Ray-Ban® OPTICAL
俳優・井浦新、「クラブマスター」を語る。

清々しい好青年から歴史上の人物まで、あらゆる役柄を見事に演じ分ける演実力派俳優、井浦新。映画やドラマなどで披露したメガネ姿が話題となり、プライベートでもメガネを愛用する彼に、「役者の視線」から〈レイバン(Ray-Ban®)〉のアイコンモデル「クラブマスター」を語ってもらった。

Photo_Tohru Yuasa
Styling_Kentaro Ueno
Hair&Makeup_Atsushi Momiyama(BARBER BOYS)
Text_Takano Fujii

クラシックっていうよりも、ニューウェイブですよね。

-ドラマや映画などでメガネを掛けることが多いと思いますが、プライベートでも掛けられますか。

井浦:昔からずっと掛けています。いちばん最初にメガネを掛けたのは、高校生のとき。実はそんなに目が悪くなかったのですが、メガネという存在自体に憧れをもっていて。人間って不思議なもので「メガネを掛けたい、掛けたい」って思っていたら、少し視力が落ちて、高校2年生のときに初めてメガネを買いました。

-ということは、メガネを掛けた憧れの人物像があったのでしょうか。

井浦:特にそういう人はいなくて、メガネそのものに興味をもっていました。昔から素材への憧れみたいなのがあって、当時はべっ甲が好きでした。

-今回、さまざまなタイプの「クラブマスター」のなかから、真っ先にウッドを使った「RX5154M 5561」を選んでいましたね。

井浦:このウッドいいですね、初めて見ました。実は個人的にもウッドフレームのサングラスを作ってもらったことがあるんです。そのときは耳に当たる内側の部分をウッドパネルにしました。ウッドは素材としては好きなのですが、メガネにすると壊れやすいし、耳にあたる部分が黒ずんできたりするので、それも含めて楽しめる人じゃないと掛けられないかな。

-「RX5154M 5561」は表面がウォールナットで、背面は汗や傷などを配慮してラバー素材になっています。

井浦:ラバーなんですね。モスグリーンのマット感がいいなと思ったんです。木目の風合いもちゃんと出ているし、何よりウッドフレームで、「クラブマスター」っていうところが面白い。これまで「クラブマスター」は定番のデザインだと思っていましたが、ウッドは新しい感じがします。クラシックというよりも、ニューウェイブですよね。うん、やっぱいいな。

-「クラブマスター」はデザインやスタイルが確立されているので、素材や色で遊べるんでしょうね。もう1本、選ばれたのが「RX5154 5494」。こちらはヴィンテージ感のあるべっ甲柄とゴールドのコンビです。

井浦:ゴールドを選んだのは、気分や年齢だと思います。アクセサリーにしてもメガネのパーツにしても、これまでは圧倒的にシルバーが多くて、ここ5、6年で「ようやくゴールドが使えるテンションまできた」って感じです。だから、僕の手持ちのメガネを並べると、だいたいいつ買ったのかが分かりますよ(笑)。

-井浦さんがそこまでメガネが好きだったことに驚きですが、役者にとってメガネとはどのような存在でしょうか。

井浦:役作りにおいて、とても大きな役割を果たします。例えば、ティアドロップの「アビエーター」と「ウェイファーラー」、「クラブマスター」があったとしたら、それぞれ掛けている男のリズムというか個性が変わってきます。その人の履歴書を作っていくときに、メガネを掛けているか、掛けてないでまったく違うし、メガネのデザインによってどんな会社に勤めているのか、どんな経験をしてきたのかなどが変わります。メガネは人物像のバックボーンを掴むための、いい手がかりを生んでくれるんです。

-ちなみに「クラブマスター」ならどんな人物像になりますか。

井浦:どうでしょうね(笑)。これってひとつじゃなくて、どっちにも転べると思うから、なんとも言えないかな。ただ、メガネって社会とのフィルターになってくれているところもあるんですよね。例えば、どこか “社会と自分との間に何か1枚フィルターがないとそこに立っていられないような” 人物を演じるときに、それを台詞で説明しなくても、メガネでそういう人物像を表現することもできます。ひとつのスイッチじゃないですけど、役作りのための、自分だけの設定のひとつとしてメガネがあります。

-メガネから逆算して役を作るというのが新鮮でした。

井浦:単にメガネを掛けて役を演じることはあまりないです。それなら使わない方がいいと思います。

-プライベートでは、どのようにメガネをコーディネートしているのでしょうか。

井浦:どちらかというと僕は、今日のコーディネートを考える時に、メガネで固めていくというよりは、“外していく方” を選びます。例えば、スーツでカチカチになるときにメガネだけ外すとか。「クラブマスター」はカッチリとした印象がありますが、僕ならTシャツやジーンズなどのカジュアルな服装に合わせます。スーツに合わせても決まっていてカッコいいですけど、プライベートでは楽しむならそっちの方が好みです。プライベートのメガネは単純に楽しんでいます。

-飾らずに「クラブマスター」を掛けこなすのが、井浦さんにとっての “ありのままの、自分らしさ” かも知れませんね。最後に〈レイバン〉の印象をお教えください。

井浦:自分がいちばん最初に名前を知ったアイウェアブランドです。古いアメリカ映画などを見ていても、当時のスターが掛けているのは大抵が〈レイバン〉でした。僕にとって〈レイバン〉は “永遠の定番” です。

上:RX5154M 5561 ¥45,000+TAX 下:RX5154 5494 ¥24,000+TAX

「RX5154M 5561」は、薄くスライスしたウォールナットという天然木をフレームに採用したモデル。「RX5154 5494」は、ブラウンバナナというクラシカルな生地と、ゴールドのブリッジの組み合わせ。

ジャケット ¥49,000+TAX、アンサンブルニット ¥39,000+TAX、ボトム ¥31,000+TAX(すべてts(s) / ts(s) Daikanyama Store電話:03­5939­8090 www.notsohardwork.com

ARATA IURA
俳優。1974年東京生まれ。’98年に映画「ワンダフルライフ」(是枝裕和監督)に初主演。以降、俳優として数多くの作品に出演する。近年は、NHKの番組「日曜美術館」の司会を担当するほか、「一般社団法人 匠文化機構」にも従事し、日本の芸術、歴史、伝統文化を未来に繋げていく活動も行っている。11月21日(土)よりNHK BSプレミアムの番組「ザ・プレミアム 井浦新 アジアハイウェイを行く」のシーズン2がスタートする。

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