われていて、ほかの素材と比べれば新参者かもしれないけど、ワークスタイルのようなラフな着こなしから、アイビーといったキレイ目まで幅広くフォローできるってのが魅力。だから、Gジャンと合わせて男くささを演出するもよし、ラペルジャケットと合わせてキリッとみせるもよし。着こなしの幅を考えれば、一着もっておいて損はないはずだ。
「ワークウェアシャツ」¥5,990+Tax

糸の使い方や織り方など、アレンジの違いで様々な生地が出来上がるけど、大元をたどればやっぱりベースはコットン。コットン大国と言われるお国柄だから、様々な生地を使っていろんなアイテムを作る土壌はしっかりとあったんだろうね。アメカジの自由さも、実はそんなところからきているのかも。

アメリカンイーグル アウトフィッターズ
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