世の中には「名物スタッフ」と呼ばれる人がいる。その場所に馴染み、ショップの顔とし手腕を振るい、仕事を通して周囲を明るくさせる。そこでフイナムでは、5つの有力セレクトショップの「名物スタッフ」と呼ばれる人々を徹底調査。彼らの接客する姿をはじめ、休日の過ごし方や趣味などを交えながら名物スタッフの心得、スタイルの作り方を〈リーボック クラシック〉のシューズとともに紐解いていきます。
Photo_Erina Fujiwara
Text_Takuya Kurosawa
Edit_Hiroshi Yamamoto
梅津大地
アーバンリサーチ表参道ヒルズのメンズリーダー。丁寧な応対はもとより、カジュアルからテーラードまで幅広く精通している。接客でのモットーは「お客さまとの信頼関係を築くこと」。そんな思いを大切にしながら、来店する人たちを迎え、日々の仕事に取り組んでいる。
接客を受けた心温かいスタッフと仲間になりたかったんです。
ーアーバンリサーチで働くことになったきっかけを教えてください。
梅津:もともとアーバンリサーチが好きで、お客さんとしてよく通っていたんです。置いてあるものやスタッフが格好良くて。それにスタッフみんなの接客がとても親身だったんですよね。そんな温かい人たちがいる場所で僕も働きたいと思いました。
ー実際に働いてみていかがでしたか。
梅津:とても居心地がいいですね。最初のころは、働きたいと思っていたその場所の一員になれたことが嬉しかったですね。ただ、問題は服のことを知れば知るほど、欲しいものが増えていくこと(笑)。接客のための知識としていろんな情報を詰め込むんですけど、その情報にぼくが魅了されてしまって(笑)
お客さまと信頼関係を築いていくことが接客だと思います。
ーこの店舗での役割を教えてください。
梅津:メンズ部門のリーダーとして、後輩育成やディスプレイの構成など、店舗のマネージングをしています。自分だけでなく全体を通して、お客さまに満足いただけているかをチェックしています。
ー接客で大事にされていることはありますか。
梅津:丁寧というのはもちろんですが、接客するうえで大切にしているのは、お客さまと信頼関係を築いていくことです。似合うものを提案することはもちろん、好きなブランド、趣味、よく行くレストラン、遊ぶ場所まで伺って。知らなかったことは、後日来店してくれるまでに調べておくんです。そうすることでお客さまのことをより理解できますし、もっといい商品が提案できますからね。
ー休憩時間の過ごし方を教えてください。
梅津:天気がいい日には、ショップに併設しているグリーンバーでサンドイッチを買って、店舗近くにあるお気に入りの駐車場でご飯を食べています。あとはリサーチで近くのお店を覗くことも多いですね。
オンとオフをしっかりと切り替えることが、服を好きでいられるコツ。
ー休日はどのように過ごされていますか。
梅津:実は中学のころから趣味でトランペットをやっていて。休日の日は自宅近くの高架下で練習していることが多いですね。
ートランペットの魅力を教えてください。
梅津:単純に気分転換になるんですよ。トランペットがオンとオフの切り替えのスイッチになっているというか。仕事のことを忘れて思いっきり練習しています。あとはジャズマンのファッションがとにかく格好よくて。黒人のジャズマンのセットアップを着崩すスタイルは、とても参考になるんです。
〈コセイ〉ジャケット¥38,000+tax、〈コヴェルト〉シャツ¥30,000+tax、その他私物(すべてアーバンリサーチ表参道)
ストリートとビンテージのエッセンスを持ち合わせた靴
ー足もとには〈リーボック クラシック〉の「クラブ C」を合わせています。
梅津:レトロなフェイスが様々なスタイルの外しに活用できそうだと思いました。デザインもシンプルで使いやすいので、スタイルを選ばない万能なスニーカーなんですよ。
ースタイルのポイントを教えてください。
梅津:足もとですね。「クラブ C」のレトロな表情は、ダブルのジャケットやワイドパンツのようなトラッドなアイテムの外しになってくれる。意外と難しい着崩しのキーアイテムとして、いろんなスタイルで使えそうですね。
〈リーボック クラシック〉クラブ C ¥14,000+tax(リーボック アディダスグループお客様窓口)
リーボック アディダスグループお客様窓口
電話:0570-033-033
reebok.jp/classic
アーバンリサーチ 表参道ヒルズ店
電話:03-6721-1683
www.urban-research.co.jp/shop/store/1_33.html