FEATURE |
First Impression Levi’s® 501® CTの魅力 Vol.4 尾花大輔の場合

levis_obana_main.jpg

今やスタンダード中のスタンダードアイテムであるデニム。中でもLevi's® 501®は、誕生以来これまでに多くの人々に愛されてきた、デニムの代名詞といえるでしょう。そして今春、テーパードがかった現代的フォルムへと仕立てられた「501® CT」が登場しました。この新作デニムを彼らはどう履きこなすのか? シリーズ全4回。4人の501® CTとの初対面の模様をお届けします。

Photo_Shin Hamada
Edit_Shinri Kobayashi
Text_Hiroshi Yamamoto
Design_siun

尾花大輔が古着の世界にのめり込んだきっかけ。

ー まずは〈リーバイス®〉について伺う前に、尾花さんがファッションに目覚めたきっかけから教えてください。

尾花:中学生の頃ですね。当時はテレビドラマの『あぶない刑事』が流行っていて。ヨーロピアンモードというか、ヤンキーとファッションが交じり合ったようなスタイルが人気を集めていたんですよ。ただ、僕はそのスタイルに馴染めなくて。そんなときに古着や軍の払い下げ品に出会い、そこで初めてアメリカンカルチャーに触れて、自然とのめり込んでいきました。

ー初めて購入したリーバイス®は何でしたか?

尾花:501®ですね。町田にあった軍の払い下げ品のお店で、勧められるがままに買ったのが、66モデルだったんです。それを履いて古着屋に行ったら「いいジーパン穿いているね」と声かけられたりして。あとは町田にあるジーンズショップ マルカワにもよく行っていましたね。当時のマルカワには〈リーバイス®〉のシーズンカタログ『LEVI’S® BOOK』が置いてあって。ジェームズ・ディーンが表紙のやつ。

ー 古着屋で働いていた頃は、いろいろ買い漁っていたんですか?

尾花:正直、そんなに買っていなかったんですよ。当時は若かったので、遊びたいし、合コンだってしたい、なおかつおしゃれもしたい。なかなか大変ですよ(笑)。しかも、〈リーバイス®〉はオリジネイター。ヴィンテージ市場では他のブランドに比べて圧倒的に値段が張るじゃないですか。だからこそ、ジーンズ以外のものにも目を向けて、古着全般の知識を学んでいました。

levis_obana1.jpg

尾花大輔

1974年1月生まれ。神奈川県出身。古着屋での経験を経て2000年に〈N.HOOLYWOOD〉を設立。2015年より、コンバースのアパレルのトップライン〈CONS RENNOVATOR〉、マウンテンハードウェアとの〈MHW SPECIALLY FOR N.HOOLYWOOD〉のクリエイティブ・ディレクターを務める。
n-hoolywood.com

ー 買う側から売る側へと立場が変わったことで、古着に対する情熱に変化はなかったのでしょうか?

尾花:むしろどんどん古着の知識を吸収していましたね。単純にわくわくするじゃないですか。これまで手の届かなかったお宝級の名品に触れることができるんですから。しかも超が付くほどのマニアが訪れるような店にいたので、お客様と語り合ったりするんですよ。年代別に〈リーバイス®〉のジーンズを並べて、雑誌にも載っていない、並べて見比べないとわからないディテールに一喜一憂していました。

ー そういった知識が今の尾花さんのベースとなっているわけですね。

尾花:洋服って歴史を学ぶことで、どんどん面白味が増していくんです。ジーンズに関していえば501®を頂点に、さまざまなブランドの試行錯誤が見えてくる。そのうえで新しいものを提案し続けていたのが〈リーバイス®〉なんですよね。東海岸のシーンに合わせた商品開発やカラージーンズの発表であったり。

  |