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01
COMOLI
コモリのレザーパンツ
高倉健のような革パン。 あれよあれよと言う間に大人気ブランドになった〈コモリ〉。その魅力はいまさら語るまでもない感じもしますが、とにかく着ていて気持ちがいいということに尽きるのではないでしょうか。その気持ち良さを追求するために、素材、パターン、フォルムなどを吟味しているというのが〈コモリ〉の作られ方なのではないかと思っています。その一方で、ハードなイメージを持たれがちな、こんな“革パン”を作っていることを知っていますか? しかも昔から。およそ革パンなんぞ履きそうにないデザイナーの小森さんですが、継続して作っているからには何かしらの思い入れがあるのでしょう。この革パンは極めてベーシックな5ポケットパンツで、シルエットはゆるめのテーパードがかかった、ややタイトなフォルム。光沢を一切排したマットな仕上げのレザーを使っているので、遠目から見たらブラックデニムに見えなくもないそのさりげなさが好みです。ディテールもほぼ何もいじらず。沈黙は金なりを地でいく、ストイックな一本です。
¥98,000+TAX

お問い合わせ先:アルファPR 電話:03-5413-3546

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02
BEAMS PLUS
ビームス プラスの3WAY-M-65ジャケット
編集力が図抜けてます。 ほとんどのセレクトショップに存在している、オリジナルレーベルというライン。この「セレクトショップの、、」という枠を超えて、れっきとした一つのブランドとして評価されることがどれだけ難しいかは、皆さんにもおそらく簡単に想像がつくのではないかと思います。その狭き門をくぐり抜け、世界的なニーズを獲得しているのが〈ビームス プラス〉のオリジナルレーベルです。古き良きアメリカを下敷きにしながら、現代的な感性とマニアックすぎるほどのこだわりが詰め込まれ、かつ値段は抑えめ。各国のバイヤー陣に絶賛されるのも納得の仕上がりぶりなのです。このM-65は3WAYという名の通り、インナーに中綿+ダウンのつまったライナーが付属しています。ライナーをインナーダウンとして単独でも着用でき、秋口から真冬までいけるユーティリティーさは十分に買うに値します。ベージュ、ブラック、カーキ、ネイビーの4色展開ですが、どれもこれも素晴らしいです。そして値段! うーん、感服。
¥46,000+TAX

お問い合わせ先:ビームス プラス 原宿 電話:03-3746-5851
www.beams.co.jp

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03
AURALEE
オーラリーのスウェット
柔らかめ、固め、どちらも好き。 デビュー間もないながらも、恐ろしい勢いで支持を獲得し続けている〈_オーラリー〉。いつの時代にもフィットするようなプレーンなデザインを、職人的なこだわりのつまった素材で支えるという鉄壁の構成。いまの時代に一番求められている空気感なのでしょう、どのお店でもとにかくすごい人気らしいです。今季も「これは売れるな、、」というアイテムがたくさん揃っているのですが、個人的に気になったのはこのスウェット。フォルムはやや大きめで肩がストンと落ちるシルエット。粗野なビッグシルエットではなく、あくまでも上品なスタイリングに見えるのがさすがですね。グレーの方は、裏毛のホワホワ系。ネイビーの方が、アクリルを混ぜてちょっと張りのある素材感。甲乙つけがたいということで、両方掲載させていただきます。
ともに¥19,000+TAX

お問い合わせ先:クリップクロップ 電話:03-5793-8588

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04
bagjack
バックジャックのバックルベルト
ベルトに求めるものって、1に丈夫さ、2に丈夫さ、3、4がなくて、5にデザインだと思っています。なにしろグニュっと曲がった状態で固定されて、付けてるだけで磨耗していく宿命にあるわけで、かっこよくても、脆かったら話にならないのです。そんなわけで、いま自分がつけているのは、馬具作りでおなじみの〈ジャベツクリフ〉なのですが、こちらは超王道なルックスでクラシカルな佇まい。最近欲しいなと思っているのが、ちょっとハイテク感のある一本。〈パタゴニア〉の定番「フリクションベルト」を買おうかな、と思っていた時に出会ったのがこの〈バッグジャック〉でした。今年の1月にデザイナーのピーターを取材したのですが、その真摯なものづくりの姿勢には驚かされました。ベルリンの工房で丁寧に一つずつ作られるプロダクトの完成度は言わずもがな。AUSTRI ALPIN社のcobra buckleを使用したこのベルト 、耐久性、使用感が抜群であるのに加え、造形的な美しさも最高です。
¥13,700+TAX

お問い合わせ先:CATHEDRAL UMEDA 電話:06-4797-7780
www.bagjack.com

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01
山と道
山と道の5ポケットロングパンツ
秋の大本命パンツ。 8月末。灼熱の夏から手のひらを返すように肌寒い秋が突如訪れた。寒さを感じる日々がこのまま続くとは思えないけれど、一気に気分は秋モード。この夏ほぼ毎日穿いていたショーツとも、今日でおさらばしてしまった。で、秋は何を穿きたいのか? 大本命は〈山と道〉の新製品、ロングパンツ一択である。定評のあるショーツの機能はそのまま、膝の動きを阻害にしない立体裁断を採用。速乾性を重視したタスランナイロン素材は、ストレッチ性に乏しいながらも、快適な歩行を約束してくれます。あと街履き可能な配色も嬉しいポイント。正直、全色大人買いしたいくらい、です。
各¥15,500+TAX

お問い合わせ先:山と道
yamatomichi.com

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02
OMM
OMMのバックパック
ルーツは超過酷な山岳レース。 〈OMM〉とは、「オリジナル・マウンテン・マラソン」の略称。1968年にイギリスでスタートした世界でもっとも古いこの山岳マラソンレースは、ルートも決められておらず、エイドもない。簡潔に言ってしまえば、超過酷なレース。走力もさることながら、山を生き抜く総合力が試される。そんな超人級レースをルーツに派生したのが、ブランドとしての〈OMM〉なのである。このブランドの成り立ちだけでもブルっと震えるし、その状況でこそパフォーマンスを発揮するプロダクトを試してみたいと思うのは、ランナーにとってはとても自然なことである。とはいえ日常でも使いたい、となるとサイズ感は20リッターかなと。レースに参加するほどのスキルは無いけれど、その機能だけでも体感しようと思います。
¥12,960+TAX

お問い合わせ先:ムーンライトギア 電話:048-767-3195
moonlight-gear.com

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03
SALOMON
サロモンのバックパック
走ることも装うことも。 日常のランを帰宅ランに切り替えてから、バック選びが楽しくてしょうがない。求めているのは、日常的な荷物も入れられる容量で、なおかつ走るときの安定感もありながら、見た目はスタイリッシュ。そんな僕の理想にピタっとハマってくれたのが、フランス発祥のマウンテンスポーツメーカー〈サロモン〉の「エレベート コミューター」。ご覧のルックスに、驚きのフィット感に加え、仕分けのできる多彩な内部ポケットもポイント。シューズポケットも搭載しているので、その日履くシューズを忍ばせるのも悪くない。走ることと装うこと、双方を満足させてくれる逸品です。
各¥12,000+TAX

お問い合わせ先:サロモン/アメア スポーツ ジャパン 電話:03-6831-2718
www.salomon.co.jp

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04
Float×Hiker’s Depot
フロート×ハイカーズ デポのサングラス
老眼鏡メーカーによるアクティブアイウェア。 走るときのサングラス選びは意外に難しい。スポーツメーカーやスポーツアイウェア専門メーカーによるそれは、機能性は申し分ないものの、流線的なフォルムはいまいち好きになれない。そこでお勧めしたいのが眼鏡の産地として知られる福井県鯖江発の老眼鏡メーカー〈フロート〉が、アウトドアグッズの専門店「ハイカーズ デポ」と共同で製作した品。ランニングのためではないものの、26グラムという軽量性に加え、企業秘密の柔軟性に長けたテンプルはかけたときの安定感をキープ。ランニングでも難なく使える仕様となっています。また、取り外し可能なテンプルとノーズパッドが付属するなど、ファッション的な配慮も物欲をそそります。ちなみにレンズは偏光レンズ派です。
¥13,800

お問い合わせ先:ハイカーズ デポ 電話:0422-70-3190
hikersdepot.jp

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01
VAINL ARCHIVE
ヴァイナル アーカイブのコート
程良く主張してくれるド級の一着。 毎度、今年の春夏も散財しました。そして、だいたい買い揃えたかなーと思った時には、もう秋冬のデリバリーが始まっている始末。本当に切りがありません。ただ、懐事情が常に極寒状態なのにも関わらず、物欲は年々増す一方。この〈ヴァイナル アーカイブ〉のコートも(自分にとっては)決して安い買い物ではないのですが、つい触手が伸びてしまった代物です。

ちなみにコートは通算5着目。ただ、ステンカラーを買うのはこれが初めてです。このコートのいいところは、一般的なそれ(比翼仕立て)ではなく、大きなボタンが程良く主張してくれるのと、身幅と腕周りが大きめに設定されていること。袖を通した瞬間に、まるで自分のための作られたコートなんじゃないかと思うくらいジャストフィットだったのも決め手のひとつでした。身体の線が細い太いに関わらず、着るだけでカッコよくなれる”万能コート”だと思います。
コート ¥70,000+TAX

お問い合わせ先:SHIPS渋谷店 電話:03-3496-0481

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02
Porter Classic
ポータークラシックのポーチ
自然と使用頻度が高くなる鞄。 スマホに名刺ケースと煙草、それとA6サイズのメモ帳にペン、あと家の鍵。ノートパソコンをほぼ持ち歩かなくなった今、自然とバッグのサイズが小さい方向へとシフトしています。仮に書類があるときは、パッカブルになるエコバッグ的なものをあらかじめ忍ばせて、それに入れて持ち歩けば問題ないわけで。結果、大容量である必要性を感じなくなりました。

この〈ポータークラシック〉のポーチは、ブランドの十八番であるパラカチェックとヒッコリーのリバーシブル仕様で、サイズも大小2つ。前述にある自分のスタンスとも難なくフィットしてくれます。しかもあまりこの手のバッグでリバーシブル仕様のものを見かけたことがないので、かなり新鮮。最近よく耳にする”サコッシュ”的な使い方もありだなと勝手に思っています。
ポーチ 左 ¥26,000+TAX、右 ¥22,000+TAX

お問い合わせ先:Porter Classic銀座 電話:03-5512-0150

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03
White Mountaineering
ホワイトマウンテニアリングのサイドゴアブーツ
正統派な顔つきにグッとくる。 ここ数年続くスニーカーブームですが、まだまだその人気は根強いと多くのファッション関係者が話しているのを耳にしました。もちろん復刻系シューズやハイブランドとのコラボなど、昨年から今年の前半にかけてのビッグウェーブはある程度落ち着いた感はありますが、「お洒落は足元から」、いや「お洒落はスニーカーから」なんて思うほど、メンズファッションにおいて足元は極めて重要なポイントなのです。それならばと、今回紹介したいのが、この〈ホワイトマウンテニアリング〉のブーツ。ソールには、軽量でクッション性に優れたvibram #4014を採用し、足運びも軽やか。そして何と言っても最大の魅力はサイドゴアです。革靴特有の着脱の面倒さを回避した見事な佇まいは、もはや付け入る隙を与えません。加えて配色もワントーン。今年の秋冬は当分このブーツのお世話になりそうです。
各¥37,000+TAX

お問い合わせ先: White Mountaineering 電話:03-6416-5381
www.whitemountaineering.com

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04
Carhartt WIP
カーハートWIPのボンバージャケットとスウェットとワークパンツ。
今シーズンのワンスタイル。 いくつかのブランドを組み合わせて着るのは悪くない。けど、本来はワンブランドで固めて着るのが一番カッコいい。少なからず自分はそう思っています。今回セレクトした〈カーハートWIP〉の3点が、その最たる例。今シーズンから日本でも展開が始まった太めのシルエットのシングルニーパンツ、そしてクラシックなカレッジスウェットにボンバージャケット。これに〈ティンバーランド(Timberland)〉の6インチブーツを合わせれば、コーディネートの完成。この色の組み合わせ然り、気分はまさに90年代のB-BOYスタイル。Das EFXよろしく、ワンサイズ大きめで着たいところです。
ジャケット ¥34,000+TAX、スウェット ¥12,000+TAX、パンツ ¥14,000+TAX

お問い合わせ先:Carhartt WIP Store Tokyo 電話:03-3402-9810
www.carhartt-wip.jp

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01
NEWYORKER BY KEITA MARUYAMA
ニューヨーカー バイ ケイタ マルヤマの3ピーススーツ
真似したいW・アンダーソンの着こなし コーデュロイのセットアップスーツといえば、映画「グランド・ブダペスト・ホテル」や「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」の監督ウェス・アンダーソンの着こなしを思い出します。彼の知的かつナイーブなイメージと、コーデュロイの粗野なイメージとの融合が生み出すスタイルは唯一無二。ウェスの着こなしに倣って選んだのが、イギリスの老舗ファブリックメーカー、BRISBANE MOSS社の生地を使った、この3ピーススーツです。デザイナー丸山敬太流のトラッドに仕立てられ、その色気と艶っぽさには、ウェスアンダーソンの映画と同じくハートをわしづかみにされたのでした。
ジャケット ¥59,000+TAX ベスト ¥27,000+TAX パンツ ¥25,000+TAX

お問い合わせ先:ニューヨーカー バイ ケイタ マルヤマ 電話:0120-17-0599

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02
PARABOOT
パラブーツのシャンボード
履けば“足元を見られない”。 問答無用の〈パラブーツ〉。中でも最強シャンボードはそのボリューム感や絶妙なUチップ具合により、デニム、トラウザー、カーキなど、フォーマルからカジュアルまで合わせるパンツを選ばないないのは周知の通り。さらに雨にも強いラバーソールを備えて、その万能感はまさにキング オブ スタンダードシューズに位置づけられます。フランスのエッセンスを取り入れたアイテムを取り揃える「エディフィス」による別注モデルは、アッパーが通常スムースレザーのところを、スエードで使用。その佇まいはドレスシューズのような品格もありつつも、ギリギリのカジュアルも保っているという絶妙なバランスに成り立っていて“足元を見られない(ナメられない)”けれど、注目は集めてしまうシューズといえるでしょう。
各¥64,000+TAX

お問い合わせ先:EDIFICE TOKYO 電話:03-3400-2931

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03
ID DAILYWEAR
ID DAILYWEARのデニムプルオーバー
絵に描いたような上品なデニム。 パッチワークに追い風が吹いている。その魅力に初めて知ったのは、かつて村上淳がはいていたパッチワークデニムだった。穴を覆っているだけという風体のあくまで自然なつぎはぎは、リアルクロージングとして今でも強く印象に残っている。そんな原体験もあり、パッチワークが気になります。さて、このワントーンデニムのプルオーバーは、モダンとオーセンティックをミックスする〈ID DAILYWEAR〉によるもの。デニムのパッチワークというとなんとなくアジのある方向に振りがちですが、ここんちの手にかかれば上品な仕上がりに。インナーとしてもトップスとしてもガンガン着たおしていきたいですね。
¥22,000+TAX

お問い合わせ先:DAILYSHOP 電話:03-6416-0755

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04
The PARKSIDE ROOM
The PARKSIDE ROOMのメガネ
目指すのはおぎやはぎ、です。 ベーシックかつモダンなめがねやサングラスを中心に取り揃える、恵比寿の名店「Continuer」の2号店として、吉祥寺に「The PARKSIDE ROOM」が出来たのが去年のこと。同店のオリジナルとしてリリースされた、このメガネは全体はクラシックでありながら、随所のモード感が特徴。加えてテンプルの太さがやや太く→細く→やや太くと抑揚のついた、そのリズムも自分好みです。あこがれのメガネ人は誰かと考えてみれば真っ先に思い浮かぶのは、おぎやはぎなのですが、彼らは服装もおしゃれというのは有名な話。鶏(服装)が先か、卵(メガネ)が先かという問題ではありますが、まずはメガネの方から手を付けてみましょうか。
各¥29,000

お問い合わせ先:ザ・パークサイド・ルーム 電話:0422-41-8978

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01
AMI Alxandre Mattiussi
アミのニットとデニムパンツ
セット買い必至! 2015秋冬シーズンに回った全展示会の中で最も「欲しい!」と思わせてくれたのが、〈アミ〉のニットとデニムパンツでした。ニットは微妙にグレーがかったブルーの色合いがとにかく美しく、ゆるめのタートルネックとドロップショルダーが生み出すルーズなシルエットも最高。一方のデニムパンツは、今見るとまた新鮮に感じるケミカルウォッシュタイプ。こちらもフェードし切ったブルーの色合いが最高です。単体で活躍してくれることは間違いないのですが、個人的には一緒に合わせて絶妙なブルーのグラデーションを楽しみたいなと。そんなわけでセット買い確定です。
¥49,000+TAX、¥32,800+TAX

お問い合わせ先:Diptrics 電話:03-3409-0089

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02
White Mountaineering
ホワイトマウンテニアリングのシャツジャケット
BLKの真骨頂。 “アーバンアウトドア”の走りといっても過言ではない、〈ホワイトマウンテニアリング〉のBLKライン。一時インターバルを挟んだものの、復活してからは相変わらず秀逸なコレクションを展開しています。その中からピックしたのは、中綿にハイテク素材PRIMALOFTを使ったシャツジャケット。薄くて軽く、高い保温性と柔軟性、さらには撥水性も兼ね備えているという、まさしく現代の都市生活者のための一着といえるスペックが特徴。秋は一枚で、冬はインナーダウンとしても活躍してくれる使い勝手の良さも魅力で、この秋冬は手放せなくなりそうです。
¥48,000+TAX

お問い合わせ先:ホワイトマウンテニアリング 電話:03-6416-5381

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03
FRANK LEDER
フランク リーダーのバッグ
やみつきになる柔らかさ。 最近小ぶりのショルダーバッグが気になっています。最低限の荷物は入れられるし、両手が空くのもいい。条件面だけでいうとバックパックも該当はしますが、何より“気軽に持てる”ところはショルダーバッグならではと言えるでしょう。と思っていた矢先にリース中に見つけたのが〈フランクリーダー〉のこれ。ストラップからベルトまでディアスキンを贅沢に使いつつ、デザインは至ってシンプル。「素材本来の良さを生かす」とはまさにこのことで、クタクタの柔らかい質感がたまりません。決して軽い気持ちで買える額ではないのですが、〈フランクリーダー〉のバッグでしかもオールスエードということを考えると、なんだかいけそうな気がしてきませんか…?
¥58,000+TAX

お問い合わせ先:MACH55 Ltd. 電話:03-5413-5530

item
04
SUICOKE
スイコックのサンダル
サンダルなのにムートン。 流行ってますね、この手のサンダル。少し前までは夏限定のイメージでしたが、最近は靴下に合わせて春や秋に履くのも定番となっています。そんな時流を意識してか、〈スイコック〉がユニークな一足をリリースしました。人気のシャワーサンダルをベースに、なんとアッパーをリアルムートンに変更。クッション性のあるビブラムソールとムートン特有のモフモフしたホールド感が、えも言えぬ履き心地を生み出しています。“夏”のサンダルに“冬”のムートン。実にアンバランスですが、この違和感がむしろ印象に残るわけで。巷に溢れるその他のサンダルとは一線を画すこのキャラクター、ぜひお試しあれ。
¥21,600+TAX

お問い合わせ先:ビームス原宿 電話:03-3470-3947

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01
PHINGERIN
フィンガリンのコーチジャケット
偏らないニュアンス 寝間着ブランドとして2008年に発足した〈フィンガリン〉。シーズンを追うごとにクリエーションの幅を広げながらも、「上品な脱力感」というテイストに関しては一貫しています。ストリートファッションの文脈で着用されることが多いコーチジャケットですが、同ブランドの絶妙なバランス感覚によって構築しなおされたこちらはほどよく品のある仕上がり。洋服の原型が本来持つ魅力を生かして、というのはファッションにおける常套手段ではあるのですが、裏にカルチャーを匂わせながらデイリーユースの最適解を導く絶妙なアレンジは流石の一言。新作には光沢のあるトレンチ素材が採用されており、個人的には今までで一番イイ出来だなと。
32,000+TAX

お問い合わせ先:フィンガリン
phingerin.com

item
02
YAECA
ヤエカのコート
大本命。 毎シーズンというよりも、毎回店舗に足を運ぶたび欲しいものに出会ってしまいます。〈ヤエカ〉の魅力のひとつは、新たな定番と呼ぶに相応しいプロダクトを一から生み出し続けるクラフトマンシップにあると考えていましたが、15AWルックブックを拝見して、良い意味でその印象が裏切られました。ブックに並ぶのは、極めて現代的かつハイコンテクストなアートワーク。カオスというと語弊がありますが、このブランドの底知れないクリエーションを垣間見たような気がします。これが第一線の物づくりなのか、と。というわけで紹介するのは、グレーのウール素材が採用された定番のステンカラーコート。多くは語りません。今年は絶対にグレーのコートが着たいなと考えている自分にとって、まさに大本命の一着です、とだけ。
73,000+TAX

お問い合わせ先:YAECA APARTMENT STORE 電話:03-5708-5586

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03
andwander
アンドワンダーのシャツ
山と総柄への挑戦。 先日、人生二度目の富士山に上ってきました。「山は過酷だ」とはJPOPにおける「会いたい」と同じく定型文のようなフレーズですが、高度が上がるにつれて常識がひとつずつ裏切られていく感覚の中でその言葉の真意を悟りました。普段は目にも留めないディテールに救われたり、逆に小さな違和感が後々ボディブローのように効いてきたりといった過程で、“機能が命を左右する”ということを痛感。当然、モノを見る目に変化がありました。〈アンドワンダー〉は機能的アプローチをベースにしながら、そこに独自の感性とユーモアを織り込んで物づくりを行うブランド。マウンテンジャカードを採用した定番のシャツは、クラシックな面持ちとデイリーユースに適したインディゴカラーが魅力ですが、山での動作を考慮したパターンと速乾のdifron素材がいざというときにどう自分を救ってくれるのかは、いずれ山道で確かめてこられたらと。
¥22,000+TAX

お問い合わせ先:andwander 電話:03-3468-2360

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04
XLARGE
エクストララージのスターウォーズキャップとハット
素直にかぶりたいキャラもの。 今年は、スターウォーズファンにとってソワソワする一年になるでしょう。J・J・エイブライムス氏が監督を務めるエピソード7が12月18日に公開を控え、ねぶたやビックリマンをはじめとするさまざまなスターウォーズフィーチャーアイテムが巷を賑わせています。そんな中で僕が気になるのは〈エクストララージ〉とのコラボレーション。ラルフローレンっぽい刺繍と色合いの軽妙な仕上がりが、スターウォーズの魅力をうまく表しているなと。レトロなダサさ(いい意味で)がすこぶるオシャレです。ちなみに、シリーズ全作共通で出演するのはC3POとR2-D2のみ。そしてC3POは劇中で記憶を消されてしまうので、長大なサーガのすべてを目撃し記憶しているのは、R2-D2と我々観衆だけなのだそうです。物語の続きを見届ける際には、このデニムキャップをかぶっていきたいですね。ポップコーンとコーラも似合いそうだし。
各¥5,800+TAX

お問い合わせ先:X LARGE HARAJUKU 電話:03-3475-5696
www.xlarge.jp

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01
ALDEN
オールデンのモカシンシューズ
素朴なレザーの表情が魅力。 1884年に創業したアメリカのシューズメーカー〈オールデン〉。ホーウィン社製のコードバンで作られる同社の代表的な革靴は、履き込むうちに革が柔らかくなり、自然と足の形にフィットしていきます。擦り切れたヒールを取り変えたり、トゥプロテクターを付けたり、少しずつ手を加えていくなかで、不思議と何とも言えない愛着が湧いてくるところに、このブランドの魅力があります。そんな〈オールデン〉からシボ革のカントリー・カーフを使ったモカシンシューズが8月に登場しました。靴の両サイドに施されたレザーの切り替えに特徴があります。味のある大きめのシボが個性的なこの革は、〈オールデン〉で初めて使われる素材。やや太めのワークパンツとの相性はぴったりで、初秋はショーツと合わせた装いもおすすめです。コードバンとはひと味違った雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか。ラコタハウスの東京・青山店で発売中。大阪店では、同じ革を使ったモディファイドラストのVチップを展開しています。
¥91,000+TAX

お問い合わせ先:ラコタ 電話:03-3545-3322
www.lakotahouse.com

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02
Acne Studios
アクネ ストゥディオズのスウェットシャツ
絶妙な色合いの一枚。 1997年にデザイナーのジョニー・ヨハンソンが中心となり、スウェーデンのストックホルムに設立された〈アクネ ストゥディオズ〉。メンズコレクションは、テクニカルな素材とナチュラルな素材の組み合わせや淡いトーンの色使いなど、ほかのブランドとは視点の異なるデザインに特徴があります。北欧の建築物を想起させるクリエーションは、かつてインテリアデコレーターを務めていたというヨハンソンならでは。今回は、〈アクネ ストゥディオズ〉から定番のスウェットシャツ「Casey」を紹介。デザイン性を排除したシンプルな一枚で、袖付けもラグランスリーブではなく、セットインスリーブの仕様。スウェットシャツの中でもやや薄手のコットン素材を使い、少しゆったりしたフォルムで作られています。シンプルなデザインのため、カジュアルからフォーマルまで、着まわしのきく一枚に仕上がっています。写真のモデルは、新色のグレープパープル。今シーズンは、この他にディープブルーとスプルースグリーンも展開。
¥20,500+TAX

お問い合わせ先:Acne Studios Aoyama 電話:03-6418-9923
www.acnestudios.com

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03
POSTALCO
ポスタルコの書類ケース
クラシックなデザインの優れもの。 トートバッグに書類を入れるとき、どのように整理していますか。無造作に入れるとぐしゃぐしゃになることもしばしば。そんなときにおすすめしたいのが〈ポスタルコ〉の定番の書類ケース「LEGAL ENVELOPE」。紐をくるくるとボタンに巻いて口を留める、昔の封筒のような愛らしい見た目に特徴があります。ケースの口と底には植物タンニンで鞣した牛革を、ボディには高密度に織ったコットンの生地を使用。使いこんでいくうちに、革がしっとりして味のある表情に変化していきます。特筆すべきは収納力。A4サイズの書類が入る大きさで、約5センチのマチがあります。一見薄く見えますが、13インチの薄型のノートパソコンを入れることも可能。背面には芯が入っているので、書類が折れてしまう心配もありません。5年以上、同じものを使っていますが、破れたりすることも無くとても便利です。東京・渋谷のポスタルコのショップで実際に手に取ってクオリティの高さを確かめてみて下さい。写真のものを含め、6色を展開。
¥26,500+TAX

お問い合わせ先:ポスタルコ 電話:03-6455-0531
postalco.net

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04
LAD MUSICIAN
ラッド ミュージシャンのブルゾン
音楽と洋服。 何年も前に、中原昌也さんの本『作業日誌 2004→2007』で ”ドローン” という音楽のジャンルがあることを知りました。調べてみると、ギターやベースで作られるメロディの展開が少ない重低音の音楽で、アンビエントに近いという内容でした。インターネットを通じて、 ”ドローン” の代表とも言われる米国のバンドSunn O)))に興味を持ち、東京・新大久保で行われた来日公演に行きました。そのライブは、会場全体をスモークでおおい、隣の人も見えないような状況のなかで轟音が響く衝撃的なパフォーマンス。後日、この公演に〈ラッド ミュージシャン〉のデザイナー、黒田雄一さんが訪れていたことをプレスの方から聞き、それまで以上に黒田さんのクリエーションに興味を抱くようになりました。
今回紹介するのは、2015-16年秋冬コレクションのリバーシブルのブルゾン。表はナイロンのMA-1、裏はコットンレーヨンを使ったスカジャンになっています。〈ラッド ミュージシャン〉の定番と言えるMA-1が、今シーズンは2WAYの仕様で登場しました。このブランドの服を見るたびに、Sunn O)))の公演がフラッシュバックします。
¥46,000+TAX

お問い合わせ先:LAD MUSICIAN HARAJUKU 電話:03-3470-6760
www.ladmusician.com