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「ファッションへの入り口となったバスケットボール」
鰐渕 航
JOURNAL STANDARD プレス
「ファッションへの入り口となったバスケットボール」
鰐渕 航
JOURNAL STANDARD プレス
「小学校5年生から今も継続してバスケをやっているんですが、高校生まではバスケ部で活動していて、その後は大学サークルや社会人チームなどに所属しながら今に至ります。始めたきっかけは父親がバスケをしていたこともあるのですが、やっぱり漫画の『SLAM DUNK』の存在は大きかったかもしれない。没頭していた頃はバスケ一筋でシャレっ気もないスポーツ少年でした。そこから高校、大学と進学するにつれて徐々にバスケのファッション面にも魅かれるようになったんです」
「月並みかもしれませんが、やっぱり憧れのNBAプレイヤーの影響が大きいです。90年代後半から2000年代にかけての時代は本当にスター選手が多く、暇さえあれば試合を見ていました。その中でも今年引退を表明してしまったコービ・ブライアントは特別な存在ですね。彼をモデルにしたユニフォーム、関連するDVDや書籍などは今でも家に保管してありますが、中でもシグネチャーモデルのバッシュ(バスケットシューズ)は今でも捨てることのできない大切なモノなんです。そうした意味では僕がファッションに興味を持つきっかけとなったのは、バッシュの存在が大きかったかもしれない」
「今でこそ価値の跳ね上がってしまったエア・ジョーダン1の復刻モデル(写真一番奥)や最近注目しているステファン・カリーという選手のシグネチャーとなる、アンダーアーマーの”Curry One Low”といモデル(写真左手前)。このあたりは普通にファッションアイテムとしても取り入れやすいかなと思います。コービ・ブライアントのもの(写真左奥)やアレン・アイバーソンのシグネチャー(写真右奥から二番目)はバッシュとして履いていて、それぞれ思い入れの強い選手でもあるので、履かなくなってしまってからもなかなか捨てられないんです」
「プレスは見ためとは違って地味な仕事が多いのですが、それでもなにかを達成した瞬間っていうのはやり甲斐を強く感じますね。カタログを作った時やタイアップの撮影を無事終えられた時とか。お店のファッションアドバイザー時代からプレスを一つの目標にしてきたので、今は次のステップに向けて頑張っていきたいなと思っています。同業の先輩たちの背中を見ながら、日々勉強の毎日です。バスケが直接リンクするわけではないと思いますが、ハードな練習で培った精神力を自分の強みとして、今後もよりハードにいきたいですね(笑)」
鰐渕 航(わにぶち わたる)
2009年〈ジャーナル スタンダード〉入社。ファッションアドバイザーを経て、2014年より同ブランドのプレスに転向。端正な顔立ちと人懐こいキャラクターを武器に活躍中。