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ABOUT March LA.B 話題の時計ブランド「March LA.B」ついて。それぞれの見解。

VOL.1 小木“Poggy”基史
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目の肥えた業界関係者さえも喜ばせる腕時計。

ユナイテッドアローズのバイヤーとして日夜、あらゆるブランドに触れ、見定めている小木“Poggy”基史。そんな彼は、〈MARCH LA.B〉のどんな部分に魅力を感じ、買い付けを決断したのか。その理由を語ります。

「最初はロサンゼルスのセレクトショップ、ユニオンのクリスに教えてもらったんです。実際に目にしたのは3年前ですね。パリの展示会『トラノイ』でブースを見つけて、初めてそこでコレクションを拝見しました。レトロなテイストとラグジュアリー感がバランスよくミックスされた、従来の時計ブランドとは異なるアプローチに新鮮な印象を受けました」

そんな彼がチョイスしたのはご覧の「AM59」。自身がディレクションするユナイテッドアローズ&サンズでは、ベルトを変更したバージョンを取扱うという。

「パリで行われた『MAN』という展示会のVIP用ノベルティとして選ばれたのが、このモデルです。それはつまり、目の肥えた業界関係者さえも喜ばせる物として認められた証拠ですよね。さらにブランドとしてクラシックなルーツを大事にしていることにも共感を憶えます。それでいて今の時代にフィットしている。だからこそ僕も買い付ける決断をしたんです」
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AM59 - 36mm Electric black dial / black lizard ¥72,000+税

今やファッションスナップの常連としてさまざまなメディアを賑わす小木“Poggy”基史は、該当のモデルをどのように合わせるのか。そして〈MARCH LA.B〉に期待することとは。

「とても洗練されたデザインなので、どんなスタイルにも対応できるとは思います。ただ、彼らの提案するクラシックな部分を自分なりに解釈したスタイルで合わせたいですね。そして今後も変わらぬスタンスでレトロかつ洗練された時計を作り続けてほしい。それが、〈MARCH LA.B〉というブランドの魅力を多くの人に伝えることに繋がると思うので」
VOL.2 田中直樹(ナノ・ユニバース プレスマネージャー)
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とにかくファッション感度の高い時計。

セレクトショップ「ナノ・ユニバース」のプレスマネージャーである田中さん。取扱うブランドを熟知するだけではなく、ショップというフィルターを通して再編集し、メディアへプレゼンテーションする。そんな彼にとって、「ナノ・ユニバース ライブラリー」でポップアップストアも展開されていた〈MARCH LA.B〉はどのように映っているのか。

「スイス製のムーブメントにフランスブランドならではのエレガンス、そしてアメリカのカルチャー的なアプローチも併せ持つ。とにかくファッション感度の高い時計というのが第一印象でした。クオリティとクラフトマンシップ、そして洗練されたデザイン性。すべてを兼ね備えた時計ブランドって意外に少ないからこそ、〈MARCH LA.B〉の存在感が際立ってくるんです」

実際、店頭ではクォーツにオートマチックとさまざまなモデルを取り揃え、反応も上々。なかでも田中さん自身がお勧めしているのはミリタリーバンドを使用したタイプだ。

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(左から)WAM3-38RLNB-S AM3 - 38mm ELECTRIC RESERVE/BLACK NATO BAND ¥72,000+税
WAM1-40RLNB AM1 - 40mm ELECTRIC ROYAL/BLACK NATO BAND ¥78,000+税
AM3 - 38mm AUTOMATIC SHADE/BLACK NATO BAND ¥170,000+税
「新しいブランドだからこそ、お客様にその世界観を認知していただくためあえてさまざまなバリエーションをラインナップしました。クラシカルな自動巻きのものからデザインコンシャスなものまで。個人的にはミリタリーバンドを合わせたモデルが良いかなと。シーンを選ばず付けることができますからね」

最後に〈MARCH LA.B〉に期待することとは。

「スイスの伝統的な機能とカルチャー的なアプローチの両立を貫き続けるのはもちろん、さらに磨きをかけていってほしいですね。〈MARCH LA.B〉が新しい時計の潮流を作る可能性はおおいにあるとは思うので」
Vol.3 田村貴之(12SHOWROOM)
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さまざまなブランドのプレス業務やセールスを請け負う「12SHOWROOM」の主宰するのみならず、近年までは大手セレクトショップのバイヤーとしても世界を飛び回ってきた田村さん。あらゆる職種を通してファッションに携わってきた彼にとって〈MARCH LA.B〉の魅力とは。

〈MARCH LA.B〉を知ったキッカケを教えて下さい。

「パリで行われた合同展示会“MAN”で拝見しました。2014年の秋冬シーズンの頃ですね」

〈MARCH LA.B〉のコレクションを見たときの率直な印象を教えてください。

「ちょうどゴールドの時計が気になっていたので、ブースで見た時に直感でドンズバだな! と思いました。オールゴールドも良いですが、部分使いの巧さにブランドとしてのセンスの良さを感じました」

数多くある時計ブランドと違いは何なのでしょうか?

「オールステンレスではなく、レザーバンドやNATOのミリタリーストラップだったり、微妙なハズシ加減が絶妙ですよね。デザイナーのアランがサーフィン好きというのもあり、何かストリートの匂いも漂ってるところも独特だと思います」
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(AM3 - 38mm Electric Green & Black dial / Gold PVD / Black Nato Gold Buckle ¥78,000
田村さんがセレクトしたモデルがこちら。ゴールドとディープグリーンの相性が抜群。
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AM3 Automatic - 38mm Shelby 50th A dial / black alligator strap ¥230,000
世界限定50個のシェルビーコブラモデル。「ブラックのフェイスにレザーのバンドがシックで格好良いなと。オートマティックというのも良いですね

今回選んだモデルについて教えてください。

「ゴールドの使い方のインパクトの強さで選びました。よく見るとフェイスがディープグリーンというのもポイントですね。そしてバンドにはミリタリータイプをチョイスする、このハズシ具合が心地良い抜け感を作ってくれるんです」

田村さんはどんなスタイルで着けることが多いですか?

「最近、自分のなかで昔の服をミックスするのがブームなんですよ。ヴィンテージのバーバリーズのステンカラーコートを羽織って、腕周りからゴールドがチラっと覗く、みたいな。それくらいのさり気ない主張にも応えてくれるのが〈MARCH LA.B〉にはあるんですよね」

では今後の〈MARCH LA.B〉に期待することを教えてください。

「スイスのムーブメントでフランス製という組み合わせも、自分のなかでは結構重要なんですよね。そういったキーになる部分はきちんと残しつつ、カルチャーを取り入れて新しいデザインを生み出していってほしいですね。個人的にはクロノグラフでミリタリーバンドが欲しいです!」
Vol.4 佐藤祐輔(アーバンリサーチ バイヤー)
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世界各国を巡り、自らの目で見て、触れて、仕入れるか判断する。セレクトショップのなかでも花形的なポジションであるゆえに、大きなプレッシャーも伴うバイヤーという職業。セレクトショップ「アーバンリサーチ」のバイヤーを務める佐藤さんは、どんな想いで〈MARCH LA.B〉を仕入れる決断をしたのか。

まずは〈MARCH LA.B〉を知ったキッカケから教えて下さい。

「2014年の秋冬にパリのコレットで見たのが最初ですね。面白いバランスの時計ブランドだなと思って、改めて日本で行われた展示会に足を運んで、じっくりと拝見させていただきました」

きちんとご覧になっていかがでしたか?

「とても良かったですね。クラシカルでエレガントなデザインだけど、ストリートのテイストも垣間見られる。それでいてフランスやスイスといった生産背景もしっかりしているし、価格とのバランスも良い。これは店頭のスタッフから人気が出そうだなと」

実際、店頭でのリアクションはいかがでしょう?

「ショップのスタッフからも支持されていますし、お客様からも好評ですね。〈MARCH LA.B〉のデザインって、スタイルに応じてさまざまな表情を見せてくれるので、どんなスタイルにも馴染み、主張してくれる。シックな方から、ストリートテイストの人まで、あらゆる方々に提案することができるんです」
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WAM2-38MGLBKB AM2 - 38mm モノゴールドダイヤル ブラックバッファローストラップ ¥73,000/スイス製
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WAM3-38BN AM3 - 38mm ブロークン/レザーストラップ(ブラウンコーヌス)¥83,000+税/フランス製
相反する要素を絶妙なバランスで組み合わせている。

佐藤さんのお気に入りモデルを教えてください。

「個人的には艶のあるゴールドのフェイスにレザーのベルトを合わせた、この2つのモデルを気に入ってます。モードでスポーティ、相反する要素を絶妙なバランスで組み合わせているし、腕時計としての色気も感じさせてくれる。ミリタリーのファティーグジャケットにモード感のあるワイドパンツ、足もとはローテクスニーカーを合わせてみたり。腕周りで主張できるシンプルなスタイリングに」

それでは最後に〈MARCH LA.B〉に期待することを教えてください。

「とにかくセンスが良いはひと目で伝わってくるので、そのセンスの良さを活かしたコラボレーションモデルがあると面白そうですよね。〈MARCH LA.B〉の新たな側面も見えてくると思うので。期待してます!」

VOL.1 小木“Poggy”基史

VOL.2 田中直樹(ナノ・ユニバース プレスマネージャー)

Vol.3 田村貴之(12SHOWROOM)

Vol.4 佐藤祐輔(アーバンリサーチ バイヤー)