FEATURE |
住宅地にある本屋はギャラリーもおもしろかった!

住宅地にある本屋はギャラリーもおもしろかった!

「フイナム・アンプラグド」では、住宅地の中にあるおもしろい本屋をご紹介しました。 でも、実は誌面に載せきれなかった魅力がたくさんあります。 ここでは中でも、ギャラリースペースに注目。 本だけではないブックセラーのおもしろさをご紹介します。

Photo_Masahiro Arimoto

A-010.jpg

SNOW SHOVELING

偶然の出会いが集まる。良い本と人とギャラリー。

街のパフリックスペースとして機能したいという考えから、本の取り扱いだけではなく、ギャラリーをスタートさせた「スノウ ショベリング」。そうして人が集まることで、店内での会話が増え、交流の場としても機能しはじめているそう。展示する作品は、アーティストの意思の強さや正直さ、オリジナリティを基準にセレクト。人と人が作品やそのメッセージを通すことで、想像力の大切さを改めて感じて欲しいとの思いが込められています。今後は、本や物語にまつわる制作をしているアーティストの作品を展示に力を入れていくそう。ふらっと立ち寄ることで起こる人や作品との偶然の出会いを楽しんでみては。

A-001.jpg

SNOW SHOVELING

東京都世田谷区深沢4-35-7 深沢ビル2F-C
03-6325-3435
http://snow-shoveling.jp/

展示に関する情報などの詳しい内容はこちら。
https://ja-jp.facebook.com/snowshovelingbooks
https://twitter.com/snow_shoveling

B-038.jpg
© Tetsuya Yamakawa&Macoto Tanaka写真展。「旅するコンコス ~まちといろ 100のいろ」

NOSTOS BOOKS

あたたかみのある木の壁一面に生まれるクレイティブな空間。

クラフト感のあるヘリンボーン柄の木壁やスチールとウッド組み合わせた棚。お店の印象を決める重要な部分をギャラリーとして使用しはじめたのは、アーティストからの「ここで作品展をやりたい」という要望からだそう。もともと、訪れたお客さんに対して、「目的のものだけではなく"他のなにか”にも興味を持って欲しい」という思いがあった店主の中野さんは、これを快諾。さまざまな展示をスタートさせ、すでに初夏まで展示スケジュールが埋まっているそう。ちなみにいま行われている『脳内アスリート』というグループ展は約7年ぶりに中野さん自身が企画。親交の深いクリエイターたちが脳を汗だくにして絞り出した作品を展示しているそう。「ノストス ブックス」を訪れたついでに、隠れたオシャレスポットである松陰神社を散策してみるのも一興ですよ。

B-002.jpg

Nostos books

東京都世田谷区世田谷4-2-12
03-5799-7982
http://nostos.jp/

展示に関する情報などの詳しい内容はこちら。
http://nostos.jp/blog/
https://ja-jp.facebook.com/nostosbooks
https://www.tumblr.com/search/nostosbooks

DSC09395.jpg
©Koji Honda「minä perhonen」写真集。「suomi」(写真提供:bookapart)

BOOK APART

気持ちいい光とともに作品を。

「SANNA」の妹島さんが設計した大倉山集合住宅に居を構える「ブック アパート」。そのギャラリースペースは、お店が持つ美しさとあいまった幻想的な空間が特徴です。3階にあるリビングからキッチンへと向かう真っ白な壁面に並んだ作品を、明るいく柔らかな光がつつみこみます。その様子は、さながら美術館のよう。展示の目的もお店の住宅という内装に基づいたユニークなもので、自分の家でアートを飾るイメージが湧ければという思いが込められています。展示の開催は不定期ではありますが、建物自体が作品ともいえるので、訪れるだけでも満足できるはず。ちなみに4月上旬からはフォトグラファーの写真展を予定しているとのこと。今からの楽しみのひとつになりますね。

F-012.jpg

Book Apart

神奈川県 横浜市港北区大倉山3-5-11大倉山集合住宅I(アイ)号室
https://ja-jp.facebook.com/mybookapart

D-015.jpg
© Mitiyo Taguti 個展「花と果物」

MOUNT ZINE

クリエイティブを多面的に届けたい。

 「ZINEと同じで、いつでも誰に対してもオープンな場をつくりたい」。そんな思いからスタートした「マウントジン(MOUNT ZINE)」のギャラリーでは、より多くの人が自由に表現できる場として提供しているそう。形やルールがなく、誰にも制限されない本来の意味でのクリエイティブを実現できるのが、大きな魅力となっています。また、訪れたお客さんと作品とクリエイターたちとの距離感が近いのも嬉しいポイントです。ちなみに、今月は2つの展示を同時に開催中。壁面には自然な色あいが印象的な作家の小山真由子さんの個展「landscape drawing」を、奥のスペースでは、台湾のデザイナーの李 佳蓉さん、陳 怡雅さん、黄 川寧さんの3人によるグループ展「森と雲と小鳥」を行っています。ZINEと展示を対比しながら、多面的にさまざまな作品に触れられる貴重な空間となっています。

D-006.jpg

MOUNT ZINE

東京都目黒区八雲2-5-10
03-5726-8290
https://zine.mount.co.jp/

展示に関する情報などの詳しい内容はこちら。
https://www.facebook.com/mountzine
https://twitter.com/mountzine

E-059.jpg
© Kanotakero 個展「120万年後」

greenpoint books&things

和室の空間で広がるアーティストの世界。

 月に一度のお楽しみとしてギャラリーでの展示を行っている「グリーン ポイント ブックス & シングス(greenpoint books&things)」。元々和室である2階を使い、より多くの人にアートを楽しんでもらえるように展示やイベント、ワークショップを行っています。展示が目的の方には、横浜の山元町商店街に再発見を、近隣のお客さんにはアートに出会える機会として展示を行っています。一時的にこの春は、キュレーターとしてスタイリストの小澤典代さんが参加。早速、3月27日から2日間、かわいいギフトボックス入りの焼き菓子やブリザーブドフラワーを用いたアイテム、フラワーモチーフのグッズを販売する「花づくし」展を開催するそう。まだまだ、「グリーン ポイントブックス & シングス」が見せるアートの世界に期待がふくらみます。きっとなにか新しい出会いがあるはずなので、ぜひ足を運んでみてください。

E-008.jpg

greenpoint books&things

神奈川県横浜市中区山元町1-7
050-3637-0017
http://www.gpbat.com/

展示に関する情報などの詳しい内容はこちら。
https://ja-jp.facebook.com/gpbat
https://twitter.com/greenpointinfo