HOUYHNHNM

FEATURE|Whitehouse Cox links. あの人に使ってほしいホワイトハウスコックス

Whitehouse Cox links. あの人に贈るホワイトハウスコックス

アイテムの魅力にクローズアップ!

雑誌「フイナム・アンプラグド」で、ヒトとヒトをつなぐ架け橋となった〈ホワイトハウスコックス〉の名品の数々。こちらでは誌面で紹介しきれなかったアイテムの魅力を、さらに詳しく掘り下げて行きます!

#13つ折り財布

圧倒的存在感と抜群の収納力を誇る、ブランドの代名詞的アイテム。

ユナイテッドアローズチーフバイヤー

内山省治さん
トラッドとポップが融合した本物の深みを感じます。

ここ10年近く、必ず年に2回、イギリスのホワイトハウスコックスの工場を訪れているという内山さん。現場を知っているからこそ、感じている魅力がある。「ハイクオリティのものは世の中にたくさんありますが、ホワイトハウスコックスには、味や愛嬌があります。職人によって手作業でつくられているので、生まれてくるのは、均一的な美しさというより、味なんです。味という言葉はよく使いますが、本物の深みを感じます。英国の質実剛健なイメージがありますが、実はカラフルだったりして、トラッドとポップが融合していますよね」

「ネイビーの清潔感が最近の着こなしにぴったりです!」

S7660 3FOLD WALLET / BRIDLE / NAVY ¥35,000

ウォレット内部もブライドルレザーが贅沢に使用されている。高い収納力もこのアイテムの人気の秘訣だ。

広くとられたコインケースのマチ。付属のゴールドのスナップボタンが、ネイビーのレザーの上で上品に光る。

白いステッチワークが施された三つ折りのウォレットは、重厚感のあるルックスが特長のアイテム。手に取ると適度な重さがあり、レザーの優れた質感と厚みを感じることができる。スナップボタンを開くと、なかには5段になったカードホルダーとコインケースがある。それぞれの裏側はポケットになっており、領収書や使用頻度が低いカードなどを入れておくのがおすすめだ。コインケースはマチが大きめに取られているので、なかの小銭が取り出しやすいのも魅力。また札入れも深さがあるため、折り畳んだときにお札が見えることがないのも安心だ。

#2メガネケース

見た目、実用性ともに申し分なし!大人にふさわしい眼鏡ケース。

リバイス®XX セールスアンドマーケティングディレクター

大坪洋介さん
機能性と美しさが加わったクラフトマンシップが魅力。

「20年以上前にコインケースを買ったのが、ホワイトハウスコックスのデビューです」という大坪さん。なんとまだ現役で使用中。コインケースとしては使っていないが、ピアス入れに使ったり、USBメモリー入れにしたり、その時々で大切な小物を入れている。「デザイン的にも削ぎ落とされていて、普遍的で飽きないので、常に身の回りに置いておけるものです。もちろんなめしや染色など、革としてのレベルも高く、クラフトマンシップを感じます。そのうえに機能性や美しさが加わっているので、長く使える一品になるのだと思います」

飛行機でメガネをはずして前ポケットに入れておくのに便利

S8559 SPECTACLE CASE / BRIDLE / NAVY ¥16,000

内側の様子。レザーとハトメのコンビネーションが、ハンドメイドの温もりを感じさせてくれる。

一枚革で仕立てられたフォルムは、横から見るとこのような形に。ナチュラルで美しいカーブを描いている。

品のあるデザインが目を惹くメガネケース。一見すると一枚革でつくられた簡単な構造のアイテムであるが、そこにはたくさんの奥深さが隠されている。まず最初に伝えたいのは、裏地にピッグスエードを使用しているところ。滑らかで柔らかい質感のこの生地が、メガネを優しく包み込み、保護してくれる。ケースの内側にはホルダー用のレザーも配備し、なかでグラグラ揺れることなくメガネをしっかりと固定する。また、そのフォルムもポイントだ。美しいラインを描くように立体的な裁断が施されており、無駄のないシルエットでアイテムの完成度を高めている。

#3手帳

コンパクトなサイズながらも頼りがいのあるオーガナイザー。

アングローバル

中田浩史さん
勉強の意味でも若いころから愛用していました。

海外出張が多い中田さん。なんと日本用、アメリカ用、ヨーロッパ用と財布をわけていて、そのすべてがホワイトハウスコックスだ。「本当に使い勝手がいい。引き算されつつも、最低限の機能が備わっていてコンパクト。日本のお札が寸分違わずピッタリ入るんですよ。〈マーガレットハウエル〉を担当しているので、イギリスの素材や工場などを知りたくて、勉強の意味でも、若いころからホワイトハウスコックスを買っていました。レザーものは5年、10年経ったときに愛せるかどうかを意識して選びます。この手帳も早く自分の色にしたいですね」

「ガラケー派なので手書き手帳を愛用してます。コンパクトで軽いですね!」

S8754 SMALL ORGANISER / BRIDLE / NEWTON ¥32,000

ミニ6穴のリフィルを収用。レザーの縁に走る“いせ込み”の繊細なステッチワークにより、このアイテムはつくられる。

名刺やカードを入れるポケット。反対側にもポケットがあり、そちらはメモや領収証などが入る大きさ。

角のない丸みを帯びたフォルムで、シンプルに設計されたオーガナイザー。その丸みは、“いせ込み”と呼ばれる繊細さを要するステッチワークにて表現され、このアイテムに高度な技術が詰め込まれているのがわかる。なかには名刺などのカード類を収容するポケットやペンホルダーを配備。ユーザーの使い勝手を重視したつくりになっているところも、魅力的なポイントと言えるだろう。また、大きさはミニ6穴の小振りなサイズを採用し、携行性に優れるため、サブ手帳として使用するのもおすすめ。ミニマルなサイズ感であるにも関わらず、高い実用性を誇る。

#4ブックカバー

毎日の読書がより楽しくなるブックカバー。

アンドワンダー

池内啓太さん
実は初めて使います!エイジングしていくのが楽しみ。

靴や革小物のデザイン経歴もある池内さん。それだけに、革ものを見る目は鋭い。ブックカバーを手に取って、まずにおいをかいだ。「植物タンニンなめしのにおいが好きなんです。オイルの質が違うのか、国内でなめしたものとはにおいが違いますね。このしっとりとした質感もなかなか出せません。コバの仕上げも美しい。昔は芯まで色が入っている革が好きだったんですが、このように表面だけ染めたものも、カラッとした裏側の質感がいいですね。実は初めて使うんですが、エイジングしていくのが楽しみです」

「電車通勤をはじめたので毎朝の愛用品になりそうです!」

S9652 BOOK COVER / BRIDLE / NAVY ¥13,000

ブックカバーの裏面。スエードが高級感をあおる。しおりなどの読書をサポートするディテールも健在。

背表紙にそびえる「Whitehouse Cox.」の刻印が、どこかずっしりとした印象を本に与えてくれる。

ブライドルレザーを贅沢に使用したブックカバーは、日本の文庫本にサイズを合わせてつくられている。使用前はレザーにハリと硬さがあるが、使えば使うほど柔らかくなり、手になじんでいく感覚を実感することができるだろう。つまり、本を読み進める分だけその味わいも深くなり、読書をより楽しいものへとしてくれるということ。なかにはしおり用のパーツが付いていたり、本が勝手にめくれないようにページをホールドするディテールワークも加えられている。読書好きな人へのプレゼントとしても最適なアイテムだ。

#52つ折り財布

ベーシックなアイテムこそ、上質な素材で差をつけて!

ブランドディレクター/ジョンリンクスデザイナ

林真理子さん
男性に長く好かれているのも信頼がおけるポイントですね。

「ブランド名は知っていましたが、商品とは結びついていませんでした。でも実際に商品を見てみたら、『コレね!』とすぐにわかりましたよ。よくセレクトショップなどで見かけていました」と正直に答えてくれた林さん。お財布は、ハイブランドを好んでいた時期もあったと言うが、やはり人と違うものが欲しいものだ。そんなとき、メンズを選ぶのはひとつの手段。「背景やクオリティを大切にする、男性のモノ選びの視点が好きなんです。男性に長く好かれているという意味でも、信頼がおけます。革も重厚だし、いいにおいがしますね」

「ちょうど“ケツポケ”に入る二つ折りの財布が欲しかった!」

S7532 COIN WALLET / BRIDLE / NEWTON ¥30,000

利便性を考えられた無駄のない収納スペース。均一に並んだ丁寧なステッチワークも目を惹く。

札入れは2層構造に。しっかりとした深さがあるので、折り畳んだときにうえからはみ出したりしない。

ベーシックな2つ折りのウォレットは、ブライドルレザーの精悍な佇まいが際立つ逸品。なかには4段のカードケースとマチが広めのコインケースがあり、端正なルックスに加えて利便性が備わったつくりに。三つ折りのタイプと同様にその裏側にもポケットが配備されているため、必要最低限のサイズにも関わらず高い収納力はこちらでも健在。札入れは2層になっていて、お札と領収書などの区別が可能だ。素材に耐久性があり、堅牢なつくりであるため、パンツのバックポケットに入れて携行しても、ヘタレたりしないのが嬉しい。

#6メッシュベルト

職人たちの手作業によって作られる表情豊かなベルト。

ファッションディレクター

小島令子さん
使っていくことで味も出るしヴィンテジ風に育てられそう。

かつて働いていた職場でコラボレーション商品をリリースしたことがあり、そこでホワイトハウスコックスを知ったという小島さん。当時から職人のワザが活かされた仕様に、好感を持っていたという。「個人的には、結構カジュアルな人が持っていた印象があります。そういうスタイルの男性がサラッと持っていたら、“わかっている感”のあるブランドですよね。メンズは、ブランドがしっかりしているので好きです。なかでもホワイトハウスコックスは、シンプルなので、女性でも使いやすい。味も出るし自分でヴィンテージ風に育てられそうです」

「サファリテイストにも合いそう。長めに垂らして付けたい」

P2274 28mm PLAITED BELT / PLAITED BELT / NEWTON

ベルト本体に主張があるので、バックルはシンプルに。しかしながら、素材にしっかりと重さがあり、重厚感を感じるつくり。

職人たちの手によってひとつ一つ丁寧に編まれた編み目。カウハイドの上品な光沢感も魅力だ。

もともと犬用のリードとして開発されたものがファッション用に改良され、現在の形になったというメッシュベルト。幾何学的な編み模様が特長のこのアイテムは上質なカウハイドレザーを使用し、熟練の職人によりひとつひとつ丁寧に手作業にて編み込まれている。そのため、伸びが少なく耐久性に優れているという特性も。ベルト幅を28mmとやや細めに設定することで、ベルトループの狭いドレス系のボトムとのマッチングを向上させている。また革の厚みも絶妙な調整を加え、パンツのデリケートな生地への干渉を軽減するよう、薄く仕上げていたりと芸が細かい。

#7ドレスベルト

滑らかな表情をたずさえたエレガントなベルト。

k3 プレス

岩本えりかさん
ちゃんと使い込んでいくのが楽しみなアイテムです。

「実はこのブランドは知りませんでした」という岩本さん。この日、初めて手にしてみた感想を教えてくれた。「ベーシックで使いやすそうですね。自分のファッションも基本的にベーシックだし、メンズっぽい格好のほうが多いです。手の込んだデザイン過ぎてすぐ飽きたり、シンプルでも気が利いてなくて実際ハマらないアイテムもよくあるけど、これは“ちゃんと”使えそう。カラーリングが独特ですね。コンビの組み合わせなんて、日本人っぽくない感性だと思います。レザーとしては、使い込むのがとても楽しみなアイテムですね」

「きれいなベルトなので、タックインして見せられるね」

B1859 DRESS BELT / CALF / BLACK ¥17,000

ニッケルコーティングが施されたバックル。上品で艶やかな光沢を放ち、カーフレザーとの相性も抜群。

ベルトループ以外は一枚革で仕立てられている。細かな手さばきの丁寧なハンドワークが光る。

キメの細かい端正な表情が魅力のドレスベルト。シンプリシティを極めるソリッドなデザインはコーディネートを邪魔することなく、着こなしをワンランク上へと導いてくれる。オモテ面にはフランス産の上質なカーフレザーを、ウラ面には無線色の繊細なナチュラルレザーを採用。手作業によるステッチワークも丁寧かつ美しい仕上がりで、アイテムの魅力を押し上げている。また、ベルトの顔ともいえるバックルにも注目したい。真鍮にニッケルコーティングを施すことで、鏡のようなツヤのある輝きをもたらし、腰回りをエレガントに飾ってくれるのだ。

#82つ折り財布

外見と中身のギャップにそそられる逸品。

ボーイアティック アートディレクター

山道香織さん
ちゃんと使い込んでいくのが楽しみなアイテムです。

「今回のお話があって実はこっそり調べたんですがシンプルで好きです。実際にさわってみると、すごく上質だとわかりますね。女性らしいコーディネイトにボーイッシュな物を組みあわせるのも好きなので、今日履いているブーツもメンズ。これまで使ってきたお財布もメンズっぽいものばかりです」。そう答えてくれたのは、ヘアスタイリストのみならず、お店で展示の企画もしている山道さん。かつてイギリスの革靴企画をやったときは好評だったようで、「ホワイトハウスコックスも、うちに来るお客さんの趣味にあいそう。そういう視点からもおもしろそうですね」

「小さい財布派!内側が赤で、中性的なところがお気に入り」

S2625-6 ZIP ROUND CARD CASE / BRIDLE / MARINE&RED

ジップを開くと真っ赤なレザーがお目見えする。艶やかで大人にふさわしい上品さがうかがえる。

ジップは安心安全の「riri」のもの。スムーズな開閉が使い勝手を向上させてくれる。

ジップを使用したラウンドタイプのカードケースは、開くと赤いレザーがあしらわれており、表のシックなネイビーとのギャップが心地よい刺激を与えてくれる。なかには5つのカードケースとマチ付きのポケットを配備。カードの収納にはもちろんのこと、名刺ケースとしての利用も可能だ。周りを囲むジップは、スイスの老舗ジップメーカーである「riri」のものを採用。また、ジップのスライダーにもレザーをあしらい、把手をつまみやすくしているところが、このブランドがいかにユーザー目線のもの作りを行なっているかを物語っている。