ウルトラヘビーは出入りの自由な遊び場のようなもの。
-そもそもウルトラへビーってなんですか?
石川:特に“コレ”というのを決めてやっていないんだ。俺たちはこうであるとか、ルールとかそういうものがなくて、あやふやなもの。意識的にあやふやにしてやっているんだけどね(笑)
ーTシャツを作ったり、展覧会のようなイベントを行なったりしていますよね。ブランドであり、ユニットでもあるようなイメージを持っていたんですが、そもそも枠組は必要ないと。
石川:枠なんて全然必要ないと思ってるよ。というか、「ウルトラヘビー」っていう名前すらなくなったって構わないくらいだもん(笑)
ーでは、石川さん、鵜飼さんの役割やポジションなども特にないんですか?
石川:全然ないね。一応僕がイベントに合わせてなにをやるか決めて、神山君と鵜飼君に意見を求める。「こういうことをやりたいんだけどどう?」って。基本的にはその都度企画を考えている感じだから、内容はイベントによって違うんだけどね。
ー神山さんもウルトラヘビーのメンバーとして考えていいんですか?
石川:というかメンバーっていうのもどうでもいいと思っていて。
神山:そういう感覚じゃないですよね。
ーなるほど。
石川:簡単に例えると、遊び場のようなものかな。ウルトラヘビーっていう名前の遊び場があって、「いつどこでこんなことやるけど来ない?」って友達を呼んで一緒に遊ぶ感覚に近い。企画と同じで、一緒にやるメンバーも毎回違うんだよ。出入り自由な場所みたいなものだな。
鵜飼:ブランドとかそういう意識じゃないんです。
ーいままでだと、どこでどんな活動を行なったんですか?
神山:今年の4月にやった虎ノ門のCURATOR’S CUBEが一番最初かな。
石川:そうだね。もともとあの会場でイベントをやることは決まっていたから「なにをしよう?」って考えて、「ウルトラヘビー」っていうコンセプトでクラフト市をしようと思ったの。友達のアーティストたちに手造りの作品を作ってもらってそれを売ったり、神山君がライブでシルクスクリーンを刷ったりして。それがすごく楽しかった。
ーと、いいますと?
石川:自分たちの友達や、その子供たちもたくさん来るし、作品はたくさん売れるしで。子供が作品に足乗っけてボコボコにしたりしてるのに、なんかそれでいいやって思っちゃった(笑)。スケボーのランプも作ったんだけど、そこで子供たちがスケートをやってたし。みんな遊園地みたいに楽しんでくれて、その風景が素晴らしかった。あの風景をまた再現したいんだよね。
神山:あの景色は本当に良かったですね。
石川:あと、渋谷の明治通りの〈TAKEO KIKUCHI〉のお店では、神山君のシルクスクリーンのライブだけをやったかな。
ーそれはどういった経緯でやることになったんですか?
石川:僕の知り合いが〈TAKEO KIKUCHI〉に務めていて、なんかやって欲しいってことでやっただけだよ。うれしかったのは、朝一で菊池武夫先生が神山君にシルクを刷ってもらいにシャツを持ってきてくれたことかな。
神山:僕はめちゃくちゃ緊張しましたけどね(笑)。でも喜んでくれて本当にうれしかったです。
石川:あそこで展覧会をやれたことで、ウルトラヘビーに対する認知が広がった感じがするよね。人通りが多い明治通りで、盛り上がった雰囲気を見せられたからね。