阿部: この間久々に実家に帰って、自分の物持ちの良さにびっくりしたんだけど。確か大学生時代に買った〈シュイナード イクイップメント〉(パタゴニアの前身ブランド)のTシャツが出てきて。
今野: うわ、これは懐かしい。
阿部: でしょ。〈パタゴニア〉は昔から好きなブランドのひとつなんだけど、当時買い逃したものも当然あって、最近ようやく手に入れたのが、この「シティ レインコート」。’90年代末頃にリリースされたショート丈のステンカラータイプで「オールタイムシェル」ってモデルがあったんだけど、その前身と言われているモデル。
栗原: これは本当に出てこないですね。もし出たとしても、日本人にはデカ過ぎるM以上のサイズだったり、フードが残ってないものばかりだし。
阿部: そうそう。僕も去年ぐらいにようやくベージュの完品XSを手に入れたんだけど、パープルの方はまだSしか持ってなくて、XSを探している段階なんだよね。
今野: 当時の〈パタゴニア〉はとにかく発色が良いですし、パープルなんてまさに象徴的なカラーですもんね。
阿部: 発売された当時には、全く興味がなかったけど、歳を重ねた今になって買い逃したことを本当に後悔してる。そういうのもまた、古着の楽しみのひとつではあるんだけど。あと、最後にバンダナ番外編をちょっと見てもらっていい?
栗原: ちょっと、と言いつつ、ここから3時間ぐらいあるんですよね(笑)。
一同:(笑)
阿部: いやいや、すぐ終わらせるように頑張る(笑)。この辺のカレッジ系とかミリタリー系のスカーフも、純粋なバンダナではないけど、僕の中では亜種的な位置づけで。
栗原: 特にこの宇宙系のヤツはカッコイイですね。
阿部: ね、でしょ。
栗原: いや、これ僕が阿部さんに買ってもらったヤツだから言ったんですけど(笑)。
阿部: ……。
今野: この辺はバンダナと比べて、モチーフごとにコレクターもいそうだから、簡単には見つからなそうですね。
阿部: そうだね。とはいえ、まだ市場の価値基準がハッキリしたものではないから、全く出てこないってワケでもなくて。でも、安くても面白いものが、まだ山ほどあるってところも、じつは古着の魅力だし、抜けられない部分ではあるよね。
栗原: 無理矢理まとめましたね(笑)。