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Hanes Voice 2015 Interview of the HIP VOL.1 MASAH／STYLIST
〈ヘインズ〉が2014年よりスタートさせた、パックTシャツの新レーベル「Hanes T-SHIRTS Japan Fit」。着丈、袖丈、身幅を日本人に合わせ、さらにトレンドを加味した絶妙なフィット感を実現している。さらに今季は、製品洗いの風合いを高めるために糸もオリジナルにアップデート。赤パックTと違った「ジャパンフィット」の魅力を、スタイリストMASAHに語って頂いた。
Photo_Yuya Wada
Text_Satoru Kanai
Edit _Jun Nakada
MASAH
スタイリスト。1977年、東京都生まれ。三田真一氏に師事し、2003年独立。数多くのミュージシャンのスタイリングを担当するほか、ファッション誌やカタログ、広告等で幅広いジャンルで活動している。
—まず、ヘインズと出会ったのはいつごろですか？
MASAH：記憶を遡れば、中学生くらいのころ。まだ、〈ヘインズ〉のパックTがなんたるものかも分かっていなかったと思います。意識し出したのは、10年くらい前ですね。白Tブームがあって、僕も古着屋でデッドストックのパックTを買ってました。そのころは真っ黒に日焼けして、白T一枚でベルボトム、足元は〈コンバース〉というスタイル。アメカジが流行りはじめる少し前くらいだったと思います。
—以前、フイナムの取材で同じアイテムを買いだめするとおっしゃっていましたが、同じものだと、買い替えるタイミングが難しいですよね。特にTシャツのようなアイテムだと。
MASAH：いつ捨てるかって基準は、たしかに難しいところ。なので、着古したものは次の海外旅行にタイミングを合わせるんです。海外に着古したものを持っていって、向こうで捨ててくる。それで身軽になって帰ってきて、日本でまた新しくするというサイクルです。
—これまでにも数多くのTシャツを買われていると思いますが、どんなポイントで選ばれますか？
MASAH：身幅や着丈もありますけど、Tシャツはやっぱり形ですね。師匠の三田（真一）さんも、買って水洗いするだけとか、色々やっているのを横で見るのが楽しかった。自分でも、キレイな形を求めて乾燥機にかけて伸ばしたり。昔は洗濯機や乾燥機を買い替えたくても、伸縮率が変わるのが嫌でそのまま使っていたこともあります。これは製品洗いをかけているから、パッケージを開けてすぐに着られるのがいいですね。
—日本人向けにサイジングを調整しているので、自分に合ったサイズ感が見つけやすいのも魅力だと思います。
MASAH：サイズ感で言うと、僕はどうしても黒の方が小さく感じるんですね。いま着てみても、白ならMサイズなんだけど、黒ならLサイズ。染めの問題ではないので、感覚的なことなんですけど。
—「ジャパンフィット」を活かした、スタイリングを教えてください。
MASAH：まず、着てみた感想としては、あまりラフに着ないほうがいいんじゃないかなってことですね。「赤パック」とかはラフに着てこそのよさがあるけど、「ジャパンフィット」はもう少し上品な印象。これは自分のトレンドに比例するんですけど、僕自身が最近デニムを穿かなくなったので、まずデニムには合わせないですね。もしデニムに合わせるなら、古着よりもデザイナーズブランドの方がハマると思います。アウターや靴は着崩しても、パンツはキレイ目なものがおすすめですね。
—なんで、そう思われたんですか？
MASAH：パックTのかっこよさって、いい意味で「こだわらないラフさ」だと思うんですね。 でも「ジャパンフィット」は、袖を通しただけで細部までこだわっているのが伝わってくる。このパッケージもそうですけど、高級感を感じますよね。だから、パッと着て「かっこいいでしょ」って気持ちでは着られない。背筋の伸びるアイテムだと思います。海に行くときと、美術館に行くときの違いってありますよね。そこを楽しんだほうがファッションっておもしろいし、 そういうつもりで着ると、よりしっくりくると思います。
Hanes T-SHIRTS Japan Fit
日本人の一般的な体型を研究し、旧モデルのサイジングをアップデートし、今の時代に合った身幅や着丈、フィット感を追求した。また、着心地のよさはもちろん、“買い求めやすい”、というトレンドに合わせて、これまでの3枚入りから2枚入りに変更。まさに新定番と呼ぶに相応しいパックTである。形は、メンズが定番の「クルーネック」と、近年その存在を強めつつある「Vネック」の2 型。ホワイトとブラックの2色展開で、サイズもS〜XLと幅広い。そして、女性向けに作られた「for HER」は、クルーネックでM、Lの2サイズあり、ホワイトのみの展開となる。￥2,484
