例えば、色使いやデザインが美しく統制された欧米の街並みを眺めていると、日本とはアートやデザインに対する感覚が異なるのだな、と感じます。単純に比較できるものではありませんが、日常の中にアートを見出すという感覚には見習うべきところがあるのでしょう。
Autumn beach
フードクリエイターE.NUMAが手がける「インテリアフード」は、その名の通り、インテリアとフードという日常を構成する必需品にフォーカスしながら、そこに非日常的な美しさを立ち上げる新しいアート。
Curiosity
鋭い緊張感を放つ野菜や果物の姿は、スーパーマーケットの棚に陳列されているそれとは全く異なります。料理とそれを装うものの調和/不調和によって研ぎ澄まされた、世界一日常的なアートと言えるかもしれません。
Riverside
その刹那的な美しさにフォーカスした彼女の展示「Minimal」が、5月20日(土)〜5月28日(日)の期間、東京・用賀の「MULTICULTURE SPACE SALAD BOWL」にて開催されます。
Positive
5月20日（土）17時からはオープニングパーティーが催され、Relax、Talk、Roomをテーマに、杉本雅代が手がける酵素ドリンクやE.NUMA自身がつくる料理などが並びます。
「Curiosity」、「Fashionista」、「Autumn beach」など、それぞれの作品につけられた奥行きのある名称も魅力的。ぜひ会期中に一度足を運んでみてください。
Text_Taiyo Nagashima
Minimal
会場：MULTICULTURE SPACE SALAD BOWL
住所：東京都世田谷区瀬田4-29-11 833ビル1F
電話：03-6411-7522
salad-bowl.info
E.NUMA
1988年 姫路市生まれ。フランス料理人/大学卒業後、食空間の世界に憧れ料理の道へ。
調理師学校へ進み渡仏。南仏のレストランで研修を積む。帰国後は大阪のミシュラン店HAJIMEに就職。
その後Blue Bottle Coffeeのkitchenスタートメンバーとして上京。現在は都内のフランス料理店にてキッチンに立つ。
instagram.com/e.numa
