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2015 WORLD HOT TOPICS いまどこがヒップなんですか？
世界で日本がブームに！？
ー他に海外に行くと必ずチェックするところはありますか？
土井地：僕らはサービス業に従事しているので、ホテルは見ることが多いですね。ホテルというのは、すべてのサービスがトータルで詰め込まれた究極の場所なので。いま流行っているホテルを見れば、その街のトレンドや消費者に求められるものっていうのがすぐ分かりますよね。
東山：「※6エースホテル」が火付け役だよね。
※6 1999年、シアトルに誕生。音楽やアート、ファッションを融合した遊び心のあるデザインが話題に。現在ではポートランド・パームスプリングス・ニューヨーク・ロサンゼルス・ロンドン・パナマにホテルを構える。
松波：ニューヨークのマディソンパーク に「※7エディション」っていうホテルが 4 月1日にできるらしいんですけど、それがいま、いちばんホットな話題みたいで す。※8イアン・シュレーガーがデザインしたホテルなんですけど。
※7 マリオットインターナショナルホテルグループと、ホテリエ、イアン・シュレーガー氏のコラボレーションブランド。ライフスタイル型のホテルとして新しく独創的なアプローチを体現。
※8 数多くのホテルをプロデュースしてきたホテリエ。1970年代には伝説のクラブ「スタジオ54」を経営し、80年代にホテル経営を始める。
土井地：日本ってそういうホテル文化がないんですけど、やっぱり欧米ではホテルがひとつのキーワードになってきますよね。アジア圏だとシンガポールかな。
ーヨーロッパだとどうですか？
松波：ロンドンにある「※9ファイヤーハウス」っていう消防署をリノベーションしたホテルが最近ではいちばんホットみたいです。
※9 アメリカのホテリエ、アンドレ・バラス氏が手がけたホテル。チルターンストリートの元消防署をホテル&レストランとしてリノベーションしたことでも話題に。
ー消防署跡地がホテルに！ 興味深いです。ちなみに先ほどファッションだとロンドンがおもしろいとのことでしたが、そのあたりはいかがですか?
土井地：相変わらずメンズはロンドンでレディースはパリですよね。注目すべき新しいエリアといえば、みんな口をそろえて言うのはベルリン。建築とかバウハウスとかは有名だったんですが、そこまで目立ったデザイナーはいなかったんです。いまは街全体のファッション感度が高まっていて、大きい展示会とかもあるんですよ。ヨーロッパはロンドン・パリ・ ミラノが主流だったけど、いまはベルリンと、北欧系は引き続き注目してますね。先日もみんなこぞって行ってました。
東山：コペンハーゲン？
土井地：そう、コペンハーゲン。アムステルダムなんかも注目されていますからね。
東山：ビームスでこれから取り扱うアムステルダムのブランドなんだっけ?
土井地：〈Patta (パッタ)〉ですね。Tシャツとかグラフィックとか含め、デザイン系はもう一回ヨーロッパが来ますね。
松波：ヨーロッパの 食のトレンドで言うと、パリでは日本人の星付きシェフが有名になってきているんですが、そんななかで「※10NeoBento」っていうお店も出てきていて。お弁当自体が流行っていて、レストランに「Bento」っていうメニューが出ていることがあるんですよね。
※10 元航空会社勤務のリオネル・ドリュグマン氏が来日の際に日本の弁当に感銘をうけ、2012年にオープンさせたパリの弁当店。
土井地：お弁当は実際、すごく流行ってますよね。見た目も綺麗ですし。コレク ションのショーでも日本の手まり寿司が出てきたり。わっぱ飯もよく見ます。
ーお弁当が流行っているとは！
土井地：おもしろいですよね。お弁当と、あとランドセルは流行っていますよ(笑)。ランドセルはすごくて、いま空港でも販売されている。北欧、ヨーロッパあたりではものすごいです。
松波 & 東山：ランドセル!!
松波：サンフランシスコの「※11タルティーン ベーカリー」がやっているレストラン 「※12バー・タルティーン」にも行ったんですけど、食材に甘酒や豆腐を使ったりして、日本のものを結構取り入れていましたよ。
※11 サンフランシスコのミッションエリアにあるベーカリー&カフェ。アメリカのベストベーカリーに選出されたこともある人気店で、この春代官山にオープンする「ログロード代官山」内にオープンすることでも話題に。
※12 「タルティーン ベーカリー」のオーナー、チャド・ロバートソン氏が手がけるレストラン。ローカルな農場から仕入れた新鮮なオーガニック食材を使った創作料理が人気を集める。
土井地：お酒しかり食べものしかり、日本ブームですよ。僕らの気づかないところで。
ー世界で日本がブームになっているとは。灯台もと暗しです。どうもありがとう ございました！
