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AMRICAN EAGLE OUTFITTERS®と考えるアメカジのイロハ。 vol.9

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Photo_Yozo Yoshino[takibi]
Text_Ryo Kikuchi
Edit_Jun Namekata[The VOICE]

ボタンと美ロール

1900年頃に誕生したボタンダウンカラーの正式名称は“ポロカラー”。その言葉にピンと来た人、たぶん正解。そう、英国上流階級の人々がたしなんでいたスポーツ競技の「ポロ」が発端。観戦していたアメリカ人が、風になびく襟を見て思いついたんだそうな。しかもこれ、ただ襟を固定したってだけじゃない。当時のドレスシャツといえば、糊がピシッと入ったカッチカチの堅苦しい襟が主流。それをあえて糊をつけずに仕上げたことで美しくロールした襟の形が生まれたってわけ。保守的な人は嫌悪したみたいだけど、その後の人気っぷりを見れば、いかに革新的な“発明”だったかはよくわかるでしょ。そこらへん、自由な発想と効率性を重視する、実にアメリカらしい意匠だよね。

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著名人たちも愛した襟型

ボタンダウンカラーが誕生して以降、そのスポーティなルックスからアメリカのアイビーリーガーたちがこぞって身に着けた。でも、虜になったのは何もそんなボーイズだけじゃない。ポップアートの巨匠、アンディー・ウォーホルも、小説『華麗なるギャツビー』で知られる作家のスコット・フィッツジェラルドだってボタンダウンシャツに夢中だったとか。

ボタンダウンカラーの着こなし

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出自がそんなんだから、当然ボタンを留めて着るのが正統な着こなし。エレガントなロールも生まれるしね。でも、洒落者で通っているイタリアーノたちは“あえてのボタン外し”でオシャレを自由に楽しんでいて、その姿が実にイケている。あえてラフにすることで襟元に抜け感が生まれて、小洒落た感じがする。そういう着こなしを見ると「ああ、コイツはわかっているな」とファッション通は思うのだ。アメリカンイーグルのアイテムのように、カラフルなチェック柄ならなおさらだよね。

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(右から)
オックスフォードシャツ¥4,990+税
パネルデザインオックスフォードシャツ¥4,990+税
ストライプオックスフォードシャツ¥4,990+税

ボタンダウンカラーにオックスフォード生地。この組み合わせが実にアメリカらしい。プレーンのほか、ストライプやマルチパターンなど、振り幅の広いデザインも楽しい。

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(右から)
ギンガムチェックシャツ¥4,990+税
シャンブレーシャツ¥5,990+税
チェックシャツ¥4,990+税

アメカジやアメトラを象徴する各種チェック柄は、着こなしの幅を広げる頼もしいアイテム。中央の一枚はシャンブレー生地で、ヨーク部分から切り替えたデザインが魅力的な一枚だ。

アメリカンイーグル アウトフィッターズ
電話:03−6418−1067
www.aeo.jp