〈ヘインズ〉が2014年よりスタートさせた、パックTシャツの新レーベル「Hanes T-SHIRTS Japan Fit」。着丈、袖丈、身幅を日本人に合わせ、絶妙なフィット感を実現している。さらに2015年モデルでは、製品洗いの風合いを高めるために糸もオリジナルにアップデート。春夏シーズンから続く、本インタビュー企画。秋冬シーズン1回目は、メディアクリエーター/Fresh News Delivery 管理人のハイロックさんに〈ヘインズ〉の思い出とともに「Japan Fit」の魅力を語って頂いた。
Photo_Yuhki Yamamoto
Text_Satoru Kanai
Edit_Jun Nakada
ハイロック
アパレルブランド〈A BATHING APE®〉のグラフィックデザインを経て、2011年独立。表現の場を選ばないメディアクリエイターとしてのキャリアをスタートさせる。2014年、渋谷に「LIL’RIRE CAFÉ
をオープン。カフェでの新しいクリエイティブ表現を企画。また、ローリングストーン誌やファッション誌『GRIND』での連載をはじめ、メディア各方面にてグッドデザインアイテム、最新のガジェットを紹介している。著書に『I LOVE FND ボクがコレを選ぶ理由』がある。
ーヘインズとの出会いから教えてください
高校を卒業してすぐくらいに群馬のセレクトショップで働き出して、そこがね、強烈にアメカジの強い店だったんですよ。〈レッドウイング〉や〈リーバイス®〉、あとアメリカのカレッジスウェットとか。そこで働いていたのもあって、当時は白Tといったら〈ヘインズ〉っていうイメージしかなかったですね。
—その頃は、「赤パック」ですか?
あんまりお金もなかったから、安く買えるほうがいいって理由だけで「赤パック」を着てましたね。まだ着心地だとか、混合繊維がどうのとかっていうのを全然考えずに、単純に赤の方が安いじゃんみたいな。
ーその当時は、どんな着こなしだったのでしょうか?
基本的にはベースレイヤーで、その上にネルシャツを着たり。1枚では着てなかったですね。
—「赤パック」から「青パック」に変わったのは、いつ頃ですか?
ちょこちょこ浮気したりはしてるんだけど、完全に切り替わったのは大人になってから。やっぱり「赤パック」だとすぐ伸びちゃうっていうイメージがあって。「青パック」のほうが生地強いじゃないですか。それで変えました。
—〈ヘインズ〉以外にも様々なブランドのTシャツを着られると思うのですが、Tシャツを選ぶときのこだわりがあれば教えてください。
体格とか骨格って、人によって違うから、Tシャツも相性がありますよね。それがハマるとずっと着ちゃう。ちょうど〈ヘインズ〉のパックTは自分と相性がよかった。着心地がいいとは別に相性ってあると思うんだけど、それがすごく合いましたね。
—「Japan Fit」は、「赤パック」をベースにディテールをアップデートしているので、これまで以上に相性の良さを実感するユーザーも多そうですね。ちなみに、ハイロックさんの出身でもある、〈A BATHING APE®〉もTシャツに定評のあるブランドですよね。
そうですね。でも〈A BATHING APE®〉のTシャツは、どっちかっていうとグラフィックで選ぶもの。絵を買うっていう認識ですよね。片や〈ヘインズ〉は、きっちりとベースレイヤーとしての機能を持たなきゃいけない。品質や着心地を重視しているという意味では、こっちの方が洋服に近い買い方をしてるのかもしれないですね。
—今回はLサイズとXLサイズの2枚を重ねて着られていますが、それはスタンダードな着方ですか?
〈ヘインズ〉を着る時は2枚重ねが多いですね。「アウター」と「下着」の境界線があるとしたら、〈A BATHING APE®〉出身者ってウエイトの厚みが境界線になってる気がするんですよ。もちろん〈ヘインズ〉も1枚でいけるんですけど、僕は2枚あったほうが安心感ありますね。
—秋冬シーズンに〈ヘインズ〉を着るとしたら、どんな着こなしをされますか?
基本的にはベーシックな格好が好きなので、ストレートジーンズに合わせたり、チノパンに合わせたり。とにかくシンプルなのがいいですね。ただ、グラフィックがないから、普段あんまりしないんですけど、アクセサリーを付けたりとか、そういうチョイ足しはやりますね。
—新しいパッケージは、手に取ってみていかがですか?
〈ヘインズ〉といったらパック売りなので、そのオリジナルをしっかり進化させてるなって感じました。あと、お歳暮やお中元に良さそうですよね、ハム的な感じで(笑)。けっこう喜ばれるんじゃないかな。僕のカフェでも、水筒やペンとか、雑貨も売ってるんですけど、その中に混ぜて売りたい。ちょうどディスプレイもしやすいじゃないですか。
—確かに「LIL' RIRE CAFÉ」で売っていたらいいですね。
「赤パック」を積むとアメリカのスーパー感が出ちゃうけど、これだったらいい感じになるかなと。カフェスタッフのユニホームはないんですけど、Tシャツを作ろうかって話はしていたので、「Japan Fit」で作ってみるのも良さそうですよね。オープンキッチンだから。キッチンは黒、ホールは白みたないに色分けしてみたりして。
—色で切り替えるのは、いいアイデアですね。スタッフが「Japan Fit」でサービスをしていたらすごく映えそうですね。
そこにショップのロゴ缶バッチを付けても良さそうですよね、清潔感あるし。
Hanes T-SHIRTS Japan Fit
日本人の一般的な体型を研究し、着丈、袖丈、身幅を日本人に合わせ、絶妙なフィット感を実現。また、着心地のよさはもちろん、“買い求めやすい”というトレンドに合わせて、これまでの3枚入りから2枚入りに変更。まさに新定番と呼ぶに相応しいパックTである。形は、メンズが定番の「クルーネック」と、近年その存在を強めつつある「Vネック」の2 型。ホワイトとブラックの2色展開で、サイズもS〜XLと幅広い。女性向けに作られた「for HER」は、クルーネックでM、Lの2サイズあり、ホワイトのみの展開。白 ¥2,700 in tax、黒 ¥2,808 in tax