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若い世代にこそ観て欲しい。巨匠ロバート・フランクが為してきた軌跡そのものが公開されます。

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Robert Frank Tunnel (video still), color and black & white, 4 minutes, 2005 © Robert Frank

言わずと知れた写真界の巨匠ロバート・フランク。彼が1947年から2016年にかけて製作してきた写真・映像作品、そして「STEIDL」社から出版された写真集を展示する展覧会「Robert Frank: Books and Films, 1947-2016」が開催されます。

本展は、アートブック界の重鎮であり、「STEIDL」社の創業者でもあるゲルハルト・シュタイデルとともに企画されたもの。

いまや、ロバート・フランクのヴィンテージプリントは現在の美術市場で約8,000万円もの値がつき、収蔵するアメリカの美術館は国外への貸出を禁じ、公開される機会が非常に少ないのが現状です。

Goettingen

Robert Frank checking the cover of the Steidl edition of The Americans in Göttingen, 2007 © Gerhard Steidl

これに対してロバート・フランクは、自身の作品をとくに新しい世代に見て欲しいと訴え、「教育」を軸として美術市場に抗う独特な展示をシュタイデルとともに企画しました。その企画は、ドイツ最大の日刊紙『南ドイツ新聞(SüddeutscheZeitung )』から提供された新聞用紙にフランクの写真を印刷し、学校や美術館などの公共性の高い場所を使って無料で公開するというものでした。

その展示作品は、美術市場との関係を断つというコンセプトのもと、会期終了とともにパフォーマンスによって破棄されます。

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© Copyright John McCarthy 2014 左:ロバート・フランク 右:ゲルハルト・シュタイデル

今回の東京展では東京藝術大学の学生が主体となって、展示構成・イベントの立案から、広報・什器の製作までを行い、開催に至る過程も含めてこれまで以上に「教育」を意識したものとなっているとのこと。

ロバート・フランクファンのみならず、写真やアートを志す若い世代こそが見るべき展示なのではないでしょうか。期間内に行われるイベントも豪華絢爛です。下記を詳細のこと。

Text_Ryo Komuta


Robert Frank: Books and Films, 1947-2016
会場:東京藝術大学大学美術館 陳列館
住所:東京都台東区上野公園12-8
会期:2016年11月11日(金)〜11月24日(木)会期中無休
時間:10:00〜18:00
steidlxtua.tumblr.com

ゲルハルト・シュタイデル ワークショップ
日時:2016年11月9日(水) 13:00~16:00(12:30開場)
会場:東京藝術大学 美術学部 絵画棟1階 大石膏室
見学:先着30名 ・ 事前予約制(こちらにて) 参加費:無料
※「Steidl Book Award Japan」から選考された5名と藝大から選ばれた5名の計10名に対して、シュタイデル氏が 本づくりに関する具体的なアドバイスを個別に行うワークショップを開催いたします。 ドイツの出版人ゲルハルト・シュタイデル氏が、日本の若い世代と交流をはかりながら国や文化の違いを超 えて、本づくりの魅力とその可能性を伝える貴重な教育機会です。

ゲルハルト・シュタイデル レクチャー
日時:2016年11月10日(木)15:00~16:30(14:30開場)
会場:東京藝術大学 中央棟 第一講義室
定員:先着150名・事前予約制(こちらにて)
参加費:無料
※シュタイデル氏に著名なアーティストたちとの本づくりをめぐる体験を紹介していただきます。

新作ドキュメンタリー映画『Don’t Blink – Robert Frank』上映会
日時:11月23日(水・祝)13:00〜 (12:30会場)
会場:東京藝術大学 中央棟 第一講義室
定員:先着60名・事前予約制(こちらにて)
参加費:無料
※映像作家としてのロバート・フランクを追った新作ドキュメンタリー映画『Don’t Blink – Robert Frank』(Laura Israel 監督)を2017年4月の日本公開に先駆けて上映します。

鈴木理策 × 松下計 シンポジウム『PHOTO & PHOTOBOOK(仮)』
日時:11月23日(水・祝)15:00〜 (14:30会場)
会場:東京藝術大学 中央棟 第一講義室
定員:先着150名・事前予約制(こちらにて)
参加費:無料
出演:鈴木理策、松下計
※写真家鈴木理策とグラフィックデザイナー松下計が写真集をテーマにシンポジウムを開催します。

クロージングイベント
日 時:11月24日(木) 19:00開始
会場:東京藝術大学大学美術館 陳列館
定員:先着100名 ・ 事前予約制(こちらにて)
参加費:無料
出演:ハラサオリ、Marty Hicks(随時更新致します)
※会期の終了とともに作品を破棄するというコンセプトのもと、パフォーマンスを行います。

ロバート・フランク
1924年、スイス生まれの写真家・映像作家。1947年にアメリカに移住。1959年に発表した写真集『The Americans』は、それまで注目されることのなかっ たアメリカ社会の一面を切り取ったことで見る者に衝撃を与えるとともに、写真表現の新たな試みとして高い評価を得た。1950年代後半からは映像製作を中心に活動するようになる。家族や友人たちとともに制作した初の映像作品『Pull My Daisy』や、虚構と現実が入り交じる独自の作品スタイルを 確立した『Me and My Brother』など、多くの映像作品を発表している。92歳を迎える現在もSteidl社との写真集など精力的に活動を続けている。

ゲルハルト・シュタイデル
1950年ドイツ生まれ。1967年にデザイナー、出版人としての活動を始める。1968年、出身地であるドイツのゲッティンゲンにてSteidl社 を立ち上げ、ヨーゼフ・ボイスなどの美術展のポスター制作から着手。1972年に初となる書籍を出版し、以降、文学、アート、写真の本へ と活動の幅を広げる。現在では編集、デザイン、印刷、製本、出版までを自社で行う独自のスタイルでアートブック業界を牽引している。 2013年にドキュメンタリー映画『 世界一美しい本を作る男』が日本で公開され注目を集めた。

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