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AMRICAN EAGLE OUTFITTERS®と考えるアメカジのイロハ。 vol.24

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最強のフライトジャケット

しばらく影を潜めていたミリタリーファッションが、今年は久しぶりに熱い。どのショップを覗いても必ずと言っていいほどミリタリーテイストのアイテムが並び、現代的にリファインされたスタイルで提案されている。中でもフライトジャケットをモディファイしたアウター類は鉄板。ある意味、今季のキラーアウターとっていいかもね。さて、フライトジャケットといえばMA-1やN−2Bなどが挙げられるが、今回は“最強のフライトジャケット”と呼ばれたN−3Bについて掘り下げてみたいと思う。

N−3Bが正式にアメリカ空軍「US Air Force」に採用されたのは1950年代の半ば。前述した通りフライトジャケットにはMA-1やN-2Bなどがあるが、中でもこれは防寒性において格別。長い着丈、ファー付きのフード、内側で絞ることのできるウエストなどなど、まさに極寒の環境で働く男のためのユニフォームだ。それから40年以上の長きにわたり継続使用されたことを考えれば、いかにこれが完成されたものであったかは想像できるよね。

ちなみにフライトジャケットはそれを着用する温度帯によってカテゴリーが分かれている。それが「Very Light Zone」、「Light Zone」、「Inter Mediate Zone」、「Heavy Zone」、「Very Heavy Zone」の5つ。N-3Bは「Heavy Zone」のカテゴリーで、マイナス10~30度と言う苛酷な状況に耐えられるものだった。別名“アラスカジャケット”とも呼ばれていたりしたことからも、どんだけ頼れるアウターだったかはわかる。ちなみにMA-1は10度~マイナス10度までの「Inter Mediate Zone」ね。

さて、そんな最強の防寒用ミリタリーアウターとして誕生したN−3Bだが、その後機能性をスペックダウンさせたものが民間にも普及し、さらにアメカジブームを経てファッションアイテムとして進化。今なお冬のキーアイテムとして人気を集めていると言うわけだ。

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各¥21,990+tax

ヴィンテージのN−3Bも魅力的だが、普段着として使う分には明らかにオーバースペック。そのタフでクールなルックスはそのままに、シルエットをシャープにアレンジし、ディテールもスマートに進化させたものが今選ぶべきN−3Bの基準だ。アメリカンイーグルアウトフィッターズが提案するN−3Bも、そんな現代に適応したデザインのもの。ウォッシュ加工でヴィンテージ風の味わい=オーセンティックな魅力を出しながら、野暮ったく見えないようにシルエットを改良。素材もナイロンではないので街に映えるよううまくアレンジされている。

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フードのファーは着脱可能で、内側はハーフボア。袖口にはリブ編みのニットが内蔵されていて、フロントポケットはサイドからも手が入れられるハンドウォーマー仕様。グローブをしたまま着脱ができる大きめのボタンや綾テープでの補強など、細部へのこだわりも忘れていない。過不足なく現代的に改良されたN−3Bといった感じだ。

ジーンズやチノパンで往年のアメカジを楽しんでもいいし、スキニーのブラックジーンズでモードっぽく遊んでもいい。ジャケットやスラックスなどのドレス感のあるアイテムにもハマるはずだ。

アメリカンイーグル アウトフィッターズ
電話:03−6418−1067
www.aeo.jp