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New Balance for BEAUTY&YOUTH それぞれのスニーカー論、それぞれのスタイル

VOL.4 江川 芳文（Homble Niño デザイナー）

クラシックであり、モダンでもある。

ー最近はどんなスニーカーが気になるか教えてください。

江川：やっぱりスケシューが多いです。その中でも、見た目がスッキリした“バルカナイズ製法”のスニーカーと、ソールが厚くてボリュームを感じる“カップインソール”のアイテムの、ちょうど中間くらいのルックスをしたシューズが多くなってます。

ーどうしてそういったスニーカーが気になるんですか？

江川：スケートをしているときに、バルカナイズを履いているとカップインソールが履きたくなって、カップインソールを履いているとバルカナイズが履きたくなるんです（笑）。最近になってようやく見た目がバルカナイズで作りはカップインソールっていうスニーカーがリリースされたので、すぐ買いました。そういう中間的な視点をついたアプローチが面白いなと思って。

ーオーセンティックなアイテムとかは履いたりしますか？

江川：定番的なアイテムはあまり履かないですね。もちろんリスペクトしているし、安定して良いものだと思うけど、そこに収まる自分が嫌なんです。だからなるべくみんなと違うものを履くように心掛けています。

ーご自身のブランドでスニーカーを作られたりもすると思うんですけど、デザインするうえで意識していることってありますか？

江川：パッと見たときに、なにか心に引っ掛かるものを作ることですかね。僕は“ダサい”って言葉をポジティブな意味で使うんですけど、敢えてちょっとダサくしてみたり、見たことのない素材を組み合わせてみたりしています。たぶん変わった靴が好きなんでしょうね（笑）。

ーそういった江川さんの視点から見て、ビューティ&ユースが別注した「CRT300」はいかがですか？

江川：ビューティ&ユースの持つクリーンなイメージが上手に反映されていると思います。クラッシックな雰囲気があるのに、ソールは“レブライト”だからモダンな雰囲気もあるし。よくこういう靴でスケートしてましたよ。

ー今回このスニーカーに合わせたスタイリングをしてもらいましたが、どんなことをイメージされましたか？

江川：ビューティ&ユースで買物をしていそうな人をイメージしました。一見シンプルなんだけど、ナイロンブルゾンとワッフルのカットソーで、素材の組み合わせを楽しんでいます。あと、ブルゾンは自分のブランドのアイテムなんですが、ドルマンスリーヴになっていてシルエットでも変化がつくように意識しました。

ー本日はデニムで合わせていらっしゃいますが、他に合わせやすいパンツとかありますか？

江川：スウェットパンツですね。リラックスしたスタイルもはまるスニーカーだと思うので。あとは太めのスラックスも良いかもしれない。この靴を主役にするっていうよりは、コンサバティブな感じで自然に取り入れたほうがいいと思いますよ。さっきも言ったようにお店のイメージが詰まったスニーカーだから、何を合わせてもビューティ&ユース“らしさ”が出ると思います。

〈ニューバランス フォー ビューティ&ユース〉スニーカー ¥13,824、
〈オンブレニーニョ〉ナイロンブルゾン ¥45,360、
（ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 原宿メンズストア）、
他すべて本人私物