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DISC BLAZE REALIZE. ディスク ブレイズのこれまでとこれから。

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〈プーマ〉を代表するフィッティングテクノロジーとして長きに渡り愛されてきた「ディスクシステム」。このテクノロジーを搭載したプロダクトで特に高い人気を誇るモデルが「ディスクブレイズ」であり、今春そのバリエーションである「ディスクブレイズ レザー」復活のニュースもあるなど、ストリートシーンにおいて現在も根強い人気を誇るこのロングセラーの魅力を徹底追及してみる。

プーマ ディスクシステムの誕生

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①DISC SYSTEM TERRAIN、②DISC SYSTEM BLAZE

‘80年代後期のスポーツシューズマーケットは各ブランドが衝撃吸収及び反発性能を競い合い、「クッショニング戦争」の様相を呈していたが、’90年代に入るとテクノロジー開発の焦点はミッドソールからアッパー部分へと移っていく。機能開発のトレンドはクッショニングからフィッティングへと変化したのである。そんな状況下の1992年にプーマが発表したテクノロジーが、甲部分に配されたディスクを回転させることでアッパーに内蔵されたワイヤーが均等に締まり、シューズと足を簡単に一体化できるディスクシステムであった。どのブランドとも異なるアプローチによる斬新なテクノロジーの登場はスポーツシューズ市場に大きなインパクトを与えたが、このテクノロジーを搭載した「ディスクシステム ブレイズ」や「ディスクシステム テレイン」といったシューズに敏感に反応したのは、アスリートよりもストリートシーンでディスク搭載モデルをスタイリッシュに履きこなしたスニーカーフリークやファッションに敏感な人々。こうした状況に素早く反応してプーマは次の一手を打つことになる。それが日本のストリートシーンに向けてSMU(Special Make Up)、すなわち日本向けの別注モデルを開発することであった。

①:1993年発売。アッパー素材に競技用シューズの快適性と通気性を追求したテクノロジー”Aeroprene”を採用。ちなみに「ディスクシステム ブレイズ」のインソールはEVA。一方「ディスクシステム テレイン」は、2硬度EVAで機能的に優れたトップランナー向けに開発され、「ディスクシステム ブレイズ」同様のスペック、価格で販売された。当時の価格で18,000円だった。

②:記念すべきディスクブレイズの1stモデル。本モデルも競技用シューズの快適性と通気性を追求したテクノロジー”Aeroprene”を採用。”Aeroprene”は従来のネオプレーン生地にレーザーで穴をあけた通気性の高い素材。この時代には着脱用のプルタブがなく、ダイヤル中央部を押してリリースする仕様であった。

ストリートシーンに向けてアレンジ

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③DISC BLAZE LEATHER

1995年になると全国的にも名を轟かせていたスニーカーショップ「テクテック」に勤務する関村求道氏のディレクションによる「ディスクブレイズ レザー」が誕生する。これ以前にコメットなどでプーマの別注企画を経験していた関村氏のアイディアは、アッパーにブルーやレッドのスムースレザーを使用し、極力アクセントカラーを廃したことで、よりスタイリッシュかつアグレッシブな雰囲気に仕上げるということ。こうして完成したこのモデルは、リリースされると即完売。ハイテクスニーカーブーム真っ只中の‘90年代中期、〈ナイキ〉の「エアマックス’95」、〈リーボック〉の「インスタポンプフューリー」とともにスニーカーマニア垂涎のアイテムとなった。その後も「ディスクブレイズ」はセレクトショップのビームスを始めとする様々なパートナーとの間でコラボレーションモデルが発表されるなど、これまで定期的に展開されており、スニーカーフリークに長きに愛される存在となっていった。その結果、現在では「ディスクシステム=ディスクブレイズ」というイメージで語られることも珍しくない、カジュアルシーンにおける〈プーマ〉の代表作のひとつとなっている。

③日本におけるディスクシステムの人気を不動にしたモデルと言っても過言ではない。ちなみに、ビームスが初めて取り扱いを始めた〈プーマ〉のシューズが当モデルである。

今後の展開も楽しみなディスクブレイズ

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2016年春夏シーズン、〈プーマ〉スポーツスタイルコレクションから、あの「ディスクブレイズ レザー」がカムバックするというスニーカーフリークにとっての朗報が飛び込んできた。今回のプロダクトは1995年にリリースされたバージョンをベースにしつつ、アッパーのつま先部分のトゥキャップデザインを変更したり、アッパーサイドに配されたプーマライン(フォームストライプ)に自動車やバイクのヘッドライトなどの光を反射するリフレクター素材を用いるなど、単なる復刻ではなく、時代に合わせてアップデートしているところが嬉しい。ストリートシーンにおけるプーマを代表する名作が復活するというニュースは、スニーカーフリーク、ファッショニスタ両方から歓迎されることとなるだろう。

Trinomic Disc Blaze Leather
¥18,000+tax
発売日:2月20日(Blue, Black)、3月12日(White)

プーマ お客様サービス
電話:0120-125-150
www.puma.jp