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Fred Perry,The Roots of UK Subculture. Vol.1 UKサブカルチャーを宿す、メイド・イン・イングランド・シャツとフラッグシップショップ。

UKサブカルチャーと切っても切れない工場建築。

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マッドチェスター、レイヴ、ヤング・ブリティッシュ・アーティストなど、多くのUKサブカルチャーが産声をあげたのは、イギリス特有の古い工場跡地。フレッドペリーショップ東京も、同じく産業革命時代に建設された工場建築にインスパイアされています。100坪を超える売り場面積はブランドとして世界最大店舗で、全コレクションを取り揃えたアジア随一のフラッグシップショップである。

1、”ホンモノ”に対する強いこだわり。

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一般に日本でよくあるのが、スライスしたレンガを貼り付けるという手法。本質を抑えない、ハリボテの建物はファッションが表層的なものであるという悪評を助長してしまうものであろう。ひるがえって、フレッドペリーのこの建物は、”ホンモノ”に対して強くこだわり、”イギリス積み”という手法で約45,000個のレンガを積み上げることで“ホンモノ”の空気感を宿している。景観にも配慮され、神宮前の雰囲気に合うようにダークチョコレートのカラーを採用。日本の風土に合わせて愛知県の窯で焼き上げた特注品を使用している。

2、自然光を活かした採光システム。

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天気の悪いといわれるイギリスでは、建物に北向きの開口部を設えることが多い。これにならい、ノコギリ屋根に設けた天窓からの間接光は、店内を一日中優しく照らし、柔らかな雰囲気に仕立てます。黒くペイントされた鉄製の冊子も過去の工場建築からの引用。

3、ブランドマークをかたどった圧巻のレセプションテーブル。

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ロンドンはコヴェント・ガーデン駅近くにあるフレッドペリーの本社社屋。エントランスにあるローレルリース型のレセプションテーブルは、同ブランドを象徴すると同時にロンドン市民の待ち合わせスポットとしても機能しています。東京のショップにも約350枚のパネルを張り合わせたローレルテーブルが設置され、ブランドのこだわりが伺えます。

4、UK式サウンドシステム。

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中2階のフロアには、メインスピーカーに「TANNOY」、アナログプレイヤーに「LINN」というイギリスを代表する2大ブランドを組み合わせたサウンドシステムを備えています。UKサブカルチャーとともに存在するフレッドペリーらしく、アナログレコードにこだわり、そのラインナップも充実。吹き抜けの広々とした空間に鳴り響く音楽のその質にもこだわる姿勢は、同ブランドの空間へのこだわりを体言したものといえるだろう。

FRED PERRY SHOP TOKYO
東京都渋谷区神宮前5-9-6
03-5778-4930
www.fredperry.jp