SELECTOR - 小牟田 亮(編集長) 8.15 August Fifteenth
オーガスト フィフティーンスのバルマカーンコート
上品なアメカジ、きれいなアメカジ。 アメリカのブランドというと、 条件反射で無骨でラギッドなイメージを思い浮かべがちですが、その限りではないブランドもたくさんあります、当然ですが。最近個人的に気になっているのは、ニューアメリカンカジュアルとでも呼びたくなるような、キレイめなスタイリングのブランドたちです。上品でベーシックという土台に、少しのツイストを加えたようなイメージ。この〈オーガスト フィフティーンス〉もまさにそうしたブランドで、とくに縫製、生地、温故知新なデザインワークなど、完成度がとにかく高いです。なんてことないバルマカーンコートのように見えるかもしれませんが、手に取ればわかります。その凄みが。ちなみにこちら、NY在住の日本人デザイナーが作っているブランドです。なんか納得。
¥100,000+tax

SELECTOR - 小牟田 亮(編集長) ESK
エスクのニット
見てよし、着てよし。 見たことない、聞いたことないブランドを見つける喜びってありますよね。市場での人気や友人知人の目を気にせず、純粋に良し悪しだけでものを選んだときの、なんだか誇らしい気持ち。この〈エスク〉のニットを見たときにそんな気持ちになりました。つまり全く知りませんでした、このブランド。なんでもスコットランド南西部をベースとするニットウェア専業のブランドだそうです。メゾン系のブランドからも信頼される老舗のニットカンパニーらしいですが、そんなうんちくなどなくとも、触ればわかるし、着ればもっとわかります。要するに極上、ということです。細かなバックグラウンドを置いてけぼりにする圧倒的なクオリティはなんだか清々しいですね。あと、襟周りの編み地のアレンジにニットメーカーのプライドというか、余裕を感じさせます。
¥53,000+tax

SELECTOR - 山本博史(副編集長) UBER
ウーバーのフーデッドコート
スタイリッシュだけど本気度マックス。 ランニングを始め、トレイルランニングに出会い、アウトドアにまで興味が湧いてきてしまった。あぶない。この世界は足を踏み入れたら最後。底なし沼に沈んでいくようにずぶずぶとハマり込むしか道はない。それくらい男心を刺激する何かがアウトドアにはあるようだ。だからこそ、その一歩手前で踏みとどまっておきたい。そんな僕の気持ちを汲み取ったかのような品が、こちらの〈ウーバー〉のフーデッドコート。外気マイナス25℃の環境でも対応することを目的とした本気度マックスの機能性を搭載しながらも、見た目はクリーンでスタイリッシュ。あくまでもタウンユースで、ファッションとして、アウトドアの機能を楽しめる逸品です。
¥88,000+tax

SELECTOR - 山本博史(副編集長) inov-8
イノヴェイトのトレイルランニングシューズ
うれしい巡り合わせ。 日本最大級のトレイルランニングのレース「ウルトラトレイル・マウントフジ(UTMF)」。その2015年大会を見事制したのが、リトアニア出身のジェディミナス・グリニウスだ。軍人のように大きな身体にツルっと綺麗なスキンヘッド、それでいて表情は柔和で親しみが持てる(ちなみに奥様が美人)。そんな彼の20時間以上にも及ぶレースの足もとを支えていたブランドが、ご覧の〈イノヴェイト(inov-8)〉である。実際に履いていたモデルとは違うものの、「ジャーナル スタンダード 表参道」でそんなガチなトレイルランニングブランドに出会うとは思いもしなかった。こういった嬉しい巡り合わせを味わえるのは実店舗ならではだろう。ちなみにこちらのモデルはゴアテックスを搭載したレース&トレーニングモデル。トレイルランニングのエントリーとしてはもちろん、ゴアテックスを搭載しているので、街履き時の急な雨にも安心できる、使えるヤツです。
¥18,000+tax

SELECTOR - 中田 潤(編集部) JOURNAL STANDARD
ジャーナル スタンダードのブルゾン
気分はジェントルマン。 今年の秋冬はどんなアウターで過ごそうか。とはいえまだそこまで寒くないし、そう焦らなくてもいいかな、なんて言っているとタイミングを逃してしまって、結局昨年のアウターに今年もお世話になるという展開になりかねない。昨年はまさにその年だったな。そう思っていたら「ジャーナル スタンダード表参道」で、どうやらこれだなと思えるものが見つかった。キメの細かい厚手のメルトン生地で襟がボアになっている、通称「G-1」ブルゾン。袖口はニットリブになっていて、冷気が入り込む余地なし。さらに、チンストラップ付きだから、急な寒波に見舞われても襟を立てて防寒。そもそもレザーのイメージが強い「G-1」。それをメルトンにすることで無骨さをなくし、逆に上品さが加わった男前な一枚。せっかく買うならコレかな。
¥38,000+tax

SELECTOR - 中田 潤(編集部) SANDERS
サンダースのチャッカブーツ
これ一足でグッと大人に。 映画『ブリット』でおなじみ、今は亡きスティーブ・マックィーンが履いていたシューズと言えば、「マッドガード」や「プレイボーイチャッカ」の相性で広く知られる〈サンダース〉のチャッカブーツ。ちなみに「マッドガード」とは泥除けの意味。特徴はなんといっても靴の周りをグルッと回したラバーテープです。クレープソールと一体になって泥の侵入を防ぐよう圧着されていて、これがアクセントとなり、実に愛らしい表情。程よくラウンドしたトゥ、オン・オフどちらにも合わせられる絶妙なバランス感、そして角度により少々青味がかるスナフスエードは、先に紹介した「G-1」ブルゾンとも相性抜群。とにかく軽くてスニーカー感覚で履けるし、気取ったところが一切ないのが好印象。とにかく実用性に富んだ一足です。センタープリーツの入ったグレーのスラックスにネイビーかバーガンディのニット、そして「G-1」ブルゾン。またひとつ、お気に入りのコーディネートが出来ました。
¥39,000+tax

SELECTOR - 小林真理(編集部) J.S.Homestead
J.S.ホームステッドのデニムコート
コスパのよさも心に沁み入る。 個人的にも、世の中的にも、カジュアルとフォーマルのほどよくブレンドされたブランドやアイテムが今の気分かと。そのブレンド具合にこそ、デザイナーのセンス、いわば編集力が問われていて、アーカイブが大いに必要になります。〈J.S.ホームステッド〉はミリタリーやアメカジの造詣が深いスタッフばかりが集まっているそうで、彼らが料理したこのコートは随所にカジュアルとフォーマルのいい塩梅を感じさせてくれます。比翼仕立てでボタンを見えなくしたり、ポケットのミニマムな処理と、フォーマルな表情ながらも、Aラインというフォルム、デニムという素材やラグランスリーブといったところが肩の力が抜けて絶妙なバランスに仕上がっているなと。ざっくりとでも、上品にでも着こなせる、非常にありがたい一着なのです。
¥32,000+tax

SELECTOR - 小林真理(編集部) MACLIR
マクリルのパンツ
いい感じにくたびれさせたい。 〈マクリル〉は日本の生地やものづくりにこだわった、ジャーナル スタンダードの新ライン。きれいな藍色に染まったコーデュロイパンツは、ダブルニー仕様というワークテイストながら、きれいなテーパードシルエットはモダンで実用的。個人的に、細畝のコーデュロイは上品になりすぎて敬遠していたんですが、この風合いと表情は新しいベーシックパンツの一つとして活躍してくれることでしょう。デニムとも違った、コーデュロイ特有の経年変化によって、いい年をとり方をしてくれそうな、長くつきあっていきたいパンツです。
¥22,000+tax

SELECTOR - 帯刀憲一郎(編集部) TAILOR TOYO × JOURNAL STANDARD
テーラー東洋×ジャーナル スタンダードのスカジャン
本格派だけど、モノトーン。 ボディは別珍で、胸と背中には虎や龍の刺繍。この字面と同じく、見た目にもなかなかのパンチ力があるのがスカジャンというものです。古着屋で見かける度にかっこいいと思いながらも、「キャラじゃないから」と買うには至らず。そんな長い片想いの果てに出会ったのが、〈ジャーナル スタンダード〉が〈テーラー東洋〉に別注したこちら。テーラー東洋が作っているだけあって、そのクオリティーは折り紙付きですが、最も惹かれたのは、黒地に白で刺繍されたモノクロの配色。刺繍が無ければ無いで物足りないし、色鮮やかだとその途端キャラが濃くなる。そういう意味で、まさにドンズバでした。もし敬遠している方がいたら、一度袖を通してみてください。いや本当に。
¥68,000+tax

SELECTOR - 帯刀憲一郎(編集部) JOURNAL STANDARD
ジャーナル スタンダードのTCウェザーダウンジャケット
行き着く先はダウンなのです。 どんなに華やかなイメージをもたれようとも、編集という職業はそのほとんどが現場仕事なわけです…。真冬の、しかも早朝から屋外で撮影なんてザラ。時には雪山にだって行くくらい。となれば、おしゃれよりも何よりもまず優先すべきは防寒となり、当然ダウンジャケットに行き着くのです。〈ジャーナル スタンダード〉のダウンジャケットは、オーセンティックなデザインが魅力なだけでなく、コンパクトなサイズ感と比翼仕立て、高めに設定されたネックが冷気をしっかりとシャットダウンしてくれるという、機能的にも優れた一着。今季も他にいくつかアウターを買い足してはいますが、最終的に一番頼りになるのは、このジャケットになりそうです。
¥32,000+tax

SELECTOR - 長嶋太陽(編集部) Barbour×Journal Standard TRISECT
バブアー×ジャーナル スタンダード トライセクトのジャケット
ザ・万能。 もはや珍しくはない「別注」という肩書き。されどやっぱり惹かれてしまうのは、服と距離の近しいセレクトショップが考える「こうだったらいいのにな。」を最短距離でプロダクトに反映しているから。ご存知〈バブアー〉のビデイルに「ジャーナル スタンダード トライセクト」がアレンジを施したこちらの一着。アナログ時代に研ぎ澄まされたディテールを踏襲しながらも、オイルドクロスではなくウール・ヘリンボーンを採用しているところがミソなわけです。オイルドの味わいは魅力的ですが、都市生活において気軽に着用できるか、というとすぐに頷けないのもまた事実。ウール・ヘリンボーンを採用することで、スーツスタイルにも、ワークスタイルにも、シンプルなワントーンコーディネートにだって何の気なしに使えちゃう万能性を獲得。風格を損なわないアレンジってのも珍しいわけで。
ジャケット ¥81,000+tax

SELECTOR - 長嶋太陽(編集部) HANSEN
ハンセンのキャップ
時候の句のように。 寒さも日毎に増します今日この頃。冬を象徴する素材といえば、やっぱりボアです。というのは単なる強引なこじつけなのですが、実際の保温性に優れるだけでなく、視覚にも暖かいという特殊効果は冬ファッションならではの醍醐味。ハット、ジェットキャップ、ニットキャップあたりは巷に溢れているし、かといって奇抜すぎる被り物は避けたい、という微妙なニーズにもピッタリマッチしてくれるわけで、余計なことを考えず、イナたい感じで被ろうかなと。江戸時代の俳句カルチャームーブメントにおいて5000を超える季語を使いこなしてきた日本人。ファッションに季節感を求めるのは、その名残なのかも。
各¥20,800+tax

SELECTOR - 村松 諒(編集部) KNOTS FOR KNITS
ノッツ・フォー・ニッツのニット
素朴なリブ編みのセーター。 冬に欠かせない洋服の一つであるセーター。プレーンなハイゲージのものからフェアアイルなどの柄ものや凹凸のある編み地のものまで、一括りにセーターと言ってもたくさんの種類が存在します。〈ジャーナル スタンダード〉でもさまざまなデザインのものを扱っていますが、今シーズンとくにおすすめしたいのはベーシックでありながら素朴な表情が魅力のリブ編みのもの。今回、ピックアップした〈KNOTS FOR KNITS〉のセーターは、ネイビーのタートルネックのタイプ。1933年にデンマークで創業したニットメーカーという通り、肉厚のしっかりとしたウール素材を使っています。ジーンズを合わせたカジュアルな着こなしから、ジャケットを使ったシックな装いまで、幅広いシチュエーションに対応。写真のほかに、ハイネックのタイプも展開。ブルガリア製。
¥28,000+tax

SELECTOR - 村松 諒(編集部) DANNER
ダナーのケブラーライトII
雨の日におすすめの一足。 雨の場合、特に気を使うシューズの選びかた。革の短靴やスニーカーを選んで、外に出てから後悔することもしばしば。そういった天気の悪い日に活躍してくれるのがアメリカを代表するワークブーツメーカー〈ダナー(DANNER)〉。写真は、「ケブラーライトII」というモデルで、アッパーに防水ヌバックレザーとケプロテックを合わせています。ケプロテックは、スイスのショーラー社の伸縮性や通気性に優れた機能素材。さらに、ライニングにはゴアテックスを張っているので、水の入る心配が一切ありません。シックな色味のため、いろいろな服に合わせやすところもこの靴の魅力です。「ジャーナル スタンダード 表参道」でこの靴のスペックの高さを確かめてみてください。
¥50,000+tax