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HYNM EDITS VOL.09“BUYER’S RECOMMEND” 10人の人気バイヤーが自腹買いした 今季秋冬の、本当に良いもの。

01 BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS

Barbour×BEAUTY&YOUTHのオイルドジャケット

藤橋さんが企画を担当し、実現した毎シーズン好評な〈バブアー〉との別注シリーズの新作。市場に出にくいとされるワインブラウンをボディカラーに選んだ理由は、最も経年変化を楽しめる色であることから。「スーツの上からも羽織れるドレッシーなアイテムに仕上がってくれました。裏地のチョークストライプも程よいアクセントとして効いています」¥55,000+TAX(ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店 03-5428-1893)

BEDWIN & THE HEARTBRAKERS×BEAUTY&YOUTHのチノパンツ

〈ベドウィン& ザハートブレイカーズ〉との別注アイテムで、オリジナルのクオリティはそのままにオールシーズン問わずに履ける万能型な一品。ワーク独特の野暮ったさもなく洗練された印象さえ感じる。「個人的に一番愛用しているパンツで、シルエットやデザインがツボなんです。同じようなモデルのものを常に5本くらいはストックしています」¥14,500+TAX(ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店 03-5428-1893)

C.Eのワッフルニット

〈シーイー〉としては意外性もある2トーンのワッフルニットは、身幅が広く着丈の短い、ゆったりとしたサイズ感が特徴。「グラッフィックのない〈シーイー〉のアイテムが実は今気分なんです。ストリートにもしっかりとハマるし、ビューティ&ユースらしくファッションとしても着こなせるのが良いですよね」¥38,000+TAX(ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 原宿メンズストア 03-3479-8186)

BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS バイヤー 藤橋亨平

大人でも躊躇なく着こなせるストリート感のあるアイテムからトラッドなスタイルまで幅広くセレクトする「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」のメンズバイヤー。トレンドを意識しながらもトラッドをベースとしたサイズ感やフィーリングがモノ選びの基準となっているのだそう。「衣食住などのライフスタイルにハイスペックなプロダクトをあわせて、両極のスタイルが自然と同居していくような東京感が今の気分ですかね」

02 BEAMS

TIMBERLAND×BEAMSの6インチブーツ

ブランドのシンボル的アイテムでもあり、唯一無二なオリジナルをオマージュした一品。トレンドライクでありながらGORE-TEX®も搭載し、機能性も兼ね備えた仕上がりに。「90年代後期の東京ストリートの流れをトレンドとして意識しながらも、現代的にアップデートした一足です。僕ら世代にとっては堪らないアイテムなんですよね」¥29,000+TAX(BEAMS HARAJUKU 03-3470-3947)

orslow×BEAMSのダメージデニム

ブランド定番となるスリムストレートのモデルを完全別注。〈オアスロウ〉のブランド設立10周年にかけたアイテムで、10年後の姿という架空の設定から誕生した一本。「秋冬は加工モノが個人的に気分で、〈オアスロウ〉のダメージデニムとくれば、選択肢はただ一つですね!」¥27,800+TAX(BEAMS HARAJUKU 03-3470-3947)

UNUSED×BEAMSのモッズコート

型から別注したモデルで、フィット感などのシルエットを現代的に再構築した一品。フード、ライナーはなし。「昨年ブラックで別注していたモデルなんですが、今季の“ミリタリー”、“オリーブカラー”の盛り上がりから、再び別注しました。先染めによる方法で絶妙な色合いが表現されているのもポイントが高いですね」¥66,000+TAX(BEAMS HARAJUKU 03-3470-3947)

BEAMS カジュアルライン メンズバイヤー 吉川基希

幅広くジャンルレスにアジャストしていく審美眼とバランスのあるセレクトでファッション業界を席巻している「ビームス」。そのカジュアルラインのメンズバイヤーを担当するのが吉川さん。最近は、過去の名品と呼ばれるアイテムが、現代のテクノロジーでアップデートされているモノに惹かれてしまうのだとか。「〈ビームス〉として現代的なトレンドは常にキーワードとして持ちながらも、実は今”サファリ”などのワークなテイストが気になっています。若い頃から傾倒していた古着が好きということもあってか、そうしたモノからインスピレーションが生まれることも多いんです」

03 BIOTOP

SAINT LAURENTのMA-1

ミリタリーとしての本来的な機能はしっかりと備えながらも、〈サンローラン〉らしくミニマルな印象へと昇華したMA-1。「メゾンアイテムを購入する際は、将来ヴィンテージとしても長く着られるかが基準になることが多いです。ミリタリー物は多く持つ中でMA-1は軍物しかなかったので、時代に関係なく着れる逸品として購入を決意しました」参考価格(ビオトープ 03-3444-2411)

TOMAS MAIERのカーディガン

レイヤードしたフロントがニットベストとの2P使いをしているようにも見えるニットカーディガン。上質な素材はもちろん、ブランドの特徴でもあるノーブルでリラックスした雰囲気がデザインに表現されている。「〈トーマス メイヤー〉をさらっと着こなせる大人になれるように、今のうちから購入してみました(笑)」¥105,000+TAX(ビオトープ 03-3444-2411)

CristaSeyaのプルオーバーニット

パリを拠点とするイタリア人と日本人のデザイナーデュオによるコレクションブランド。纏う人の内面を映し出すような雰囲気が魅力で、モードでありながらジェンダーレスな装いを表現してくれる一品。「レディースメインで展開しているブランドなのですが、発色の良さと絶妙なサイズ感に思わず惹かれ、購入してしまいました」¥92,000+TAX(ビオトープ 03-3444-2411)

BIOTOP ディレクター兼バイヤー 迫村岳

ハイエンドなウエアからナチュラル志向なコスメ、種類豊富な植物など幅広く展開されるエシカルな複合型セレクトショップ「ビオトープ」。感度の高い大人の男女が多く訪れる同店のディレクターも務める迫村さんは、バイイングの際の大切なポイントは直感だと話す。「僕自身の買い物も直感で決めることが多いので、直感は大切にしていますね。もちろんお店に訪れるお客様を想像することやショップの世界観も同じように意識しています」

04 FREAK’S STORE

VANSON×FREAK’S STOREのライダースジャケット

上質なカウハイドレザーを採用したコラボモデル。日本人の体型に合わせたフィット感と必要最低限の装飾を省いた都会的な仕上がりを実現。「自身で別注企画したこともあり、特に気に入っているアイテムです。ジャパンフィットを採用しており、着丈にもこだわっていてシルエットが本当に綺麗なのでオススメですね」¥158,000+TAX(フリークス ストア渋谷 03-6417-7728)

REBUILD by NEEDLES×FREAK’S STOREのM-65ジャケット

ミリタリースタイルでは定番のM-65にマッキノージャケットのディテールをミックスした別注モデル。本格派も唸る絶妙ないなたさがポイント。「過去にあったモデルの復刻をベースにしていて、古着から再構築しているこだわりのある一品。当然、一点モノのアイテムなので、僕自身も好みのデザインを選んで購入しました」¥37,000+TAX(フリークス ストア渋谷 03-6417-7728)

KletterWerks×PENDLRTONのバックパック

これまでに実現することが困難とされていた両者による初のコラボアイテム。〈クレッターワークス〉率いる「デイナ」がバッグ造りを始めて40周年という節目であることから誕生した貴重なバックパック。「奇跡に等しい共作アイテムで、こうしたコラボを生み出したり、セレクトできるのもバイヤー冥利に尽きますね。またとないこの機会に手に入れない選択肢はなかったです(笑)」¥37,000+TAX(フリークス ストア渋谷 03-6417-7728)

FREAK’S STORE バイヤー 西村卓馬

アメカジを中心に毎シーズン旬なキーワードをテーマに展開する「フリークス ストア」でバイヤーを務める西村さん。自他共に認める古着好きで、個性を生かした別注企画やバイイングには社内外でファンが多く、支持も厚い。「普段のバイイングでは、作り手の人柄と背景を大切にしながら、10年先も着ていられるかを意識しています。自身の買い物でもそれは同じです。最近はスカジャンやベドジャンなどのスーベニア系のアイテムが気になっているんですよね」

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