裏原宿ブームで一世を風靡したファッションブランド「X-LARGE」の創設メンバーとしても知られる、陶芸家・アダム・シルヴァーマン。
2002年より陶芸家としての活動を開始し、「ヒース・セラミックス」のスタジオ・ディレクターを経て、現在はカリフォルニアにある自身のスタジオを拠点に制作しています。その作品はロサンゼルスカウンティ美術館、テキサス州ダラスのナッシャー彫刻美術館や、イスラエル美術館などにも収蔵され、陶芸家として、スタイルと名声を確立しています。
今回、渋谷ヒカリエ8階のギャラリー「8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery」で新作を集めた展覧会を行います。内容は、青色やさまざまな青の組み合わせや重なりに焦点を当てた展示で、さらに“寿司のつけあわせの生姜”のように、すべての青をスッキリさせる真っ白な作品も数点あります。
自然を思い起こさせる素材、細やかな色使い、どこか優しげなフォルム。すべてが有機的に融合した世界観は唯一無二。もはや“元「X-LARGE」”という肩書きが不要なほどといえるでしょう。ちなみに、2015年時点では、こんな作風でした。
名声に溺れることなく、日進月歩で新しいことへと挑戦し続ける、アダム・シルヴァーマンの新作を見られる貴重な機会です。ついつい見入ってしまうその青をたっぷりと堪能してください。
Text_Shinri Kobayashi
アダム・シルヴァーマン展「Blue」
会期:11月5日(土)〜11月21日(月)
料金:入場無料
会場:8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
住所:東京都渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8F
時間:11:00〜20:00