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FEATURE|気鋭の建築家が共振した、セイコーのダイバーズウォッチ。

気鋭の建築家が共振した、セイコーのダイバーズウォッチ。

Seiko Prospex Diver Scuba LOWERCASE Special Edition

気鋭の建築家が共振した、セイコーのダイバーズウォッチ。

〈セイコー(Seiko)〉が誇るダイバーズウォッチ「プロスペックス ダイバースキューバ」。その歴史の新たな1ページとして〈LOWERCASE〉代表、梶原由景さんプロデュースのコレクションが2016年に登場すると瞬く間にファッション業界で高い評価を得ました。この3月に新色がリリースされるタイミングで日本建築界の新進気鋭、海法圭さんに魅力を語っていただきます。

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海法圭

1982年生まれ。東京大学工学部建築学科卒。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。西沢大良建築設計事務所勤務を経て、2010年、海法圭建築設計事務所を設立。福島県建築文化賞優秀賞など受賞歴多数。
kaihoh.jp

惚れ込んだ思い出の腕時計。

普段はどんな腕時計を愛用していらっしゃるんですか。

海法20代後半からずっとアンティークのものをつけていました。90年前の手巻きです。とても気に入っていたんですが、あるとき忽然と姿を消した(笑)。いまは腕時計のない生活をおくっています。

よく失くすんですか。

海法いえいえ、そんなことはないですよ。…あ、でも財布は3回くらい失くしましたね。

失くすんですね(笑)。で、どんなところに惚れ込んでいらっしゃったんですか。

海法アンティークの時計の選び方をある方に教えてもらったんです。彼はぼくにこう言いました。時計はまず手に巻くんだ。それでしっくりくるかどうかだって。ぼくは言われた通り、ずらりと並んだアンティークを一本一本巻いていきました。そしたら本当にしっくりきたんです。まるで昔からぼくの左手にあったんじゃないかというくらい。

その90歳の時計を眺めていて感じたのは、時計のアイデンティティってどこにあるんだろうって点です。ムーヴメントはオーバーホールで入れ替わっているだろうし、ガラスのカバーも欠けたら交換するし、バンドはそれこそぼくも3〜4回は変えました。やっぱり、それは盤面なのかなぁと。そこには90年生きた経年変化がしっかりと刻まれていました。

古いものには奥行き、多様性がある。

古いものへの憧れ、というようなものがあるんでしょうか。こちらの事務所もかなり年季が入っていらっしゃるようにお見受けします。しかも、ひと昔前のクリエイターなら決して選ばないだろうイースト・トーキョー。

海法アトリエの大きさって、作品に影響します。それなりのスペースを条件に探していたら、流れ流れてこの地にたどり着きました(笑)。

しかし、さすが建築家の空間です。

海法大家さんも面白がってくれて、最低限手を加えることができました。建物の成り立ちが見えるような素直なしつらえにしてあります。ものづくりには必然性が求められると思っています。

お仕事もリノベーションが多いんですね。

海法時代背景もありますが、制約があるなかでの創造は面白いですよ。既存の建物と対話しなくてはならないので、インテリジェンスが問われます。

古い建物はそれだけで面白い、というのもあります。たとえばこの事務所。ほぼほぼ廃ビルだったところをリノベして仕事場にしたんですが、部材部材で重ねた年数が違うんです。そうすると、一個の建築物としてみたときに奥行き、多様性が生まれる。新築はすべて0歳。どうしても画一的にならざるを得ない。

こちらは海法さんが現在手がけている地域の魅力を伝える宿泊施設の設計段階でのスタディ模型。

こちらは敷地模型といわれるもので周辺環境を踏まえた設計をするための模型だ。

この模型は一階を地域に開かれたアート教室として活用したいという美術家の住宅のスタディ模型。

伝統に裏打ちされた機能美がある。

「セイコー プロスペックス」はそんな海法さんのお眼鏡に叶うと思います。日本で初めてダイバーズウォッチをつくったのは〈セイコー〉です。東京オリンピックの翌年、1965年に発表されました。このシリーズはそれから10年後にリリース、のちに “セイコーダイバーズ” の代名詞といわれる外胴プロテクターを装備したモデルを、梶原さん(梶原由景〈LOWERCASE〉代表)が監修し、タウンユース向けにアレンジしたものになります。

見どころは外胴プロテクターを始め、正4時位置のりゅうず、逆回転防止ベゼルといった往時のスペックはそのままにコンパクトなサイジングとストイックなカラーパレットで仕上げているところです。

海法変えるものと変えないもの。そのさじ加減に共感しますね。そして変えなかったものが機能美として成立している。

どこらへんに機能美を感じますか。

海法例えば、プロテクター。あえてボルトを露出させることで水圧に対する耐久性がそのまま意匠になっています。

ベルトの仕様も見逃せません。常に水に濡れることを考慮して、肌への接触を少なくしようと工夫されてますね。ベルト裏に設けられた空隙から水が抜けやすいですし、素材(シリコン)の起毛感も水の表面張力を意識してベルトが手に張り付かない配慮に見えます。付け根の蛇腹も水圧に対して寄与してくれるでしょう(蛇腹構造は水圧で太さが変わる手首に対応したもので、〈セイコー〉が世界で初めて開発した意匠)。

視認性を高める文字盤のデザインも美しいですね。海中では12個の数字は必要ないので、ディテールと寸法の異なる幾何学と最小限必要な数字のみで構成し、一つの世界観を持った盤面にまとめあげています。

1975年に誕生したアイコニックなモデルを〈ビームス〉のクリエイティブ・ディレクターとしても活躍した〈LOWERCASE〉代表、梶原由景が現代的にアレンジ。アイデンティティである外胴プロテクター構造を踏襲しつつ、薄く、軽く、コンパクトに仕上げた。200メートル空気潜水用防水機能を備えた本格ダイバーズながら、街中で着用できるモダンな佇まいを獲得。

さすが目のつけどころが違う。

海法〈セイコー〉と聞いてまず頭に思い浮かぶのは “実直” という言葉ですが、改めてその社風を感じることができました。そして、そこにファッション的な要素が上手く融合されている。まさに技術、伝統に裏打ちされたプロダクトだと思います。

時計は何分何秒の世界です。対して建築はアウトプットまでに数年の時間を要し、さらにその先には何十年の暮らしが待っている。時間軸がまるで違うようにみえて、〈セイコー〉のスペックは文字どおり何十年かけて醸成されたもの。いまさらながらその事実に気づかされました。

“変えた” 部分はどうお感じになりましたか。

海法一見ダイバーズに見えないほど洗練された印象を受けます。サイズ感しかり、色使いしかり。カジュアルはもちろん、ドレッシーなスタイルに合わせても浮かないんじゃないでしょうか。〈セイコー〉のフィロソフィを損なうことのない、絶妙なアップデートだと思いますね。

ファッション業界のお仕事もされているだけあって、そちらの方面の感度も高い。

海法いえいえ、勘弁してください、恥ずかしいな(笑)。ぼくの好きな服ですか。…着心地の良さや快適性を当然追求していながら、ディテールに遊び心があるものが好きですね。奇抜さとかに頼らずに、いままでにない言語や身体性をストイックに追求しようとしているものに同じつくり手として共感します。今日着ている〈オナー ギャザリング(Honor gathering)〉にはそういう気配を感じます。

言ってみれば伝統へのオマージュを忘れず、新しいものに果敢に挑戦するスタンスですね。それは海法さんのお仕事にも〈セイコー〉にも通じるフィロソフィ。どおりでプロスペックスを巻いたポートレートがキマるはずです(笑)。

共通スペック:ソーラー充電機能 / 強化プラスチック製外胴プロテクター / ステンレスケース / シリコンストラップ / 200m空気潜水用防水 / 左:STBR025 ¥45,000+TAX 中:STBR023 ¥45,000+TAX 右:STBR021 ¥40,000+TAX

セイコーウオッチ(株)お客様相談室

電話:0120-061-012(9:30〜17:30 ※土日祝日を除く)
Seiko Prospex Diver Scuba LOWERCASE Special Editionオフィシャルサイト

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