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ハイコンテクストかつインパクト抜群。C.Eが放つ田名網敬一 × オリバー・ペインのアートT。

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各¥8,000+TAX

東京のみならず世界のストリートファッションにおけるひとつの”ジャンル”を作り上げたブランド〈C.E〉。フォロワーが数多く出現しながらも、オリジンの価値を一切失わない理由は、アートやカルチャーシーンとの密接な関係性と、そこから生まれる振り切ったクリエーションにあるのでしょう。

現代美術家の田名網敬一とオリバー・ペインによる合作のアートをプリントしたTシャツは、まさに〈C.E〉の”格”を見せつけるようなコラボレーションです。

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ロサンゼルスの「ハマー・ミュージアム」で開催された田名網敬一とオリバー・ペインによるエキシビション「Perfect Cherry Blossom」。

サイケデリックの巨匠・田名網敬一のイラストに、オリバーペインがステッカーでコラージュ。選りすぐりの6作品がTシャツのデザインに採用されています。

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日本の妖怪にルーツを感じるようなモチーフと、どこか不気味なタッチの線描の上にとてつもなく難しいことで知られるシューティングゲーム・首領蜂の8bitグラフィックがあわさることで、ぞくっとするような違和感が生まれています。

ハイコンテクストなアートの文脈と、パッと見た瞬間に心を掴んで離さないインパクト。やはり〈C.E〉というブランドは恐ろしいです。国内での発売は5月11日(木)から、南青山に位置する「C.E」と「CAVEMPT.COM」にて。生半可なアートワークを首領蜂の弾幕よろしく一掃するほどの強度を持つ一枚。ぜひ手に入れてください。

Text_Taiyo Nagashima


C.E
住所:東京都港区南青山5-3-10 FROM 1st 201
電話:03-6712-6688
www.cavempt.com
田名網敬一
田名網敬一は、1936 年東京に生まれ、武蔵野美術大学を卒業。1960 年代より、グラフィックデザイナーとして、イラストレーターとして、そしてアーティストとして、メディアやジャンルに捕われず、むしろその境界を積極的に横断して創作活動を続けてきた孤高のアーティストです。在学中にデザイナーとして華々しくデビューした一方で、当時よりファインアート作品も精力的に制作し、読売アンデパンダン展への出展や村松画廊、椿近代画廊で個展を開催していることはあまり知られていません。卒業後の 60 年代半ばには、サイケデリックカルチャーやポップアートの洗礼を受け、アニメーション作品からシルクスクリーン、漫画的なイラストレーション、コラージュ、実験映画、ペインティング、立体作品と今日に至るまでその創作活動の幅を広げてまいりました。特に 60 年代のアンディウォーホルとの出会いに触発され、現在に至るまで「編集」というデザインの方法論を用いながら、「アートとデザイン」、「アートと商品」、「日常と美の関係」といった今日の現代美術が抱える主要な問題に対して実験的な挑戦を試み続けています。また、ここ数年、MoMA(ニューヨーク)、ウォーカー・アート・センター(ミネアポリス)、シカゴ美術館、M+(香港)、国立肖像画美術館(ワシントン)、ハンブルガー・バーンホフ現代美術館(ベルリン)といった美術館が、新たに田名網作品の収蔵を決めています。

Oliver Payne(オリバー・ペイン)
オリバー・ペインは、イギリスのキングストン大学芸術学部を卒業後、1990年代後半からニック・ラルフとのコラボレーションアーティストとして、スケート、ハードコアミュージック、パンク、グラフィティなどのストリートカルチャーをベースにした映像作品やインスタレーション作品を中心に精力的に創作活動を行ってまいりました。2003年にはヴェネチア・ビエンナーレにおいて金獅子(最優秀)賞(第50回ヴェネチア・ビエンナーレ、若手作家部門)を受賞、2004年にチューリッヒ・クンストハーレでの個展、2006年サーペインタインギャラリー(ロンドン)での個展など若手アーティストとしては異例の輝かしいキャリアを誇っています。日本国内でも、2004年に水戸芸術館「孤独な惑星」に出品、2008年のヨコハマトリエンナーレにも出展しています。2009年以降、ペインとラルフはそれぞれソロアーティストとしての活動に移行し、ペインは特にテレビゲームやパンクロックシーンなど、サブカルチャーを土台にした作品を制作し続けています。オリバー・ペインの作品は、私たちが常識だと認識している、あるいは許容している世界への疑いからスタートします。近年行っているパフォーマンス「Chill Out」では、ペインは参加者に対して携帯電話やインターネット環境などを全て遮断して、その場に静かに留まることを求めます。あたかも仏教の座禅に似ていますが、同時に伝説のパンクロックバンド「CRASS」を信奉するコミュニティーの無政府平和主義的なライフスタイルへの尊敬も反映しています。あるいは、ペインが過去に発表したコラージュ作品(古いアートブックに掲載されたギリシャ彫刻を日本のTVゲーム「首領蜂(ドンパチ)」からインピレーションを得た弾幕のステッカーをデザインして貼付けた作品)は、西洋文明が自らのアイデンティティの象徴として捉えるアイコンを、日本のTVゲームに象徴的な暴力性が圧倒的に支配する様相を表しています。それは画一的な芸術の権威が、実は妄信的に作られたものである事を暗示しています。

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