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試写会プレゼント。名優本人とオーバーラップする遺作映画『ラッキー』。

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フィクションであるはずの映画が、ときおり現実世界にまで顔を出す瞬間は、間違いなくあります。

2017年9月に亡くなった俳優ハリー・ディーン・スタントン。遺作となったこの映画『ラッキー』は、現実主義で一匹狼、すこし偏屈な90歳のラッキーの“終わり”にまつわる映画です。監督ジョン・キャロル・リンチによれば、ラッキーはスタントンをモデルにした当て書きで、劇中に登場するエピソードはスタントンの体験に基づくもの。また、ラッキーの友人として映画監督のデヴィッド・リンチが出演し、実生活でも長きにわたる友人である彼らの“素”を思わせるやりとりを見ることができます。

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ハリー・ディーン・スタントンについて簡単な説明をしておくと、1979年、リドリー・スコット監督の『エイリアン』で機関士のブレットを演じ、その名を知られるように。第37回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したヴィム・ヴェンダース監督『パリ、テキサス』(1984)で愛する妻と息子を捨て4年間失踪していた主人公トラヴィスを演じました。砂漠を彷徨うトラヴィスの抑制された情熱を表現した今作での演技により、今作は彼の転機となり代表作となりました。また、カルト映画として現在も高い人気を誇るアレックス・ コックス監督『レポマン』(1984)で、借金のかたに自動車を回収する業者=レポマンのバッドを好演。トラヴィス役に代表されるような、寡黙で笑顔を見せない演技と飄々とした存在感は彼の専売特許になりました。デヴィッド・リンチ監督の『ワイルド・アット・ハート』(1990)では主人公の恋人を追う私立探偵ジョニーを担当。デヴィッド・リンチ監督との関係はその後も続き、『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』(1992)でトレーラーパークの管理人、カール・ロッド役で出演。2017年の新シリーズ『ツイン・ピークス The Return』にも同じキャラクターで登場しています。

〜STORY〜
全ての者に訪れる「死」――。
90歳の気難しい現実主義者ラッキーのたどり着いた、ある答え。
神など信じずに生きてきた90歳のラッキーは、今日もひとりで住むアパートで目を覚まし、コーヒーを飲みタバコをふかす。いつものバーでブラッディ・マリアを飲み、馴染み客たちと過ごす。そんな毎日の中でふと、人生の終わりが近づいていることを思い知らされた彼は、「死」について考え始める。子供の頃怖かった暗闇、去っていった100歳の亀、“エサ”として売られるコオロギ――小さな町の、風変わりな人々との会話の中で、ラッキーは「それ」を悟っていく。

こちらの作品の3月5日(月)に行われる一般試写会に、5組10名様を招待します。試写会の詳細は下記を参照ください。

応募方法は、件名に「ラッキー」と記入し、氏名、住所、電話番号を明記のうえ、2月25日(日)24時までに[presents@rhino-inc.jp]へメールをお送りください。当選者の発表は発送をもってかえさせていただきます(当選者には1組2名様分のチケットをお送りします)。

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ひとりの名優が実際に死を迎えるその直前に撮影した映画。当の本人をなぞらえたエピソードやストーリは、より意味合いを増して観客へと届くことでしょう。その感触をしっかりと受け止めてください。

(c) 2016 FILM TROOPE, LLC All Rights Reserved
Text_Shinri Kobayashi


映画『ラッキー』一般先行試写会
日時:2018年3月5日(月) 20:15開場/20:30開映 (上映時間88分)
会場:アップリンク渋谷
住所:東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F
組数:5組10名様
※応募方法は上記本文を参照ください。

映画『ラッキー』
2018年3月17日(土)、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク渋谷ほか全国順次公開。
監督:ジョン・キャロル・リンチ(『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』出演)
出演:ハリー・ディーン・スタントン、デヴィッド・リンチ、ロン・リビングストン
(2017/アメリカ/88 分/英語/1:2.35/5.1ch/DCP)
http://www.uplink.co.jp/lucky/

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