ー話は変わりますが、川本さんから見るニューヨークのファッションはどんな印象ですか。
川本:なんとなく引き算がうまいなと思いますね。こっちの人って足し算して、かけ算をして良く見せようっていう気がしますが、ニューヨークに行くと現地の人の着こなしに感化されて、よりシンプルになっていくんです。力みすぎない格好良さというか。例えば、きれいなトラウザーズにボロボロに履き込んだ〈VANS〉を合わせてみたり。そういう愛着のあるものとファッションとしてのアイテムを絶妙なミックス感で合わせているんですよ。そうしたところはなかなか日本人には真似ができないのかなと。
ーファッションについてこだわりはありますか。
川本:こだわりというよりは気をつけている点としては、やっぱり欧米の手足の長い人とはプロポーションが違うので、パンツのサイズ感だったり、トップとのバランスだったりとか。そうした部分は割と譲れないところとしてありますね。
ーファッションからインスピレーションを受けて、ご自身のクリエーションになにかしらの影響を与えることもあるのですか。
川本:ありますね。僕はあまり同業の方の仕事からインスピレーションを受けることがなくて、ニューヨークで歩いている時などにすれ違う人のファッションであったり、風景であったり、そうした部分から想像が膨らんでいくことは多いですね。
ー川本さんにとって〈フリーマンズ スポーティング クラブ〉はどんな存在なのでしょうか。
川本:僕自身がまだニューヨークへ出張などで行き始めたころに宿泊していたホテルが本店の目の前で、それこそ毎日のようにレストランへ足を運んだり、散髪に行っていたりしていたので、自然と生活に溶け込んでくるような身近な存在でした。それは日本のお店でも変わりません。
ーご自身含め、今後の〈グリーン フィンガーズ〉の展望などあれば教えて下さい。
川本:“植物の人” という印象がすごく強いと思うんですけど、様々な生活を提案できる人でいたいなと思っているんです。様々な場所を表現の場所としているので、これからも人にはできないことっていうのを追求していきたいですね。この「グリーン フィンガーズ マーケット」もその名の通り、マーケット感をもっともっと出していきたいですね。ニューヨークのようにしっかりとしたコミュニティを作って、人がたくさん集まってくれて、そこからまたなにかを感じ取れるような空間にしていきたいですね。
川本 諭
プラントアーティスト。東京生まれ。’97年に三宿の「GLOBE GARDEN」の立ち上げに参加後、自身のガーデンスタイルを確立。2002年に〈グリーン フィンガーズ〉として活動を開始し、植物がもつ本来の自然美と経年変化を魅せる独自のスタイリングを提唱。植物を中心としたライフスタイルショップを国内外に展開し、’14年には「フリーマンズ スポーティング クラブ 東京」のエントランスの植栽を担当した。’15年11月、書籍『Deco Room with Plants here and there』(ビー・エヌ・エヌ新社)を刊行。www.greenfingers.jp
ハット ¥27,000+税(FREEMANS SPORTING CLUB × STETSON)、
コート ¥42,000+税(FREEMANS SPORTING CLUB with WOOLRICH Fabric)
FREEMANS SPORTING CLUB – FUTAKOTAMAGAWA
住所:東京都世田谷区玉川3-8-2 玉川髙島屋S・C 南館アネックス 1F – 3F
営業時間:10:00〜21:00
電話番号:03-6805-7965(SPORTWEAR / TAILOR)、03-6805-7966(BARBER)
freemanssportingclub.jp
Facebook
Instagram
東京・二子玉川店を徹底解剖!
フリーマンズ スポーティング クラブが二子玉川にやってきた。