ブラックを基調とした新生〈NikeLab ACG〉
正直なところ、過去の名作の復活を期待していた読者も多いのではないでしょうか。山吹色や紫_色など、どこか奇抜で主張の強いアイテムというイメージが強い〈NIKE ACG〉が新たに打ち出したのは、シューズも含めてそのほとんどがブラック。1989年、どんな環境下でも頼りになる保護性と機能性を提供するために誕生した〈NIKE ACG〉が、都会でのアクティブな生活のために生まれ変わったというわけです。アウターからカットソー、フットウェア、バックパックを含む〈NikeLab ACG〉コレクションは、都会のあらゆる環境において、動きやすさ、そして天候からの保護を目的としたデザインへと進化しました。

〈アクロニュム(Acronym®)〉の共同創設者、エロルソン・ヒューがデザインを担当。
特筆すべきは、外部のスタッフとして、スタイルとテクノロジーを融合させた高機能プロダクトに定評のある〈アクロニュム〉のエロルソンを招き入れたこと。「ナイキ テックフリース」や「ナイキ DRI-FIT ウール」、「ナイキ フライニット」といった〈ナイキ〉独自の素材と、エロルソン・ヒューが日常生活に求めるフィット感や、モノづくりにおける知識と技術を絶妙なバランスで融合。過去のキーワードである”アウトドア”から抜け出し、現代的なスポーツユーティリティーをコンセプトに、都会で最高のパフォーマンスを発揮するプロダクトメイキングに成功しています。

都会でサヴァイブするための機能性
ナイキのシニアデザインディレクター、マシュー・ミルワードは、「都会のアスリートのニーズに対応するシルエットを作ることを前提として、通常の体の動きを決して妨げないよう気をつけました。かさばるものはしっかりと体の近くに収めて、外から見えないよう隠しています。デザインのラインに継続性を持たせてシンプルまとめることで、全身を常にすっきり見せられるようにしています」と語っています。ジャケットやパンツがもたらす可動域や携帯電話、ラップトップ、ノートブックを入れるためのポケットの位置など、すべてのプロダクトは細かな計算に裏打ちされたディテールが詰まっています。

新構造“オール・コンディションズ・フィット”の確立。
武道に造詣の深いエロルソンはさらに付け加えます。「アスリートには共通する姿勢があって、こと武道においては”構え”の姿勢とも言われています。あらゆる動きに先んじてとられる姿勢で、重心が落ちていない中立的な状態。つまり足首やひざ、ひじが曲がっていて、半分しゃがんだような中腰姿勢で前を見ている状態をさします。この原理を〈NikeLab ACG〉でも引用し、あらゆる状況下であらゆる動作に瞬時に適応できるようなシルエットに仕上げています。これを総称して”オール・コンディションズ・フィット”と名付けました」。

ここでホッとひと息。
懐かしの名作モデルを年ごとに振り返ってみましょう。 いまだに探している人も多いのでは?

改めて聞く〈NikeLab ACG〉のこと。

ーー〈NikeLab ACG〉のプロジェクトはいつから始まったのか。

マシュー・ミルワード:実際にこのプロジェクトがスタートしたのは、2012年の12月頃だったと思います。個人的に〈NIKE ACG〉は〈NIKE〉の中でも思い入れのあるブランドだし、これまでにも何度か復活させる動きもありました。で、僕が〈NIKE〉に入ってから、よくCEOのマーク・パーカーと今後の〈NIKE ACG〉について話をしていたんです。マーク自身は、以前から〈NIKE ACG〉を新しい見せ方でやっていきたいという想いが強くあったようで、そんな矢先に名が挙がったのがエロルソンでした。もちろん〈アクロニュム〉における彼の功績はよく知っていますし、今回一緒に取り組みができて本当に嬉しいですね。彼の技術や知識、〈NIKE ACG〉に対する彼ならではの視点を生かしながら、今までとは違うものを生み出すことができたと思いっています。あと、マークもこのプロジェクトにはかなり力を注いでいたので、その影響も大きかったですね。

エロルソン・ヒュー:もともとは2015年10月に発表する予定だったんですよ。でも最初に今回のプロジェクトのコンセプトやアイデアをマークに見せたときに、できるだけ早く発表してほしいって言われて(笑)。僕とマシューは来年まで待ってちゃんと発表したいと思っていたんだけど、すぐに出すことが決まってからはもう大変な作業の連続でしたね。でも、2014年12月にリリースするっていう目標ができて、逆にフォーカスする部分を絞ってモノづくりができたという利点もあります。プレッシャーがあったからこそ奮起できたというか。そういう意味でも今回は、〈NIKE〉とコラボレーションすることで、〈アクロニュム〉では出来ないこと、〈NikeLab ACG〉にしか出来ないことを実現するための作業に最も時間を費やしたし、まったく新しいものが出来たと思っています。小さな組織の〈アクロニュム〉と大企業の〈NIKE〉、会社として考え方に違いはありますが、あくまで機能性にフォーカスしながら着用者のイメージ像を考えること、そして何より目指すところが同じだったので、迷うことなく進行することができました。


ーー100%納得のいくモノづくりができていると?

エロルソン:もちろん、すべてのプロダクトにおいて納得しています。ただ、今回はいわゆるカプセルコレクションですが、来年のフルコレクションに向けて今後も新しいプロダクトを発表していく予定です。なので、まだ構想途中のプロダクトについては、これから詰めていく中で、色々なアイデアがプラスされる可能性は十分にあり得ますね。


ーー正直、オールブラックのコレクションを読者が見て、〈アクロニュム〉っぽいなと感じる人もいるのでは?

エロルソン:僕は一緒だと思ってません。そもそも”ブラック”というコンセプトは、僕のアイデアではなくマーク・パーカーのものだしね。彼はブラックのジャケットが好きなんだ。だから〈アクロニュム〉のブラックではなくて、マーク・パーカーのブラックという認識が正しいかな。今回のプロジェクトを進めていくうえで、マークとの共通点はいくつかあるけど、すべては〈NikeLab ACG〉のためのモノづくりだし、これまでにやったことのない作業もたくさんしています。だから、実際に袖を通せば〈アクロニュム〉とは全然違うものだと分かるはずだし、ものすごく魅力的に感じると思いますよ。

ーー〈NikeLab ACG〉のコレクションラインナップに関して。

マシュー:トータルコーディネートは常に意識していますね。パンツはすべてのトップスに合うように作っているし、ジャケットの外側のレイヤーをはずせば、内側のライナーだけでも着られるなど、すべてのアイテムを自由に組み合わせられるように作っています。そして、どのプロダクトにも共通して言えるのは抜群のフィット感です。ひとつのプロダクトを仕上げるのに少なくとも3ヶ月はかかりましたし、全体のバランスが整っているかどうか何度もトライ&エラーを繰り返しました。今回の発表を終えてみて、エロルソンのフィットに対してこだわりは尋常じゃないなって(笑)。かつてマイケル・ジョーダンが、シューズを履いたときのソックスの見え方にまでこだわってデザインを考えたように、そういう細かいところまで気を使ってデザインしなければいけないなと感じました。


ーー〈NikeLab ACG〉はフルラインナップを迎える来年以降も継続?

マシュー:もちろんです、ずっと継続していけたらいいなと思っています。とにかくこのプロジェクトはまだスタートしたばかりです。これから皆さんがビックリするようなプロダクトがもっと出てきますよ、実はもう準備しているんですけど(笑)。期待していてください。

ーー〈NikeLab ACG〉のコレクションラインナップに関して。

マシュー:トータルコーディネートは常に意識していますね。パンツはすべてのトップスに合うように作っているし、ジャケットの外側のレイヤーをはずせば、内側のライナーだけでも着られるなど、すべてのアイテムを自由に組み合わせられるように作っています。そして、どのプロダクトにも共通して言えるのは抜群のフィット感です。ひとつのプロダクトを仕上げるのに少なくとも3ヶ月はかかりましたし、全体のバランスが整っているかどうか何度もトライ&エラーを繰り返しました。今回の発表を終えてみて、エロルソンのフィットに対してこだわりは尋常じゃないなって(笑)。かつてマイケル・ジョーダンが、シューズを履いたときのソックスの見え方にまでこだわってデザインを考えたように、そういう細かいところまで気を使ってデザインしなければいけないなと感じました。


ーー〈NikeLab ACG〉はフルラインナップを迎える2015年10月以降も継続?

マシュー:もちろんです、少なくとも2年は続きますよ。それ以降はまだ分からないですが、ずっと継続していけたらいいなと思っています。とにかくこのプロジェクトはまだスタートしたばかりです。これから皆さんがビックリするようなプロダクトがもっと出てきますよ、実はもう準備しているんですけど(笑)。期待していてください。

〈NikeLab ACG〉の初号機がこちら。
NikeLab ACG 2 in 1 メンズジャケット

防水性の高いGORE-TEX®の3層の素材を用いた「NikeLab ACG 2 in 1メンズジャケット」は、都会の厳しい環境にも対応します。さらに、内蔵のライナーだけで着用可能。ライナーとシェルは、首元の最適な位置でジッパーを連結させることで、2枚の素材をまるで1枚のように着こなせる、まさに万能ジャケットです。¥59,400 in tax

超軽量の冬用ブーツの完全版。
NikeLab ACG ルナ テラアークトス

2013年10月に発売された「ナイキ ルナ テラアークトスブーツ」のアップデート版。オリジナルバージョンの要素にあった内蔵ブーティを取り除き軽量化しています。アウトソールはグリップ性を高めるためにスティッキーラバーを採用。アッパーは撥水性を持つ、柔軟なDWRメッシュを使い、甲の上部とかかとにはレザーを使用して湿った路面でも足が濡れないよう守ってくれます。 ¥23,760 in tax

快適な歩行を可能にした渾身の一足。
NikeLab ACG フライニット トレーナー チャッカ SFB

つま先とかかとには保護膜を付け、さらにアッパー全体の耐水性を高めるためにDefender Repellent Systems™のスプレーを施しています。さらに、ナイキフリーを参考に大き目の凹凸をつけたアウトソールには、グリップ性を高めるためにつま先とかかとにハードラバー、前足部にはスティッキーラバーを使用。足の動きに合わせて、ナイキダイナミックフライワイヤーが伸び縮みするので、足に合ったフィットを提供してくれます。¥23,760 in tax

人間工学に基づいた機能的Tシャツ。
NikeLab ACG ポケット メンズ Tシャツ

着る人が前かがみになった時にも腰を包むように、後ろ身頃の裾を長めに設定されたTシャツ。脇と四角いポケットの周りはテープでつなぎ、スマートな印象を生み出しています。Tシャツにはウールとポリエステルの混紡で暖かさ、通気性と動き易さを適えるナイキDRI-FITウール素材を使用。¥13,500 in tax

レイヤリングに最適なロールネック。
NikeLab ACG テック フリースファンネル メンズスウェットシャツ

ナイキテックフリース素材を採用したレイヤリング用アイテム。ロールネックのデザインで、寒い時には顎まで包むことも可能。首の後ろにはバンジーコードとストッパーが付いており、ぴったりとフィットするように調整できます。袖は人間工学を考慮したフィットで、袖口が細くなっています。左脇下部分にはレイヤリングやガーメントの着脱を楽にするジッパーが付属。¥25,920 in tax

軍隊をヒントに作られたバックパック。
NikeLab ACG レスポンダ バックパック

革新的な「ナイキ クワッド・ジップ・システム」を搭載。Xの形をした_四方向に延びるジッパーシステムが使いやすく、必要な時にジッパーを開いてバッグの中にあるアイテムを、それがどの部分にあったとしても、簡単に取り出すことができます。また、バッグを開いて平たくすることもできるので、パッキングも簡単にできます。本体は、抜群の耐久性を持つ、軽量で強靭、防水性の高いディメンション・ポリアント®社製の素材を使用。¥32,400 in tax

ストレスを感じさせない圧倒的なパンツ。
NikeLab ACG テック フリースメンズパンツ

オール・コンディションズ・フィットのスポーティなシルエットを完璧な形にした、ナイキテックフリース素材のパンツ。「NikeLab ACG 2 in 1 メンズジャケット」と同様、スポーツの『構え』の姿勢を元に作られているほか、縫い目もいたってミニマル。パンツは裾細りで、動きの邪魔をせず、上品で主張し過ぎないデザインに仕上がっています。¥21,600 in tax

NIKE カスタマーサービス
電話:0120-6453-77
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