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トランジットが手がける観光列車「東北エモーション」に注目!

トランジットが手がける観光列車「東北エモーション」に注目!

 
パンケーキブームの火付け役となった「bills(ビルズ)」、先日コチラでもご紹介した中目黒の「The WORKS(ザ ワークス)」など、多岐にわたる空間プロデュースを行う「トランジット ジェネラル オフィス(TRANSIT GENERAL OFFICE)」。そんな彼らが列車のプロデュースを行っているのは皆さんご存知でしょうか?


「デザイン」「食」「アート」など新しい東北を発見・体験できることを目的として、JR東日本が運営している列車「東北エモーション」。八戸駅から朝ドラ「あまちゃん」の舞台である久慈駅までを走っていて、三陸の海を横目に東北 or 東京の有名シェフが手がけるコース料理やデザートビュッフェを楽しむことができるんです。土日各1往復のみの運行で、毎回発売日には3ヶ月先の予約が即完売してしまうほどの人気なのだそう。


今回そんな「東北エモーション」を、フイナムニュースをちょっぴり長くしたかたちで特別にご紹介します。


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ホームに降りるとレンガの絵が描かれ、クラシックな佇まいに塗装された列車が登場。
KEN OKUYAMA DESIGNの奥山清行がエクステリアデザインを行っています。


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アキレス・グレミンガーと長谷部直美のユニット「KOBIRI」のイラストが可愛らしい旗でお出迎え。


列車内空間はCLASKAを初めとするモダンなジャパニーズデザインを得意とするINTENTIONALLIESの鄭秀和が担当しています。


1号車はシックな青いシートが印象的な個室席を7室用意。2号車をライブキッチンスペースとし、シェフが料理している姿をその場で楽しむことができます。3号車はレストランのようになったオープンダイニングスペースに。各部屋の壁面や床などには「こぎん刺し」(青森)や「刺子織」(福島)、「南部鉄」(岩手)など東北の伝統工芸を使った細やかな内装も見逃せません。


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(左上)1号車、(左下)3号車、(右)2号車の内観


気になる食事の方は「食のサーカス」という言葉をヒントに、東北の食材を使ったオリジナルメニューをご用意。年2回担当シェフが変更し、メニューは4回替わるという企画で、繰り返し利用しても飽きのこないような工夫がされていました。


スタート時はミシュランで一つ星を獲得しているイタリアンレストラン「アロマフレスカ」の原田慎次シェフ、2人目は岩手県奥州市のレストラン「ロレオール」の伊藤勝康シェフがお料理を振る舞ったそう。非常に豪華ですよね。


そして現在、昨年10月から今年の3月まで復路のコース料理を担当するのは、表参道の骨董通りにあるフレンチレストラン「L'AS」のオーナーシェフ兼子大輔。「東北エモーション」をプロデュースをされた方いわく、このお店らしい遊び心の効いたアッと驚く仕掛けのある料理を楽しめるよう、シェフと何度も試行錯誤を重ねたそうです。


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フォアグラのクリスピーサンド オレンジ味


「L'AS」の定番メニュー。袋から取り出して自分でサンドしていただきます。クリスピーのパリッとした食感に濃厚でひんやり冷たいフォアグラが絶妙。オレンジの甘酸っぱいソースもアクセントになっていました。


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岩手県八幡平産豊洋卵と紅ズワイガニのブランダード


スープのような感覚で楽しめる温前菜。きれいに盛りつけられたところをかき混ぜていただきます。濃厚な卵黄の味わいとカニの風味がうまくマッチ。トロリとした食感もたまりません。


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岩手県石黒農場産ホロホロ鳥のフレンチサンドイッチ きのこのソテー 蕪とブレープフルーツのカクテル


ホロホロ鳥のパテの味をきちんと味わえるサンドイッチに、箸休めとして嬉しい2種類の小鉢がご用意されています。シンプルな味がより素材の旨味を引き立たせてくれます。


この後にも復路でデザートが用意されているにも関わらずお茶菓子が出てきたりと至れり尽くせり。ちなみにドリンクは乗車中飲み放題で、リンゴのフレッシュな味わいが特徴の発泡酒「あおもりシードル」、山形で作られた「高畠ワイン」など、ここでも地域の特産を楽しむことができます。「小久慈焼」や「会津桐」といった東北の伝統工芸を採用しつつモダンに仕上げた器も注目すべきところです。


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外の景色を眺めつつコース料理を楽しんでいるとすぐに1時間半が過ぎ、あまちゃんのロケ地・久慈駅に到着。復路の電車が来るまでの1時間半、街の中を観光して楽しむことができます。


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岩泉ヨーグルトのクレームダンジュ クレームブリュレ チョコレートソース りんごとサツマイモのタルト


復路ではホテルメトロポリタン盛岡の熊谷崇シェフが手がけたデザートを楽しむことができます。まず各席にデザートのアソートプレートが登場。それぞれが小振りなものの、3種もあるので満足! と思ってしまいますが、実はこれだけではないんです。


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なんとライブキッチンスペースに行くとデザートブッフェがずらり。これはもう女子にはたまらないおもてなしではないでしょうか?


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津軽りんごのジュレ 季節のフルーツと共に


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カシスとマロンのババロア


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(手前)洋梨のシャルロット、(奥)カシスとマロンのババロア


その他用意されていたのは、桑茶と抹茶のロールケーキ、濃厚クリームチーズケーキなど8種類のケーキ。人とシェアしながらいろんな種類を楽しむのがオススメです。窓いっぱいに広がる三陸の海を眺めながら、恋人やお友達とゆったりデザートが楽しめるなんて至福の一時。ポイントとなるスポットではスピードを落として走行するので、ぽーっと海岸を眺めて過ごすのもまた気持ちが良いものでした。


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「KOBIRI」オリジナルポストカードとボールペン、美しいが並ぶパンフレットのお土産も付いていました。


都会に住んでいる人こそ、こういうゆったりとした旅は心に響くはず。個人的には両親へのプレゼントとしてこのツアーをプレゼントするのもアリなのではないかと思いました。思った以上に大充実のこの鉄道ツアー。4月から9月までは、山形にあるイタリアン「アル・ケッチャーノ」の奥田政行シェフのメニューを楽しむことができるそう! 次回のチケット発売は5月8日予定。発売開始と同時に連絡するのがオススメです。


Text_Kanae Yamada

東北エモーション

http://www.jreast.co.jp/tohokuemotion/index.html

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