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SPECIAL INTERVIEW Arc'teryx アークテリクスの「行き先」。

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東京とはひと味ちがう。大阪ならではの「仕掛け」とは?

ー大阪のアウトドアシーンは、どのように見ていますか?

高木:昔ながらの老舗のアウトドアショップもたくさんありますし、アウトドア・アクティビティそのものがきちんと根付いている。とても理解力のあるマーケットだと思います。

ーそんな大阪という土地で、〈アークテリクス〉はどう受け入れられているのでしょう?

高木:これまではロフトマンなどのセレクトショップが中心だったので、アウトドアシーンというよりもファッションシーンでの認知が強かったと思います。だからこそアウトドアブランドとしての信頼性を伝えていかなければいけない。

ーセレクトショップが中心とはいえ、ブランドとしての信頼性はとても高い印象があります。

高木:これまで何度も飛躍するチャンスはあったと思うんですけど、ブランドの規模感を超えるようなことは、あえてセーブしてきた部分もあるんです。乱暴に売ることをしなかった。それはディーラーさんとの付き合い方も同様です。〈アークテリクス〉の本質を理解いただいたディーラーの方と、丁寧に取引きを続けてきた。結果、取扱う店舗が大事に扱ってくれて、その姿勢が消費者にも伝わっていき、今のステータスがあるんだと思います。

ーE-maでは、2階にオープンしたロフトマンコープで〈アークテリクス ヴェイランス〉を扱うと伺いました。

高木:そうなんですよ。秋冬からの展開になるのですが、〈アークテリクス ヴェイランス〉はブランドストアではあえて展開していません。取扱いを分けることで、同じ館のなかを行き来するきっかけにもなるじゃないですか。そういった意味では、ロフトマンコープが出店することは、この場所に決めた理由の一つとも言えます。ロフトマンコープならではの〈アークテリクス〉の見せ方も提案していただけますし。

ー原宿店ではオープン早々、〈アークテリクス ヴェイランス〉が品薄になったそうですが。

高木:原宿店に限らず、卸先でも90%以上をプロパーで消化するという、アパレルでは考えられない驚異的な数字をキープしています。立ち上げから4年を経て、デザインやクオリティも研ぎ澄まされてきた印象もあります。ただ、すべてがメイド・イン・カナダで供給量も極端に少ないし、納期も不安定。年々、需要が高まってきてはいるものの、改善点はまだまだありますね。だからこそ可能性も多いに感じるんですが。

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アークテリクスにとっての日本。

ー実際、本国からは日本のマーケットはどのように見られているのでしょうか?

高木:とても重要なマーケットの一つに挙げられています。他社と比べるものではありませんが、本国のスタッフは〈ザ・ノース・フェイス〉が日本でどのように浸透していったのか、とてもよく理解しています。だからこそ、主要な都市にきちんとブランドストアを出店したいと考えている。

日本の都市部の多くは、ファッションとアウトドアとスポーツが見事に融合しているじゃないですか。例えば原宿では、表参道にはハイブランドが立ち並び、原宿周辺にはストリートカルチャーが根付き、その周囲にはアウトドア、スポーツブランドのショップまである。こういった環境って、世界的に見てもとても珍しい。だからこそ、貴重な意見、リアクションを得ることができる。

ーある意味、競争相手が多い場所だからこそ、ブランドとしての本当の価値が問われるわけですね。

高木:そういうことですね。だからこそ世界観を伝えられるブランドストアの存在意義が高まってくる。こういった場所で体験イベントなどを企画して、ユーザーとコミュニケーションを図っていく。するとタウンウェアとして愛用している方々が、パフォーマンスウェアに興味を抱き、機能を実感することで、さらなる信頼に繋がってくる。私たちはより深い部分でお付き合いできるお客様を、着実に増やしていきたいんです。今後、大阪の店舗も一つの拠点として、いろんな取り組みをやっていければと考えています。期待してください。

最後にレセプション来場者のスナップをお届け!

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おまけにロフトマンコープのスタッフもスナップ!

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アークテリクス 大阪E-ma店

住所:大阪府大阪市北区梅田1-12-6 イーマ3階303号区画
電話:06-6147-5458
営業:11:00~21:00
定休日:なし
取扱商品:アークテリクス製品全般(※ヴェイランスを除く)、スント アウトドアカテゴリー製品(※エッセンシャルコレクション、エレメンタムを除く)

arcteryx.com
www.e-ma-bldg.com

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