〈ヘインズ〉が2014年よりスタートさせた、パックTシャツの新レーベル「Hanes T-SHIRTS Japan Fit」。着丈、袖丈、身幅を日本人に合わせ、絶妙なフィット感を実現している。さらに2015年モデルでは、製品洗いの風合いを高めるために糸もオリジナルにアップデート。今回は、伝説の古着屋「DEPT」復活の立役者であるeriさんに、古着への思いと共に「Japan Fit」のレディースライン「for HER」の魅力を伺った。
Photo_Sayo Nagase
Text_Satoru Kanai
Interview&Edit_Kenichiro Tatewaki
eri
大雪の日、NY生まれ、東京育ち。ミュージシャンを経験した後、2002年にブランド“chico”、2004年にブランド“mother”を立ち上げ、中目黒の川沿いに一軒家をリノベーションしたオンリーショップをオープン。さらに2012年、アクセサリーブランド “VTOPIA”を立ち上げる。2015年にはDEPT TOKYO、DEPT@VACANTをオープン。
ー〈ヘインズ〉との出合いは、やはりDEPTに並んでいたのが最初ですか?
お店というよりも、父親(DEPT創設者・永井誠治氏)がよく着ていた白いTシャツがいつも〈ヘインズ〉でしたね。父親はアメリカに住んでいたこともあるので、その姿を通して見ていた印象が強いです。
ーeriさん自身も〈ヘインズ〉を着られていたのでしょうか?
中学生の頃は、ヘインズの中でも「BEEFY-T®」しか着ていなくて。そこに、いろんな刺繍をしていました。サイズはボーイズのMで小さめにして、スキニーパンツとか古着のヒッコリーのオーバーオールを合わせてました。
ーそれ以降のTシャツ遍歴を教えてください。
実を言うと、Tシャツを着やすいアイテムとして捉えてなくて。むしろ、ちょっと難しいものというか。なので、中学とか高校の時に〈ヘインズ〉を着ていた後の記憶がないんです……。当時は、Tシャツ以外にもっと着たいものがあったんでしょうね。最近になって「Tシャツってすごいラクなんだ」って(笑)迂回してきた感じです。そういう意味では、今になってようやく着方がわかったのかもしれないですね。
ーTシャツを選ぶ時のポイントはなんですか?
サイズ感かな。おもしろプリントだったら、極端な話、あまり形が気に入らなくても買っちゃうかもしれないけど、それ以外はサイズ感。自分が欲しい色でもサイズがないと、ちょっと違うんだよなって諦めたりします。
ー「Japan Fit」は、これまでのパックTと比べてサイズピッチを狭くしているので、その悩みは解決してくれそうですね。
自分の好きなサイズや形を探させるのはいいですね。たしかに「赤パック」とかだと、裾が急に長くなったり、ワンサイズ変えるだけでデカってなってたもん。
ー「Japan Fit」を実際に着てみていかがですか?
古着屋の娘だからなのか、新品のTシャツを着るのが恥ずかしいって気持ちがどこかにあって。これも着る前に洗っちゃったんですよ。だけど、1回洗ったくらいじゃ、こんな着心地にならないよなって思っていたので、製品洗いをかけていると聞いて納得しました。新品だと自分の中で浮いちゃう感じがするんですよね。新しいスニーカーを履く時の気持ちと同じというか。でもこれは、(パッケージを)開けた時には気づかないくらい、美しくはあるんだけど、クタッとした素材感とかやわらかさもあって、すぐに馴染みました。
でも、白Tって誰にでも似合うけど、その人の素の部分が出ちゃうアイテムですよね。美人とかスタイルがいいってことじゃなくて、ハマり具合の差みたいなもの。似合う人に限って、特に意識してなかったりするんですけど。でも、男性が着るなら、ヘビーオンスのいわゆるボディみたいなTシャツより「Japan Fit」の方が色気を感じるから、私は好みかも。
ーeriさんなら、どうコーディネートしますか?
ちょっと変なものを合わせたくなっちゃうかな。このパンツも、ちょっと変な組み合わせにしたかったのかもしれないですし。キャパシティ無限大じゃないですか。アクセサリーにしても、何でも受け止めてくれる度量があるから。 今日のスタイリングは、靴まで白にするかで迷ったんですよ。シンプルだけど、色で統一するのも面白いなって。あとは、70年台のサテンのサロペットみたいな、よりフェミニンなアイテムを合わせてもいいかも。ドレスのキャミソールとかタンクトップの下に着てあげるとか。ちょっとアンバランスな方が面白いかな、と思いますね。
Hanes T-SHIRTS Japan Fit for HER
〈ヘインズ〉らしいカジュアルさを残しながら、女性らしい美しいネックラインと日本人の体形に合う身幅・着丈にこだわった2枚組のパックTシャツ。ボディには柔らかな風合いが生かされた100%コットンの天竺素材を採用し、袖も女性に合わせて短くカット。衿ネームは気になる背中の違和感を解消した熱転写のタグレス仕様となっています。製品洗いに加えて、甘撚りのやわらかい糸を使用することで、さらにソフトで心地よい肌触りを実感できるはずです。
ヘインズブランズ ジャパン
電話:03-5361-2823
www.hanes.jp
オフィシャルオンラインストア