FEATURE |
♯STANDFORSOMETHING.スタイリスト丸山晃が考える、ドクターマーチンの現在。

martens_maruyama4.jpg

アメリカ物を思わせる、ラギッドな佇まい。

着こなしのポイントを教えてください。

靴がラギッドな雰囲気なので、デニムスタイルがいいかなと。しかも「アメリカ物のように見えて、実はイギリスです」みたいな“LIKE AMERICA”なシューズじゃないですか。今着ているジャケットは〈サイ(Scye)〉のものなんですけど、これもインにGジャンを着ているように見えて実はフロント部分だけをドッキングしているんです。だから、“FAKE AMERICA”じゃないですけど、こんなヨーロピアンな見え方が粋なんじゃないかと。

martens_maruyama5.jpg
martens_maruyama6.jpg

肝心の足元のバランスについてはどうですか?

まずパンツのシルエットに関しては、少し太目がいいですね。細いパンツを合わせてももちろんかっこいいんですが、あまり今の気分じゃない。デニムであろうがトラウザーズであろうが、ゆったりとしていてテーパードがかかっている形が今一番気になっているので。あとは、ロールアップしてくるぶしは見せたい。というのも、ソックスがすごい好きなんですよ、特に赤いのが。だからくるぶしくらいまでロールアップして、トラウザーズの場合もくるぶしよりちょっと上に丈を設定して、短靴を合わせるのが自分の定番です。

サイドゴアシューズの場合はどういうコーディネートにしたいですか?

これはトラウザーズが映えるシューズのような気がしますね。プレーントゥであまり表情がないので、僕だったらシンプルにバギーのトラウザーズを合わせたいです。40'sのドカンのようなストンと落ちるシルエットで、ギリギリの丈みたいな。上は無地の白Tくらいがかっこよさそう。

サンダルは?

今なら肉厚ソックスを合わせます。ライン入りとかの。あとはドレスっぽく組んでみてもかっこいいかもしれないですね。白とか黒のドレスソックスを履いて、ボリュームのあるショーツを合わせたり。これは振り幅が広いですよね。モードにもスポーツにも、デイリーにもいけますし。

martens_maruyama7.jpg

ありがとうございます。それでは最後に、丸山さんが考える〈ドクターマーチン〉というブランドの立ち位置を教えてください。

ロンドンに行くと、お国愛じゃないですけど、若い子ほど〈ドクターマーチン〉を履いてる人が多いんですよね。男の子はもちろん女の子も。日本だと、どうしても〈ドクターマーチン〉を履くからそれに合わせてコーディネートをしている感じが出てしまうんですけど、向こうのストリートを見てると、そういうことじゃなくて、「イギリス人なんだからイギリスの靴履くでしょ!」みたいな。本当に普通の格好でマーチンを履いているんですよね。そういうのを見た時に、本当に国から愛されてる靴なんだなと。あとはやっぱり、〈ドクターマーチン〉といえばユースカルチャー/サブカルチャーの代名詞のようなブランドだと個人的には感じているので、そんなブランドがトレンド感のある打ち出しをすることで、より若い層にリーチすることができるし、またそこから色々なカルチャーを知ってもらえるきっかけになるのであればそれはすごく素晴らしいこと。ファッションとしてだけではなく、そういう部分も十分に伝えられるブランドだと思うんですよね。

PROFILE

丸山 晃

2000年 スタイリスト馬場圭介氏に師事。2007年 独立。雑誌、CM、ミュージシャンやアーティスト等のスタイリングを手がける他、ブランディングに関わるディレクションやSHOWなどもシーズン毎に参加している。
http://akira-maruyama.com

ドクターマーチン・エアウエア ジャパン
電話:03-5482-4981