「グラフペーパー（Graphpaper）」の展示はやはり見逃せません。伝統、芸術、文化を内包する由緒正しい名品を、あくまで日常的な解釈で提案するその手腕。脱帽ものです。今回もまた、なるほど・・・と頷いてしまいました。

11月24日（火）〜12月6日（日）の期間、フランスで最古の歴史を誇る老舗キャンドルメーカー〈シール トゥルードン（CIRE TRUDON）〉のポップアップ「Candle Hours with the world of CIRE TRUDON」が「グラフペーパー」にて開催されます。ルイ14世の時代から300年以上もフランス王室に愛され続けるというキャンドルは、ハンドメイドによる伝統的な製法を厳格に守り続け、植物性ワックスやビーワックスなど天然原料のみを使用。環境にも配慮して造り上げられるキャンドルの香りは、まさしく芸術と呼ぶにふさわしいものです。

イタリアのヴィンチ地方の職人によって作られる手吹きのグラスの美しさも見逃せません。手吹きだからこそあらわれる繊細な表情の違いは、火を灯したときにゆらゆらと柔らかく揺らめき、キャンドルでしか味わえない贅沢な空間を演出します。ホリデーシーズンに向け、小さなキャンドルのギフトセットやほのかに香りが漂うセンテッドマッチなど普段よりもバリエーション豊富に取り揃えるそうです。

「香り」についてテキストで説明を試みるのは野暮というもの。ぜひ店頭に赴き、自身の五感で選んでみてください。フランス王室に漂っていたであろう同じ香りと、そこで繰り広げられてきた数々の歴史に思いを馳せながら。