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鬼才、山谷佑介がたどり着いた新たな表現方法はセルフポートレート!

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その時々によって、表現形態を自在に変化させる写真家・山谷佑介。前作『Into the Light』では東京郊外の深夜の住宅街を赤外線カメラで撮影。見ることと見られること、そして自らの撮るという行為を精神的・肉体的に強く意識させられたとのこと。

夜の住宅街を赤外線カメラで撮影した、あやかしい写真集。写真家・山谷佑介の新境地がここに。

作品ごとに新たなステージを求める山谷の次なる一手は、自身初となるセルフポートレートでした。本作『The doors』は自身が10代の頃から続けているドラムを使ったパフォーマンスによって制作されました。今回のために新たに考案されたカメラ装置が使用されており、ドラムを叩くことによってドラムセットにつけられた振動センサーが反応してシャッターが切られるという仕組み。

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このアグレッシブな試みはそのまま三次元空間でも披露されます。

会期中には数日に分けて、この作品ならではのパフォーマンスが行われるとのこと。山谷がドラムを激しく長時間叩き続けることで、意識と無意識の狭間が表出するトランシーな空間では、写真がフィジカルな肉体性を持ってはっきりと立ち上がる様を目撃することになるでしょう。

撮影された写真はすぐさまプリントアウトされ、会場を埋め尽くします。いままさに、音楽にも深い愛着がある山谷ならではの表現方法が生まれようとしています。ぜひその目で、耳で体感してみてください。

Text_Ryo Komuta


The doors 山谷佑介 Yusuke Yamatani
会期:4月14日(土)〜5月13日(日)
会場:ギャラリー山谷
住所:京都市下京区朱雀宝蔵町75 伊藤土木ビル 2F
時間:13:00〜18:00 ※初日の4月14日(土)は16:30からのパフォーマンスのみの開廊です。
休場日:月・火・水・木 (金・土・日、開廊)
パフォーマンス(入場料1,000円):4月14日(土) 16:30〜、4月15日(日) 14:30〜/16:00〜、5月4日(金) 14:00〜、5月5日(土)14:00〜、5月13日(日)17:30〜
※常設の展示は無料でご覧いただけますが、パフォーマンスのみ入場料1,000円を頂戴いたします。
問い合わせ:photophobia.y@gmail.com

山谷佑介
1985年新潟県生まれ。立正大学文学部哲学科卒業。 2013年、友人たちとの日々を通してユースカルチャーの姿を収めた1st写真集『Tsugi no yoru e』を自費で刊行。その後、京都国際写真祭への参加や、NY・コンデナスト本社ビルでの展示など、国内外において様々な表現方法を用いて作品を発表している。主な写真集に『ground』(lemon books)、『Into the Light』(T&M Projects)がある。
www.yusukeyamatani.com

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