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NIKE AIR MAX A to Z 2015年版。ナイキ エア マックスの(だいたい)すべて。

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〈ナイキ〉のイノベーションを象徴するランニングシューズであるとともに、ファッションアイコンとしても幅広い層から支持され続けている「ナイキ エア マックス」。近年のスニーカーシーンの盛り上がりも相まって、その存在感は高まるばかり。なぜこのシューズは人々を魅了してやまないのか? AからZまでの26のキーワードとともに、その魅力を解き明かしていきます。3月1日から26日まで毎日更新!

Edit_Issey Enomoto, Hiroshi Yamamoto
Art Work_Koji Yamaguchi(BY ONE)

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オカモトレイジが「ナイキ エア マックス 90」をカスタマイズしてみました。

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あまりにもインパクトの強い真っ赤な髪の毛が印象的なオカモトレイジ。いわずとしれたバンド、OKAMOTO’Sのドラマー。そんな彼のクローゼットには、約70足にも及ぶシューズが所狭しと収められているという。なかでもお気に入りなのが「ナイキ エア マックス 93」。

「基本的にティンカー・ハットフィールドがデザインを手がけたモデルが好きですね。特にエア マックス 93はハイテク過ぎず、ローテク過ぎない、絶妙なバランスが僕好みなんですよ。ハラチまでいくとやり過ぎというか」

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往年のスニーカーフリークを思わせる、渋いセンス。だからといってコレクターのように収集に走るのではなく、あくまでもファッションとしてスニーカーを楽しむのが彼のスタイル。

「実はスニーカーにハマったのはここ数年なんですよ。それまではわりとブーツばかり履いていました、体育会系の部活もやってこなかったし。たまたま2年ほど前にジョーダン1をNIKEiDで作る機会があって、そこからどんどんスニーカーにのめり込んでいきました。ただ、カスタマイズは難しい。1時間以上かけて作ったデザインも、納得できなくてデータを破棄しちゃうことも多々ありますからね(笑)」

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以降、気付けばスニーカー一辺倒。スタイルを問わず、足もとにはスニーカーを合わせるのが日常となり、NIKEiDにいたってはすでに10足近くオーダー。そんななか本日は「ナイキ エア マックス 90 iD」をベースにセレクト。

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「一度、作り込んでから、何周もしちゃうんですよね。アッパーを変えれば、ソールとの相性も変わってくるし、パーツや素材の質感も見た目にかなり影響される。さらにマンスリー素材なんかもあるじゃないですか。結果、悩み抜いて決められない。選択肢が多いのは楽しいんですけどね」

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完成したデザインがコチラ。リンク先では他の角度も閲覧できるのに加え、そのままオーダーも可能。

試行錯誤を繰り返し、完成したコチラのモデル。レザーのアッパーはホワイトを基調にしながら、スウッシュとミッドソールの中央はブルーを合わせ、アイステイと呼ばれるプラパーツとヒールIDには蛍光イエローを配置しています。

「最初はオールグレーだったんですけど(笑)。やっているうちにどんどん爽やかな雰囲気になっていきました。色の数を抑えて、トーンを合わせてバランスを調整して。短時間でここまで納得できたのは初めてかも。ちなみにヒールのIDにはあえて“NIKE”という文字を入れています。ロゴっぽいんだけど、パーソナルIDの書体という微妙な感じが面白くて(笑)」

ちなみにコチラのモデル、上記のリンク先をクリックすればそのままオーダーも可能。それでは最後にオカモトレイジにとってNIKEiDの魅力とは。

「これもひとつのクリエイトですよね。かなり集中力を求められますし、完成図を思い描く想像力も求められる。しかも、散々悩んで、最後にオーダーしないこともある。陶芸家が自分で作った壺を割ってしまう気持ちが理解できますよ(笑)。そのぶん出来上がりが届いたときは、感動もひとしおだし、思い入れの強い1足になっていくのが魅力だと思います」

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オカモトレイジ

1991年生まれ。東京出身。ロックバンドOKAMOTO’Sのドラマー。数年前からスニーカーにハマり、ナイキiDも10足近くオーダー。昨年の“エア マックスの日”に限定発売された「ナイキ エア マックス 1 エア マックス デイ」はステージ衣装としても愛用していた。

Photo_Miri Matsufuji
Text_Hiroshi Yamamoto

ナイキ エア マックスの詳細はコチラ
nike.com/airmax