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世界最高峰ドラマー率いるバンドのリズム&サウンドの追求。クリス・デイヴ & the Drumhedzが来日!

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Chris Dave01

いま、本当に刺激的な音楽を求めている方へ。EDMにもちょっと疲れてきたし、J-POPも気になる人がいない。フリー・スタイルで注目を集めている日本語ラップ・シーンは確かに楽しそうだし、Suchmosceroみたいなクールなバンドもたくさんいる。でも、他にも何か無いのかな…? そんなあなたに「ジャズはいかがでしょう? しかも、この秋に来日するクリス・デイヴ & the Drumhedzは?」という提案。そこで繰り広げられるのは、秋の夜長とは無縁の、音楽のスリルと興奮。世界最高峰のドラマーとバンドによる強烈なライブ体験だ。

来日の話に移る前に、クリス・デイヴとは何者か? という話をあらためて。一言でいえば、ここ10年で最もエポックなドラマーの一人。ケンドリック・ラマーディアンジェロが牽引する現代のブラック・ミュージック・シーンの基礎を築いたプレーヤーであり、ロバート・グラスパーと並ぶ現代ジャズの立役者の一人だ。

そのプロとしてのキャリアは90年代、まずはR&Bバンドのミント・コンディションズのドラマーとしてスタートする。家族の影響で若い頃からジャズに親しみ、そのジャズやゴスペルをプレイして育ったという彼だが、ポピュラー畑のプレーヤーとしてもキャリアを積んだことで、結果的にその独自の音楽性を進化させて行く。

一方、90年台終盤からはジャズ・シーンの大物、ケニー・ギャレットのバンドと作品に参加。また、2000年代に入ると、クリスと同じくジャズとポピュラー音楽のシーンを行き来する超絶ベーシスト、ミシェル・ンデゲオチェロとも合流し多数の傑作を残す。他にも、ア・トライブ・コールド・クエストのアリのソロ作『シャヒーデュラ・アンド・ステレオタイプス』(2004年)や、マックスウェルの『BLACKSUMMERS’NIGHT』(2009年)への参加など、2000年代中盤~後半は、成熟期とも言える活躍を見せた。実際、既にこの頃には特にジャズ・ミュージシャンやドラム奏者の間で、クリスは注目の存在となっていた。

そんな彼が、ドラマーとしてさらに注目を集めるきっかけとなったのが、やはりロバート・グラスパーの『ブラック・レディオ』(2012年)。クリスとグラスパーに加え、デリック・ホッジやケーシー・ベンジャミンなど、新世代のジャズ・ミュージシャンが集まって作った、しかし、R&Bアルバムとしてグラミー賞にもノミネートされたこの傑作の成功は、それに参加した音楽家たちに脚光を集めるとともに、“ジャズ”という音楽自体にも新たな光を当てた。

また、さらに言えば、『ブラック・レディオ』という作品自体が、ピアニスト/キーボーディストのリーダー作ながら、サウンドの構造上はリズム隊、特にドラマーに焦点が当たる作りだったことも、クリスへの注目を後押しした。グラスパーの現代的でメロウな楽曲の上で、ヒップホップ特有のつんのめったビートや、ささくれだったサウンド(未見の人は、彼のセットの穴あきハイハットやスパイラル・シンバルにぜひ注目して欲しい)を再現するクリスのドラムは、その技巧もさることながら、音楽全体の中での美しい昇華の具合という点で、シーンに驚きをもたらした。

さらに、それと前後して、世界的大ヒット作であるアデルの『21』や、サンダーキャットの『The Golden Age of Apocalypse』(ともに2011年)への参加、そして、何よりもあのディアンジェロのバンドに参加したことで、クリスの注目度は飛躍的に向上。2014年のディアンジェロの復活作『ブラック・メサイア』、そして、同アルバムのツアーにも参加し、2015年の「SUMMER SONIC」の舞台をはじめ、日本のリスナーにも強烈なインパクトを残した。以下のライブ動画もちょうど同時期のもので、バンドのモダン・ファンク・サウンドを支えつつ、随所に“クリス・デイヴ印”としか言えないアクセントを残している。

そんなクリスが率いる自身のバンドが“クリス・デイヴ & the Drumhedz”だ。2010年から行っているビルボードライブでの公演では、サンダーキャットやピノ・パラディーノ等、豪華な参加メンバーでも毎回注目を集めてきた。今回の来日公演では、クリスと同じくディアンジェロのバンドメンバーであるアイザイア・シャーキー(ギター)や、RHファクターや近年ではセント・ヴィンセントのアルバムにも参加するボビー・スパークス(キーボード)など、手練のメンバー6名がオンステージ予定。伝説的なエレクトリック・マイルスのバンドとも比較された1月公演から、さらに進化したサウンドで、こちらの期待を超える驚異的な音楽をまたしても繰り出してくれるはずだ。

また、ある意味で非常にもったいない話なのだが、クリス・デイヴ本人、あるいはDrumhedz名義での作品が、今のところ2013年のフリーのミックステープ(『CHRIS DAVE AND THE DRUMHEDZ MIXTAPE』)しか存在していない。ヒップホップ、ひいてはある種のサンプリング・アートのように展開する同作は、リリースから3年を経てなお刺激的な一枚だが、そろそろ新作が聴きたい…というのもファン心理。実はクリスは、過去に何度もミックステープやアルバムのリリースをアナウンスしては、うやむやにして来た“出す出す詐欺”の得意な人物(今どき珍しくもないのだが…)。前述の流れもあり、新作への期待は各所で高まるばかりなので、ここで新たな音源がリリースされれば、その人気が爆発状態となるのは容易に想像出来るだけに、なんとも惜しい。

しかし、逆に言えば、彼の音楽の現在形を体験する方法は、ライブに行くしかない、ということでもある。ライブというリアルな現場でしか体験出来ない、世界最高峰のドラマーとバンドによる、リズム&サウンドの最先端の追求。現代ジャズ/ブラック・ミュージックの聖域を垣間見るような、そんな刺激的なライブに、ぜひこの秋、足を運んでみて欲しい。

さらに今回、東京(10月10日)・大阪公演の各ステージ(ともに1st公演のみ)に、2組4名様をご招待。件名を「クリス・デイブ東京1st応募」「クリス・デイブ大阪1st応募」のなかからひとつ選んで頂き、お名前、フリガナ、電話番号を明記の上、info@houyhnhnm.jpまでメールをお寄せください。締め切りは9月23日(金)いっぱいとさせて頂きます。たくさんのご応募お待ちしております!

Text_Yuta Sato
Edit_Jun Nakada


Chris Dave & the Drumhedz

ビルボードライブ東京
日程:2016年10月10日(月・祝)~11日(火)
10月10日 時間:1st 開場15:30/開演16:30、2nd 開場18:30/開演19:30
10月11日 時間:1st 開場17:30/開演19:00、2nd 開場20:45/開演21:30
詳細 | ビルボードライブ東京

ビルボードライブ大阪
日程:2016年10月13日(木)
時間:1st 開場17:30/開演18:30、2nd 開場20:30/開演21:30
詳細 | ビルボードライブ大阪

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