HYNM EYE ～フイナムの視点～ VOL.05 WONDERLANDが映し出す美しいランドスケープ。

ー〈ワンダーランド〉のレンズはカメラレンズでも有名な「カールツァイスレンズ」を使用しているとか。

そうですね、〈ワンダーランド〉の最大の特徴は「カールツァイスレンズ」です。「カールツァイスレンズ」のアプルーバルを１つのブランドが取得するのは非常に難しく、それをオフィシャルで得ることができたのはとても光栄なことです。それによってブランドとしての信頼性も上がりましたし、「ロンハーマン」のような素晴らしいセレクトショップでも展開してもらえるようになりましたからね。一般的に「カールツァイスレンズ」を購入することは可能ですが、それを1ブランドで大々的に使用しているのは、おそらく他にはないと思いますよ。

ーそれによってどんな効果、面白さがあると思いますか？

プレミアムなブランドとして育てていきたいので、「カールツァイスレンズ」以外のレンズを使用したことはありません。また、「カールツァイスレンズ」は、他のレンズと比較しても非常に精巧かつ丁寧に作られているため、いわゆる欠陥と言われるようなものが一切ありません。そのレンズを通して見える景色の美しさや独特なレンズカラーの魅力は、きっと掛けたすべての人にわかっていただけると思います。

ーその他に特筆すべき点があれば教えてください。

最も重要視しているのは掛けたときのフィット感ですね。どんなにデザインが美しく、魅力的なものでも、あくまでサングラスなので、掛け心地の良さを一番に考えてデザインしています。独自の視点でクラシックなものを作っているという自負はありますね。最近だと自分でカスタマイズして組み合わせたりするブランドも増えていますが、僕のサングラスは「このフレームには、このレンズ」といったようにカラーバランスから僕がこだわってデザインしています。

また、他のブランドはSan Francisco、Manhattan、Portlandといった誰もが知っているような場所をモデル名に用いたりします。しかし、〈ワンダーランド〉というブランド名は親しみのある言葉でありながら、「不思議の国」という非現実的な意味合いを持つので、ぼくらの場合はBEAUMONTやRIVERSIDEといった、地元の人しか知らない小さな地名をモデル名に起用しています。ひねったアイデアではありませんが、そういったところでも他のブランドとは違ったアプローチを心掛けていますね。

ーでは最後に、〈ワンダーランド〉をどんな人に掛けてほしいと思いますか？

あえて挙げるなら、細かなディテールワークやプレミアムな素材感に興味を持ってくれる人ですね。特に日本人は、パリやロンドン、ニューヨークの人々と比較しても、非常にスタイリッシュだと思いますし〈ワンダーランド〉がきっと似合うはずですよ。是非一度掛けてみくださいね。

ワンダーランドの新作「BARSTOW」と「COLTON」

写真レンズ史にもその名を刻む「カールツァイスレンズ」を使用した、ノスタルジーな空気感漂う〈ワンダーランド（WONDERLAND）〉。丁寧に作りこまれたプレミアアセテートのフレームに、眼鏡のために開発された特別なヒンジの「コモテックヒンジ」を搭載するなど、その機能とプレミアム性は折り紙付き。また、アイウェアの質の高さを示す、紫外線透過率、可視光線透過率、屈折力、平行度など、すべてにおいて非常に高い評価を得ている。