1960年代から70年代の映画や音楽をインスピレーション源に、ワークやミリタリーの要素を取り入れたモダンなウェアを展開する〈スロウガン（SLOWGUN）〉。このブランドから〈ヴァンズ（VANS）〉とコラボレーションしたスニーカーが8月22日（土）より発売されます。

今回のスニーカーの特徴は、ヨーロッパの有名テキスタイルメーカーのツイード地を使用しているところにあります。デザイナーの小林学氏は、ココ・シャネルが1955年から71年の期間に監修したシャネルスーツの素材や構造を以前から研究していました。その知識を使い、ココ・シャネルが依頼していたというイギリス、フランス、イタリアのメーカーにスニーカー用の生地を依頼。ストリートカルチャーのアイコンである〈ヴァンズ〉にオートクチュールの技術を融合した、これまでにない一足に仕上がっています。

上のモデルは、約160年続くフランスのテキスタイルメーカー、トゥルニエ社の生地を採用。アメリカの星条旗をイメージした、美しい発色のモール糸を用いています。このメーカーは、フランス海軍のピーコートやバスクシャツの生地でも知られています。

イギリスのリントン社のテキスタイルを使ったモデル。この会社は2013年に100周年を迎えたメーカーであり、ココ・シャネルが帽子から洋服へコレクションの幅を広げたときにもテキスタイルを供給していました。このスニーカーのツイード地は、形状の異なる2つの白の糸を使用。さまざまなオケージョンで使えるエレガントなデザインに仕上がっています。

写真は、〈ヴァンズ〉の定番である白と黒のチェッカー柄をあしらったようなスニーカー。ミラノを代表するガンディーニ社のデットストックの生地を用いた、シックな見た目に特徴があります。この生地は複雑な織り方で作られていながら、ふわっとした手触りに仕上がっています。

また、それぞれの靴に付属するシューズボックスはオリジナルで作られています。約100年前に作られたクロコ製のトランクを撮影し、グラフィックとしてデザインに落とし込んでいます。デザイナーの思いが詰まったスニーカーを、ぜひ店頭で手に取って確かめてみてください。