vol.85

フイナム的「手帳」のすすめ。後編

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フレッシュな気分でゲットした手帳。が、書き込む用事もなく、スッカスカのスケジュール欄......。なんて悲しい思いをしているキミたちに教えます、効率的な手帳の使い方。講師となるのはTET氏(WTAPS)、栗野宏文氏(ユナイテッド アローズ)、紅一点の松沼リナ氏(プレッドPR)という豪華面々。三者三様の手帳「活用」術が、自分だけの使い方のヒントになるはず! というかこの面々の手帳の中身、気になります、よね? 前回のカタログ編とともにお楽しみください!

Photos_Nahoko Morimoto

とりあえず書き留める。
その後、エディット時に綺麗に整理する。


雑誌やアート関連の書籍、写真集、CD、DVD、印刷物、バイクのツールにスニーカー、ドライフラワーまで。様々な「物」が雑然としているようで、綺麗にカテゴライズされて機能的に配置されている〈WTAPS〉のアトリエ。その指揮をとるTET氏の手帳の中身もさぞかし綺麗かと思いきや...。

「ほとんど殴り書きですね。ポケットに収まるサイズのメモ帳を常に持ち歩き、すべての用事はそこに書き込んでいます。洋服のアイディア、文章、連絡事項、家のことまで。ただ、ここに書き込んだ事柄をエディットするときに、綺麗に機能的に整理していくんです。それはPCのスケジューラーだったり、きちんとした文章に打ち直したり。だから、メモ帳の段階では自分しか理解できない状態ですね」。

西山徹 a.k.a. TET/BLITZ Director
東京都出身。93年に友人らと共に、D.I.Yをコンセプトにブランド〈FORTY PERCENTS AGAINST RIGHTS®〉をスタート。96年にアパレルブランドである〈WTAPS〉のデザイナーとして活動を開始。
www.wtaps.com
www.fparmg.com

「僕にとって手帳は、いつでも簡単に出せて、なんでも書き留められることが重要。だから、パンツのバックポケットに入れられる大きさを基準に選んでいます」。

実際に使っているのは、ジャーナリストに愛用者が多い〈モレスキン(MOLESKINE)〉のレポーターズノート。

「コクヨ(メイン写真右下)のサイズ感も好きなんですが、ページ数が少ないんですよね」。

右の写真の3点が、外出時の必需品となる。
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iPhoneにハードカバーの縦開き型ノート、そして〈モンブラン(MONTBLANC)〉のボールペン。「ハードカバーは耐久性も魅力の1つだと思います」。

「仕事からプライベートまで、1つのノートになんでもかんでも書き込んでいくので、重要なことを見落としてしまうこともあります」。

「僕の場合は、長く使う情報や大事な事柄は後ろから書き込むようにしているんです。巻末にポケットがあるのも意外に便利なんですよね」。

差し込まれているのは会社のスタッフの連絡先が書かれた表。この他に領収書や頂いた名刺などを収納している。
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日々愛用しているノートをベースに製作した〈WTAPS〉のノート。仕様に大きな変更せず、ロゴを配置したのみ潔さが逆に好印象。

「メモに書いた事柄を整理していくのが、PC。スケジュールはほとんどiCalで管理しています。iPhoneとの同期も簡単だし、同期させておけば簡単にスケジューラーを持ち運ぶこともできますからね」。

「日・週・月で切り替えて見ることができるので、全体のスケジュールを把握しやすいんですよね」。

写真はTET氏が日々仕事をこなしている、実際のデスク。
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スケジュール管理はiCalで。思いのほかスケジュールが埋まっていないのは、取材の数日前にハードディスクがクラッシュしたため。

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