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小木 "Poggy" 基史×NAOKI 僕らが惹かれ合う理由。

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取扱うことで、学ぶことが多いのは自分たちなんです。(小木)
-小木さんはどの段階で取扱いを決めたんですか?

小木:正直言ってしまえば、展示会に行く前からオーダーすることは決めていました。というのも、僕がオーダーをするうえで最も重要視しているのは、作り手の人間性なんですよ。人間性が良ければ、例えブランドとして未熟な部分があったとしても、必ず成長する。これは僕の経験則ではありますが。

NAOKI:と言いながら、帰りにオーダーシートを忘れていきましたよね(笑)。それで「いつか認めてもらえるように頑張ります!」ってメールしたんですよ。そしたら「オーダーシートを送ってください」というお返事が来て(笑)。

-そんなやりとりがあったんですね(笑)。小木さんにとっての〈Sunny C Sider〉の魅力を教えてください。

小木:直感的ではあるんですけど、とにかく可能性を感じたんですよね。「ガーン!」と来たというか。この「ガーン!」と来るか、来ないかって、僕にとっては結構重要なんです。

-そこをなんとか具体的に(笑)。

小木:サーフィンやスケートボードといったカルチャーに対する憧れもありましたし、ムーブメントになり得るコミュニティ感もある。実際に、NAOKIさんに出会い、〈Sunny C Sider〉を知れば知るほど、さらにサーフィンに興味を持ち始めた自分がいるんですよね。泳ぐこともできないのに(笑)。それだけメッセージ性が強いのは魅力だと思います。

-小木さんって知らない世界に対して、躊躇しながら、礼儀正しく踏み込んでいきますよね(笑)。土足ではなく、靴を脱いで、きちんと揃えて、みたいな。かつて小木さんがディレクションしていたショップ「リカー ウーマン&ティアーズ」からも、そういった姿勢を感じられました。

小木:ヒップホップにドレス、ラグジュアリー。ある種の閉鎖感があって、なおかつ奥の深い世界。最初は飛び交うヒップホップ用語の意味さえもわかりませんでした。だからこそ、学ぶこともたくさんあると思うんです。残念ながらお店はクローズしましたが、僕自身はもちろん、お店のスタッフ、お客様まで、一緒に成長することができたんじゃないかと、今では思っています。

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-そういった経験をユナイテッドアローズでも活かしているわけですね。

小木:そうですね。だからこそ、僕らは取扱いを判断する立場でありながら、取り扱わせていただいている気持ちの方が強いんです。それは会社の規模感とは関係なく。〈Sunny C Sider〉を取扱うことで、学ぶことが多いのは自分たちですから。

-一方でNAOKIさんは、ユナイテッドアローズに置かれることで期待することはありますか?

NAOKI:いや、むしろプレッシャーの方が大きいですよ。これまでは、言ってしまえば僕らの世界に理解のあるお客様だけに見てもらっていましたからね。ただ、僕らができること、伝えたいことははっきりしているので、きちんと理解してもらえるように精進できればなと。

-なるほど。ちなみに今シーズンは、どういったアイテムをセレクトしているのでしょうか?

小木:ユナイテッドアローズのお客様にまずは〈Sunny C Sider〉の世界観を知っていただきたいので、Tシャツをメインにセレクトしています。すでに店頭に並んでいるんですけど、スタッフからの評判もかなり良いんですよ。だからNAOKIさんには、今後は店頭のスタッフともコミュニケーションを取っていただきたいんですよね。どんな人が作っているのかを知ることは、接客に多いに役に立ちますし。

NAOKI:もちろんです。説明することで、ユナイテッドアローズのお客様にも、どんな人間がどういった想いで作っているのか、伝えることができますからね。

-ところで従来の取扱い以外で、何かを企んでいたりしないのですか?

NAOKI:この取材のあとに、ちょうどその打合せをしようと思っていて(笑)。

-えっ!? では、そこまで同行させていただいて…。

小木:それはユナイテッドアローズ&サンズの店頭でご確認ください、ということで(笑)。
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