Computer Magic

NY在住の「ダニエル・ジョンソン (愛称 :ダンジー)」がDJやグラフィック・デザイン活動と並行して活動し始めた宅録プロジェクト。日本国内において複数のTVCMに楽曲が採用されるなど、デビュー早々に国境を超えて話題を集める。チル・ウェイヴ以降の感覚と80年代シンセポップへの無邪気な憧憬が重なるトラックに、透明感ある歌声がマッチ。その名の通り、まるで科学と魔法が融合したかのような独特のサウンドは、聴く者の心を捉えて離さない。2015年10月に待望のデビュー・アルバムをリリース。2月末、日本国内にてツアーを行う。

Science Fiction

SF映画をこよなく愛する彼女。バックトゥザフューチャー、E.T.、ブレード・ランナー、好きな作品を聞けば次から次へとさまざまな作品名が飛び出てくる。思えば2015年は、バックトゥザフューチャーの舞台となる年だった。21世紀は、未来に起こりうるひとつの可能性としてのSFを、ひとつひとつ過去のものへと変えていく。その多くは実現しないままに。一方、彼女自身の音楽活動の形態のように、実現したSFもある。

砂漠

新曲「DAVOS」の PVは、アメリカ南西部のモハーヴェ砂漠で撮影された。映画「BACK TO THE FUTURE」でおなじみのデロリアンに乗り込むというアイデアは、彼女自身の希望。昼は気温が100度まで上がり、宇宙服の衣装は拷問装置のように機能したという。

恋愛

「ジェントルマンで、優しくて、笑わせてくれて、料理ができる人がいい。」と彼女は語る。”普通の女の子”としての一面を垣間見るも、その後に続く「たくさんの人とデートしたことがあるから、顔の好みはないよ。」というフレーズに戦慄。すぐさま「特定のタイプというものがないということ。」と焦りながら訂正してくれた。ロスト・イン・トランスレーションを思い出した。

レコード・ショップ

よく行くレコードショップは、「UX RECORDS」。ブルックリンとマンハッタンの近くに住んでおり、近所のレコードショップに頻繁に足を運ぶ。フィジカルとしての音楽を所有することに喜びを見出すのは、あらゆる物事がデジタル上で完結する現代っ子特有の「反動」なのかもしれない。

REDDIT

アメリカの大型WEBサービス「REDDIT」は、会員制の「2ちゃんねる」、あるいは「まとめサイト」のようなサイト。くだらない情報、豆知識などをダラダラとザッピングするのが好きという。彼女の発言の端々からは、広義のオタク気質を感じる。ナード、と呼ぶのも悪くないけれど、日本的な”オタク気質”という言葉がしっくりくる。

「最近は、早く起きて、犬の散歩をしながらカフェに行き、コーヒーを飲むのにハマっている。」テクノロジーの恩恵を一身に受けて音楽制作を行う一方で、自然のバイオリズムに沿った生活を大切にするという。”若さゆえの無茶”というフレーズはもう過去のもの。現代っ子は、すこやかに暮らすので忙しい。

FASHION

「インスピレーションを得るのは90年代のティーン・ムービーから。」そうさらっと語る彼女は、「オープニング・セレモニー」の元スタッフ。今も買い物は同店をはじめとして、ブルックリンの古着屋などでするのだとか。今回の東京訪問は時間がなかったから、次は古着屋をたくさん巡ってみたい、と彼女は語る。原宿あたりに出没するかも。

STAR WARS

生粋のスターウォーズファンである彼女。インタビュー中にも、日本で購入したというライトセーバーの玩具を見せてくれた。ラジオ番組への出演について訪ねてみたところ、「スタジオにダースベイダーがいた!」と即答。メディア出演の告知より、目先のスターウォーズ。次に会う時には、きっとエピソード7の感想を(長々と)語ってくれることだろう。

Tugboat  Records presents Computer Magic Live in JAPAN 2016