世の中には「名物スタッフ」と呼ばれる人がいる。その場所に馴染み、ショップの顔とし手腕を振るい、仕事を通して周囲を明るくさせる。そこでフイナムでは、5つの有力セレクトショップの「名物スタッフ」と呼ばれる人々を徹底調査。彼らの接客する姿をはじめ、休日の過ごし方や趣味などを交えながら名物スタッフの心得、スタイルの作り方を〈リーボック クラシック〉のシューズとともに紐解いていきます。 クラシック〉のシューズとともに紐解いていきます。
Photo_Erina Fujiwara
Text_Takuya Kurosawa
Edit_Hiroshi Yamamoto
長倉誠勝
ナノ・ユニバース東京に勤める販売スタッフ。自分の意見を明確に伝える、実直な接客で多くのお客さまから信頼を集めている。趣味は映画鑑賞。休みの前日はビデオレンタル屋に寄って帰ることが彼のルーティーン。服と映画をこよなく愛し、その魅力に取り憑かれた将来有望な若干22歳。
ファッションの仕事を就くことが夢だったんです。
ーナノ・ユニバースで働くことになったキッカケを教えてください。
長倉:もともとはセキュリティ関係の会社に勤めていたんですけど、どうしてもファッションの仕事に携わりたくて、お金を貯めて静岡から上京したのが3年前になります。ナノ・ユニバースを受けた理由は、やっぱり自分好みのセレクトをしていたのが大きいですね。あとは新しいことに対して積極的な会社の姿勢も魅力的だなと。
ー実際に働いてみていかがでしたか。
長倉:念願だったファッションの仕事に就けただけでも、とにかく嬉しかったですね。ただ、あまりにも世界が違うんで、戸惑うこともたくさんありました。接客のノウハウも知らなければ、店舗運営のこともまるでわからない。ただの服好きでしたからね。日々、さまざまなことを学んでは、実践して、その繰り返しです。
自分の意見をはっきり伝えることがぼくなりの丁寧な接客です。
ー担当している仕事の内容を教えてください。
長倉:接客はもちろん、店舗のスケジュール管理も担当しています。商品の出すタイミングやスタッフの休憩、当日業務のプランニングといったお店を回す役目ですね。世の中のトレンドを把握しながら、働くスタッフの特性も把握するようにしています。
ー接客で大事にしていることはありますか。
長倉:自分の意見をはっきりと伝えるようにしています。お客さまの好き・嫌いと、似合う・似合わないって噛み合わないこともあるじゃないですか。最初ははっきり物申すことを遠慮していたんですけど、いざ踏み込んで話してみるとお客さまのリアクションがよくて。振り返ってみると、ぼく自身も中途半端なアドバイスを受けるより、「似合わない」と言われた方が嬉しかった記憶がありますし。目の前の売上げよりも、信頼を築くことの方が大事なんですよね。
ー休憩時間はどのように過ごされていますか。
長倉:併設しているカフェでコーヒーやご飯を買って公園で食べたり、他のお店の現状をチェックしたり。あとは休憩室でスタッフと談笑しながら、ウェブマガジンやショップのブログなどを見ています。
〈マーヴィージャモーク〉ジャケット¥27,000+tax、その他私物(すべてナノ・ユニバース東京)
映画を観ることで服に対する理解が深まると思います。
ー休日は何をされていますか。
長倉:家で映画鑑賞をしていることが多いです。僕の両親がとにかく映画好きで。その影響もあって、ぼくにとって映画を観ることは日常なんですよね。暇さえあれば映画の世界に没頭しています。
ー映画の魅力を教えてください。
長倉:楽しみ方がいろいろあることですよね。エンタテイメントとしてはもちろん、ファッションの参考にすることもあるし、歴史を学ぶこともできる。なかでもトム・フォードが監督を務めた『シングルマン』の主人公のスーツの着こなしは、スタイルとしてとても参考になりました。と言いつつ、最近はリラックスしたくてジブリ映画ばかり観ているんですが(笑)
ー本日は〈リーボック クラシック〉の「クラブ C」を合わせています。
長倉:クラシカルなデザインで落ち着いた佇まいを演出できるスニーカーですよね。カジュアルなスタイルはもちろん、今日のようなジャケットスタイルにも合わせられるので、とても汎用性が高いモデルだなと。
ーコーディネートのポイントを教えてください。
長倉:トップス、ボトムス、インナーを同系色でまとめたことですね。ジャケットスタイルだけどほどよくカジュアルで、「クラブ C」との相性のよいアイテム選びを心がけました。店頭での取扱いもあるので、ぜひお店に遊びに来て、見ていただきたいですね。
〈リーボック クラシック〉クラブ C ¥14,000+tax(リーボック アディダスグループお客様窓口)
リーボック アディダスグループお客様窓口
電話:0570-033-033
reebok.jp/classic
ナノ・ユニバース東京
電話: 03-545-8172
www.nanouniverse.jp/shop-map