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森山大道×坂口安吾×町口覚による共作。春の中目黒に現れる、モノクロの幽玄な桜。

Daido Moriyama Ango Main new

Photo by Daido Moriyama

グラフィックデザイナー・パブリッシャーである町口覚が、日本の写真家の写真と、日本の近現代文学を一冊の本という空間の中で交錯させ、新しい表現力をもつ書物”を生み出すプロジェクト、その第五弾となるのが『Daido Moriyama: Ango』。第一弾〜第三弾は森山大道、野村佐紀子を迎えての第四弾『Sakiko Nomura: Ango』に続くシリーズ作です。1947年に発表された『桜の森の満開の下』は無頼派の巨星、坂口安吾の著作の中でも『堕落論』や『白痴』 と並ぶ傑作。その名作と森山大道が撮りおろした写真を、町口覚が新しく編み造本しました。『Daido Moriyama: Ango』は、英語版が2017年11月のパリフォトで先行発売され大反響を呼んだそうです。

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写真集「Daido Moriyama: Ango」

その出版記念として、ギャラリー「POETIC SCAPE」では、3月21日(水・祝)より4月22日(日)まで同書に収録された森山大道の写真作品を展示します。会場の「POETIC SCAPE」があるのは、桜の名所として人気の中目黒。街にのどかな春の風が吹く頃、ギャラリー空間に森山大道の冷たい虚空がはりついた桜を咲かせます。ギャラリーを出ると、現実の鮮やかな桜が目の前に…。

坂口安吾の言葉と、森山大道が撮りおろした漆黒の桜の写真を、デザイナーの町口覚が“交配”させた一冊の書物。収録された写真を体感しながら、中目黒の桜の風景をまぶたに焼き付けることで、また新しい意味でこの写真を捉え直すことができるのかもしれません。ぜひギャラリーへ足を運んでみてください。

Text_Shinri Kobayashi


森山大道 写真展「Ango」
会場:POETIC SCAPE
住所:東京都目黒区中目黒4-4-10 1F
会期:2018年3月21日(水・祝)〜4月22日(日)
時間:13:00-19:00(木〜土)、13:00〜18:00(日)、16:00〜22:00(水)、月・火休廊
協力:森山大道写真財団/写々者/マッチアンドカンパニー

写真集『Daido Moriyama: Ango』(日本語版・英語版)
言葉:坂口安吾|写真:森山大道|造本:町口覚
プロジェクトディレクター:大西洋
判型:240mm x 165mm(B5 判変形)|188 頁|写真点数:57 点
上製本(スリーブケース入り) ※会場で販売する日本語版、英語版にはサインが入っています。 定価:5,800 円+税

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