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触れるよりも、もっと緊密に。NYの写真家・エレナが20年以上撮り続けた女性『アンナ』

01エレナ写真集カバー表1〜4

“観る人の心を開放するような、写真の持つ露出性の最もいい部分を引き出したような写真郡だと思っており、是非多くの人に届けたいと考え、これを編集・発行することにしました。”

編集者の菅付雅信氏はそう語ります。

NYの写真家・エレナ・エムチュックの経歴はとても華やか。『イタリアン・ヴォーグ』、『ハーパース・バザー』、〈ケンゾー〉、〈ドリス・ヴァン・ノッテン〉そして、スマッシング・パンプキンズのビデオクリップ。そんな彼女が、自らのミューズと定め20年以上(!)撮り続けたイタリア人女性・アンナのドキュメント写真集『アンナ/Anna』が完成しました。

20年という歳月をともにして撮影し続けるということがどういう意味を持つのか。想像の域に収まりきらない、クリエーションへの渇望とあたたかな人間の関わりを推察することができます。ときに退廃的に、ときにコケティッシュに演出しながらも、その写真群はある意味で手に触れるよりも親密でプレイベートな領域を露出させているといえるでしょう。

写真集のアートディレクションはNYの「スタジオ・ワンナインワン(STUDIO191)」が手がけています。〈ルイ・ヴィトン〉&〈シュプリーム〉のグラフィックを手がけたことで有名な彼らが熟考を重ねた、シンプルかつ大胆なデザインにも注目を。

9月29日(金)からは、表参道の「ブックマーク(BOOKMARC)」で写真展が行われます。エレナ本人も来日するそう。写真というものの価値を深く体験できる機会になりそうです。ぜひ注目を。

Text_Taiyo Nagashima


エレナ・エムチュック/Yelena Yemchuk 写真集『アンナ/Anna』
編集:菅付雅信
アートディレクション:Studio 191
編集・発行:ユナイテッドヴァガボンズ
A4サイズ、128ページ、ハードカバー+クロス掛け。印刷は1000dpiの高精度印刷(通常の印刷物の約3倍の精度)。
発売日:国内の一般書店は10月初頭。海外は11月。配本は3割国内、4割アメリカ、3割ヨーロッパ。
価格:¥4500+TAX

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