VOL.01青谷 克也(BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS メンズバイヤー)
ビューティ&ユースらしい別注アイテム。
ー今回の別注アイテムですが、青谷さんが企画されたんですよね。どんなところがポイントになっていますか?
青谷:「CRT300」はテニス用のモデルで、それをよりテニスシューズらしく、より洗練されたモデルとしてアップデートしたいと思って作業しました。いちばんのポイントはやはり、ニューバランスのアイコンである“N”のマークをパンチングで表現したところですね。これによって、はじめに描いていたイメージを具体化することができたと思います。
ーやはり“洗練性”というのは、普段から心掛けていることなんですか?
青谷:「お客さまに求められていることを、いかに形にするか」ということを心掛けています。いまのお客さまは、きれいめなものを求めていらっしゃると思うので、今回の別注はそこにクローズアップしましたね。僕個人の想いでいうと、ベースとなったモデルの良さも大事にしたいと思っているので、そこも見どころかと。
ー具体的にはどんなところですか?
青谷:カラーリングです。もともとが白を基調としたスニーカーだったので、そこは最大限活かすようにしました。でも、それだけだと面白くないので、ヒールにネイビーのポイントを添えて「ビューティ&ユースらしさ」も加えています。
ー白いスニーカーって、いわゆる体育館履きっぽく見えてしまったりして、意外と難易度の高いアイテムだと思うんですけど、このアイテムはファッションアイテムとして取り入れやすそうですね。
青谷:そうですね。上品なアイテムになるように、素材の使い方にも工夫をしたので、使いやすいアイテムになっていると思いますよ。もともとスエード×メッシュであったものを、表革×メッシュに変更したのと、履き口をベージュのピッグスキンにしました。この履き口のアレンジが、エレガントなニュアンスの軸になっていると思います。
ーこちらのアイテム、コーディネートにはどのように取り込んだらよいでしょか?
青谷:モードやスポーティなスタイルが多いなか、あえてプレッピーな着こなしをすると面白いと思います。太めのチノパンとか、王道なアイテムに合わせてもらえると鮮度が上がっていいですね。そこに、ハットを被ったり、チェスターコートを羽織ったりして、トレンドの要素を入れたらバッチリだと思います。
ー今日の青谷さんのコーディネートはどんなところを意識されましたか?
青谷:やっぱり春なので、配色でスッキリとした印象になるように心掛けました。スニーカーが活きるように、トップスのカラーリングを合わせているのと、9分丈のスラックスで足元がもたつかないようにしています。「スニーカーの色を拾う」というのが、このスニーカーを合わせるうえで重要かなと思います。
PROFILE
青谷 克也(BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS メンズバイヤー)
BEAUTY & YOUTH UNITED ARROWS メンズ バイヤー。2003年ユナイテッドアローズ京都店に入社し、その後梅田店等関西各店を渡り歩いた後、2008年より現職。