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01
UNUSED
アンユーズドのレザーライダースジャケット
男スイッチの入る一着。 世の中の男には2種類しかいない。すなわち、革ジャンが似合う男と似合わない男だ、というのは、まったくもって大げさな話ですが、自分は後者であることは間違いなく。というのも、メガネをかければリアルのび太のような風体をしている自分にとって、革ジャンとは遠い憧れの存在。でも、だからこそずっと気になるアイテムでもあるのです。そんな自分がイメージするのは、若かりし頃のエルヴィス・コステロ。黒セルのメガネをかけて、若干ナードなルックスながら、パンクな雰囲気を漂わせていたあの感じです。実際に革ジャン着ていたかどうかはさておき、あんな風に着こなせたらなと思うわけです。そうなると、シンプルでスマートなシングルよりもどうしたってダブルの方が理想に近いわけで、今回選んだ〈アンユーズド〉の一着はかなりドンでピシャなのです。トラディショナルな革ジャンのデザインに敬意を払いつつも、襟周りや袖あたりに小気味のいいアレンジを加えるセンス、そして極めて上質なレザー使い、絶品です。ビッタビタで着たいですね、下はロンT一枚で。
¥145,000+TAX

お問い合わせ先:BEAMS 渋谷 03-3780-5500
www.unused.jp

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02
adidas Originals by HYKE
アディダス オリジナルス バイ ハイクのスニーカー
そこはかとなく漂う品性。 〈アディダス オリジナルス〉の「スタンスミス」が復活して早1年半。コラボレーションを含めると、とにかく様々なバリエーションが登場し、なにかしらのモデルを手に入れた方も多いかと思います。自分はというと、その発売当初からの喧騒を物陰からこっそり見ているだけで、実際の購入には至らず。ブーム?がちょっと落ち着いてから、なにかいいモデルがあれば買おうかなという、何様?なスタンスをとってきました。そんな自分の心を打ち抜いたのが〈ハイク〉とのコラボレーションモデルでした。先シーズンの初お目見えのときにも、その上品すぎるルックスにかなり心を動かされたのですが、そこでもステイ。。というのも、真っ白の「ハイレット」をすでに一足持っていたわけで、どうにも踏み切れませんでした。が、今季はなんと_新色の黒が出ているではありませんか!? スニーカーに関しては真っ黒か真っ白がマイブームなわけで、もう陥落寸前です。。
¥19,000+TAX

アディダスグループお客様窓口 0570-033-033(土日祝を除く9:30~18:00)
www.hyke.jp/aobyhyke

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03
BUENA VISTA × BOINAS ELOSEGUI
ブエナビスタ × ボイナス・エロセギのバスク帽
ようやく本物にたどり着きました。 年間300日ぐらいは被り物を利用している自分ですが、ここ数年ベレー帽の出番が急激に増えています。何年か前に購入した〈N.ハリウッド〉の一品が素晴らしく自分にフィットしまして、それ以来自分に似合うベレー帽を探し回る毎日です。というのも、ベレー帽ってそこまで流行っているものでもないので、出回っているもの自体もかなり限られているわけでして。そんなある日、元プロサッカー選手、現〈ブエナビスタ〉デザイナーの石塚さんにインタビューした際、その頭上に輝くバスク帽なる一品を発見しまったわけです。なんでも、ベレー帽の起源となるものであり、現在もスペインのバスク地方で作られている由緒正しいブツとのこと。いざかぶってみると、かなりゴワゴワしていて、なんとも育てがいのある感じ。今風にモダナイズされたものもよいですが、こうした本家本元(150年以上の歴史があるメーカー「ボイナス・エロセギ」で作られています)のものはやっぱり気持ちがいいですね。サイズ違いで3種類あるのですが、自分は恐る恐る一番小さいサイズをオーダー。現地の本物な方は、一番大きなサイズをベロっと頭の片側に垂らしながらかぶるそうです。
右上&左下¥10,000+TAX、右下¥11,000+TAX

B印 YOSHIDA 代官山 03-5428-5951
http://www.buenavista-vivalavida.com/

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04
WISM ORIGINAL JEANS Made by STABILIZER GNZのデニムパンツ
ウィズム オリジナルジーンズ メイド バイ スタビライザージーンズのデニムパンツ
待望の新作が登場です。 履いているだけで身が引き締まる、でおなじみ〈スタビライザージーンズ〉のデニムパンツ。わたくし、デザイナー矢實氏のストロングなデニム感に惚れ込んで、最近履くデニムは〈スタビライザージーンズ〉のインラインと、「WISM」と共作したオリジナルジーンズ「W-01」のみです。「W-01」の話はこちらに詳しいのでご一読いただくとして、その続編となる「W-02」がついにリリースされました。「W-01」といくつか異なる点があるのですが、まず生地。前作がストレッチ入りだったのに対して、今回はインラインと同じ綿100%で、13オンスの生地。横_糸にクレーを入れたちょっとまろみのある色味です。さらにシルエットはいわゆるシューカットといわれる形で、ブーツカットの裾が広がり始める直前にカットしたかのような、絶妙な塩梅。これでハイカットスニーカーにもだぶつきなく綺麗に合わせられます。自分のようなチビッ子のために?レングスも2サイズあるそうです。これで普通のストレートパンツにならずにすみます!
¥16,000+TAX

お問い合わせ先:ウィズム 03-6418-5034

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01
The Athletic Community
アスレチック コミュニティのソックス
ポートランド発のヒップな靴下。 ランニングやトレイルランニングを嗜むうえで、面白いのがギア選び。Tシャツ、ショーツにヘッドウェアにアイウェア、トレイルランニングではザックにゲイター、ヘッドランプに補給食にまでいたる。どれを選ぶのかが、その人の走りとスタイルを形作ることになるのだ。なので僕のようなミーハー市民ランナーは、シリアスになり過ぎるのもいささか抵抗がある。最新のギア事情を把握しながらも、きちんと遊びの要素を入れておきたい。たとえばポートランド発の〈アスレチック コミュニティ〉。サイクルカルチャーから端を発したソックスブランドながら、ランニングシーンでも対応可能な速乾性を確保しているのに加え、ご覧のようなファニーな配色&デザイン。足もとに彩りを加えるにはピッタリなソックスです。
左から¥2,100+TAX、¥2,100+TAX、¥2,700+TAX、¥2,900+TAX、¥2,700+TAX

Run boys! Run girls!
03-5825-4534
rb-rg.jp

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02
Levi’s®
リーバイス® 501® CT
時代のスタンダードジーンズ。 若い人には偏屈なオヤジのように写るかもしれないが、基本的にジーンズは〈リーバイス®〉の501®である。しかも古着やデットストックではなく、現行のモデルが望ましい。僕はディテールの良し悪しや古き良きではなく、時代のスタンダードとして501®を捉えているからだ。501®のシルエットの変化が時代の変化であり、僕のスタイルもそれに伴って変わっていく。つまり、僕のスタイルの大半は501®を基準に構成されている。そこで新機軸、501® CT。絶妙なテーパードシルエットに、コーン社製の素材に抜き打ちリベットといったヴィンテージ風なあしらいに加え、嬉しい「MADE IN USA」。ジーンズの本家本元の最新モデルから、アメリカ製の息吹を改めて感じたいところです。
¥25,000+TAX

お問い合わせ先:リーバイ・ストラウス ジャパン 電話:0120-099501
levi.jp

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03
PaaGo WORKS
パーゴワークスのビフォーアフター
これは使える。2気室構造のスタッフバッグ。 グループランやレースの日に重宝するスタッフバッグ。その日、走るための道具(Tシャツ、ショーツ、ソックスなど)を入れておくのはもちろん、汗まみれになったランニングウェアを仕舞うこともできる。まあ、あると便利な使える道具です。そんなスタッフバッグのありそうで無かったを実現したのが、こちらの〈パーゴワークス〉の「ビフォーアフター」。その最大の特徴は両サイドに入り口があり、内部に内壁を設けた2気室構造になっていること。これにより使用前と使用後で使い分けるのはもちろんこと、荷物を整理するのも簡単でスムーズ。用途に合わせた3つのサイズも嬉しいポイント。価格もお手頃なので大人買いを推奨します。
L ¥2,000+TAX
M ¥1,700+TAX
S ¥1,400+TAX

お問い合わせ先:サイトウデザイン 電話:042-312-2865
www.paagoworks.com

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04
OAKLEY
オークリーのサングラス
ガチゆえに体感したいアイウェア。 正直、スポーツサングラスの流線的なフォルムは苦手ではある。シーンが限られてしまうし、かけた途端にガチな雰囲気がグッと増してしまうからだ。一方で、スポーツを嗜む一人として、そのガチなパフォーマンスを体感したいと思う気持ちがある。なかでも圧倒的な開発力とクオリティでパフォーマンスアイウェアシーンをリードする〈オークリー〉には、味わいたい機能がモリモリある。紫外線量によってレンズの色濃度が変化する「Photochromic」やトレイルのコントラストを高めてくれる「Prizm Trail」といったレンズテクノロジーは、ぜひともトレイルランニング、ランニングで試してみたい。そのときはガチ感を和らげるために、ウェア選びで調整しつつ。
(左)RadarLock (Clear Black Iridium Photochromic) ¥40,000+TAX
(右)Radar EV (Prizm Trail) ¥30,000+TAX

お問い合わせ先:OAKLEY JAPAN 電話:0120-009-146
jp.oakley.com

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01
Porter Classic
ポータークラシックのコート
愛でるコート。 今年の春夏は〈ポータークラシック〉のシャツを着倒しました。全色購入して、ひたすら洗っては着てローテーションする毎日。身幅が広くて着丈は短め、腕周りもゆとりがあって、暑ければ腕まくりして、肌寒いなと思ったら戻して着る。これが僕にとってはすこぶる調子が良く、例えば〈ブルックス・ブラザーズ〉のボタンダウンシャツが誰もが知る”ザ・定番”なら、〈ポータークラシック〉のそれは”ザ・新定番”。懐に余裕があったらまとめて買っておきたかったぐらい気に入っています。つまるところ、こうやって自分の感覚にどストライクなアイテムを揃えていけば、おのずとスタイルは確立されると思うわけです。そして始まった秋冬シーズンに、出会ってしまったのがこのコート。シャツ同様、ルーズなシルエットがたまりません。購入したのはオリーブの4(XLサイズ)。生地自体はそんなに分厚くなく、さらにストレッチの効いたコットンなのでガシガシ洗ってもOK。秋口はカットソーの上に、寒くなったら薄手のダウンやジャケットの上に羽織るイメージで、とにもかくにも着倒してやろうと目論んでます。
各¥48,000+tax

お問い合わせ先:Porter Classic 銀座 電話:03-5512-0150
www.porterclassic.com

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02
NEEDLES
ニードルズのトラックスーツ
ジャージを着こなせてこそヒップ。 RUN-DMCにブルース・リー、ベタではありますが、トラックスーツと聞いて思い浮かべる人物像がこの2組。音楽と映画、それぞれ活躍の場こそ違いますが、70、80年代に確固たる地位を確立したスーパースターです。そして彼らの共通項であるトラックスーツ。RUN-DMCは〈アディダス〉、ブルース・リーは不明ですが、いわゆるジャージをファッションに昇華させ、世界にそのカッコよさを知らしめた張本人だと思います。さらに言えば、そのスタイルを変えることなく頑なに貫き通したこと。そこがまたカッコいい。かの渥美清さんが『男はつらいよ』シリーズ以外は出演しなかったように。で、この〈ニードルズ〉のトラックスーツ。一見、ゴールドのラメが難易度高そうに見えますが、先人たちのスタイルに敬意を払い、自分のフィルターを通して着こなしを楽しみたいと思います。まずは先に紹介したコートと合わせて。
トラックジャケット ¥25,000+tax、トラックパンツ ¥20,000+tax

お問い合わせ先:NEPENTHES 電話:03-3400-7227
http://nepenthes.shop-pro.jp/

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03
Clarks ORIGINALS
クラークス オリジナルズのデザートブーツ
ベージュからの浮気。 スニーカーも好きですが、秋冬は革靴も履きます。なかでもベスト5に入るのが〈クラークス オリジナルズ〉のデザートブーツ。ただミーハーなので、英国製しか履かないなどといったこだわりはありません。現在所有しているのは、10年選手のベージュのデザートブーツ(上野で購入)。スウェードのアッパーがいい感じにくすんできて、その汚れすら愛着が湧いてきます。そして今回、10年を機に新たに買い足そうと思ったのがこれ。過去に発売されて爆発的な人気を博したグリーンスウェードとブロンズスウェード。個人的な軍配は後者なのですが、ともに65年前のデザートブーツ誕生当時と同じタンナーである、イギリスの「チャールズ・F・ステッド社」のレザーをアッパーに使用した逸品。10年間履き続けたベージュもさることながら、この2足も負けず劣らず、買うに価する魅力に溢れています。
各¥23,000+TAX

お問い合わせ先: Clarks Japan 電話:03-4510-2009
www.clarks.co.jp

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04
Hanes
ヘインズのボクサーブリーフ
パックTだけじゃないよ。 赤パックに青パック、最近はジャパンフィットという日本人向けのパックTも展開している、キング・オブ・アンダーウェア〈ヘインズ〉。体が大きい僕は、10年来、毎夏赤パックのXXLサイズを買い込んで、まず水洗いしてから60分ガッツリ乾燥機に入れて、これ以上縮まないところまで縮めてから袖を通していました。それぐらい〈ヘインズ〉が好きだし、いざって時に頼りになる存在。そんな同ブランドが今シーズンから展開しはじめたのが「ヘインズ エイチ(Hanes H)」という名のボクサーブリーフ。綿混率の高いコットンから成る柔らかい肌触りと縫い目の少ない立体成型、そして素材編みでデザイン性を加えて実現させたフィット感には、"HIGH STANDARD, HIGH QUALITY"をコンセプトに持つ〈ヘインズ〉の普遍的なアイデンティティを感じます。とにかく穿き心地がいい。さりげなくも主張する”H”もまた、男心をくすぐるのです。
各¥1,800+tax

お問い合わせ先:ヘインズブランズ ジャパン 電話:03-5361-2823 www.hanesbrandsinc.jp
http://www.hanes.jp/hanesh/

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01
文春新書
村上春樹・柴田元幸の『翻訳夜話2 サリンジャー戦記』
読書体験を何倍にもしてくれる。 『ライ麦畑をつかまえて』(以下、『ライ麦』)を思い出すと、初めて読んだ中学生の頃も同時に思い出す。多感な当時の、大人に対する怒りや社会に対する義憤みたいなものを形にできずにいた自分を、代弁してくれていると感じたのが、同作品の主人公、H・コールフィールドでした。ここでは『ライ麦』そのものもさることながら、この作品について語った解説書をオススメさせてもらいます。本書では村上春樹と柴田元幸の二人が永遠の青春小説とも呼ばれる『ライ麦』を丁寧に解体、解説していきます。『ライ麦』を読んだことのない人には入門書として、読んだ人には解説書として、この上ない“本語り本”なのは間違いありません。
¥740+TAX
文藝春秋

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02
KAPTAIN SUNSHINE
キャプテンサンシャインのコート
カジュアルと高貴のこの塩梅! なんだか気恥ずかしいのと自分には似合わない気がして、長年ロングコートを敬遠してきた。しかし、昨今のロングコートの盛り上がりを見るにつけ、徐々に、そして確実にコート欲が高まっています。とはいえ、トレンチコートのようなお上品なアイテムは無理があるのだけど、かたやショップコートというきわめてカジュアルなアイテムでもあまりに芸がない。その点、このキャプテン サンシャインのコートは、細身すぎないシルエット、機能的なラグランスリーブ、大容量のフラップポケットというカジュアル仕様ながらも、佇まいは非常に洗練されているという絶妙なバランス。このコートをバサっと羽織って、ラフに着るぐらいがちょうどの気分なのです。『ライ麦』のH・コールフィールドならば、本とハンティング帽をポケットにねじこんで、ニューヨークを歩いている気がする。
¥64,000+TAX

お問い合わせ先:CLIP CLOP 電話:03-5793-8588

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03
ASICS Tiger
アシックスタイガーのゲルライトⅤ
ネイビー一色という魔力。 猫も杓子も同じブランドのスニーカーばかりを履いている昨今ですが、ほかの人と差別化をはかりつつも、奇をてらわないデザインのスニーカーというとなかなかないわけです。そんなわがままに応えてくれるのが〈アシックスタイガー〉のゲルシリーズ。アシックスのランニングシューズの代名詞ともいえる、シリコンを使った衝撃緩衝材「GEL」を搭載しながら、レトロな雰囲気満載のデザインは、日常使いにぴったり。いい意味でいなたいというか、デザインされすぎていない感じは、H・コールフィールドにぴったりな気がする。それにしてもネイビー一色というのは、どうしてこうも色気があるのでしょうね。
¥12,000+TAX

お問い合わせ先:アシックスジャパン株式会社お客様相談室 電話:0120-068-806

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04
FAIR TRADE ORIGINAL
フェアトレードオリジナルの食器
理屈もデザインも秀逸。 デザイナー、ピート・へイン・イークが作るものは、デザイン単体の力強さもさることながら、その背景に隠されたな巧妙なコンセプトにも感嘆してしまう。タイで製造される、この食器は、皿やコップ、取っ手の厚みなどが統一されているが、その理由はこの厚さが一番製造しやすく、難しい技術が不要だから。つまりは製造面から考えられたユニバーサルデザインなのです。という蘊蓄はさておき、このぼってりとした厚み、きれいな彩色などデザイン面だけでも魅力十分。グッドデザイン+フェアトレードという、まさに鬼に金棒の製品といえます。人の善意やピュアネスに敏感なH・コールフィールドならば、このプロジェクトに賛同してくれると思います。
左から¥1,500+TAX ¥1,300+TAX ¥1,800+TAX ¥2,200+TAX

お問い合わせ先:HOEK 電話:03-6805-0146
www.hoek.jp

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01
ALMOSTBLACK
オールモストブラックのMA-1
業界内での注目度、かなり高し。 この2015年秋冬にデビューしたばかりの新鋭〈ALMOSTBLACK〉をご存知でしょうか?ブランドコンセプトは“POST JAPONISM”。伝統工芸や趣のある文化から生まれてきた日本の美意識と、アートや音楽などのカルチャーを融合させた、“あたらしく強いもの”を表現しているのだそう。そのコンセプトを体現するかのようなパッチワークシリーズの中で特に目立っていたこのMA-1。丸みのあるボリューミーなシルエットとアーティスティックなグラフィック使いがかなりツボでした。このくらいパンチのあるアイテムの方が、着るときのテンションも上がりそうですし。
¥90,000+TAX

お問い合わせ先:Info@almostblack.jp
http://www.almostblack.jp

item
02
HELMUT LANG JEANS
ヘルムートラング ジーンズのジャケット
元祖ミニマリズム。 「どこかのメゾンブランドの新作か?」と思わずにはいられない、ミニマルかつエレガントなデザインのデニムジャケット。実はこれ、90年代後半に登場したプロダクトなのです。手掛けたのは、ミニマリズムの提唱者として後世に多大な影響を与えたヘルムート・ラング御大。当時一世を風靡した〈ヘルムート ラング ジーンズ〉の一着は、発売から20年弱経った今見ても全く古さを感じさせることなく、彼の偉大さを再認識させてくれます。ちなみに「ライラ トキオ」では現在〈ヘルムート ラング〉のアーカイブ展を開催中(10月4日まで)。当時を知る人としては懐かしく、知らない人の目にも新鮮に映るであろう貴重なピースが多数展示&販売されていますので、気になる方は期間中にぜひ。
¥30,000+TAX

お問い合わせ先:LAILA TOKIO 電話:03-6427-6325
http://laila-tokio.com/

item
03
beach house
ビーチ・ハウスの新譜
手に取ってこそわかる美しさ。 00年代以降のドリーム・ポップ・シーンの頂点に君臨するビーチ・ハウスの新譜『depression cherry』。儚げで美しい歌声と浮遊感溢れるアルペジオギターの音色が…なんて彼らの音楽性について今さら力説する必要がないのは百も承知ですが、それでも今回ピックアップしたのは、ジャケットがとにかく美しかったから。タイトルを連想させる深みのある朱色は総ヴェルヴェット地で、これぞジャケ買いしたくなる一枚。今や発売前でもネットで音源を聴くことはできますし、いざ発売されればクリックひとつで購入できてしまう時代ですが、パソコンの画面上でジャケ写を眺めているだけではこの美しさには気付けなかったはず。やはりCDはCDショップで漁ってこそ、色々な発見があるのだと実感しました。
¥2,371+TAX

お問い合わせ先:ホステス・エンタテインメント 電話:03-5724-4414
http://hostess.co.jp/

item
04
BURTON
バートンのスノーボード
大人のためのボード。 ここ最近〈バートン〉の方々と関わる機会に恵まれ、スノーボード好きとしてはそれは堪らない経験をさせてもらっています。そのせいか今まで以上にスノーボード熱が高まっていて、この冬はギアを一新しようと計画中。となればまず目が向くのが板。試乗もさせてもらった“Skipjack”が気になっています。若かりし学生時代と違い、今は「いかに気持ちよく滑るか」に重きを置いているので、オールラウンドボードではなく思い切ってパウダー用にしてみるのもありかなと。乗ってみるとまさしく“浮いている”という表現がぴったりで、パウダー用の板だとここまで違うのかという軽い衝撃を受けたほど。この板と共に、今冬こそはバックカントリーに挑戦してみたいです。
¥90,000+TAX

お問い合わせ先:BURTON 電話:03-5738-2555
www.burton.com

item
01
filmelange
フィルメランジェのスウェットトップス
スウェットに抱かれる秋。 生まれたその日から、人の肌とコットンは一日たりとも離れず、そばに寄り添い続けているわけです。ワードローブの品質表示を見れば一目瞭然。「綿」を身につけない日はありません。そんな身近な素材を扱うことにおいて盤石の支持を得ているのが、ご存知〈フィルメランジェ〉。ド定番のスウェットトップスに今季採用された新素材は、地厚でやわらかな杢コットン。表と裏で異なる色の綿糸を使用しているから、わずかに透け感のあるメランジ具合が特徴的です。そして、特筆すべきはそのなめらかな着心地。服に抱かれているかんじ、という表現がどう考えてもいちばんしっくりきます。幼少からともに育ち、大人になった今でも優しく体に寄り添ってくれる。なんだかコットンが愛おしく思えてきますね。
スウェットシャツ ¥25,000+TAX
スウェットプルオーバー ¥28,000+TAX

お問い合わせ先:HOUSE FilMelange 電話:03-6447-1107

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02
ANDERSEN-ANDERSEN
アンデルセン アンデルセンのセーター
一生モノ論争に決着を。 「トレンド」という言葉にはアレルギー反応を覚えるのに、「一生モノ」には揺れ動いてしまいます。コマーシャルワードだとわかっていても、「ずっと使える」という言い訳を許してくれる服はやはり魅力的。〈アンデルセン アンデルセン〉のニットはまさにそんな一着で、ガッシリとした素材感に太めの畝と、密度濃くしなやかな着心地は、時の洗礼を経てなお増してゆく魅力を予感させます。藍染のネイビーは非常に珍しい製法により染色されているのだそうですが、工場の所在地やその技法の詳細は非公開。一説によるとイタリアの田舎の小さな工場らしいのですが、藍の定着率を高く仕上げる技術はあまりに稀少で公表できないのだとか。そんなこと言われたら、一生かけて検証してゆかなくちゃいけないじゃないですか。ズルい。
左 ¥74,000+TAX  中、右¥42,000+TAX

お問い合わせ先:MAIDEN COMPANY 電話:03-5410-9777

item
03
NEAT
ニートのワイドパンツ
縁の下ならぬ、膝の下の力持ち。 ずいぶん前から欲しいと思っていたワイドパンツ。自分にとっては馴染みのないアイテムだし、自転車のチェーンに挟んじゃいそうだし、短足に見えたら嫌だし、とウジウジ決めあぐねていましたが、15AWにデビューするパンツブランド〈ニート〉のそれがバシッとフィットしてくれました。足を通した瞬間に、理屈を置き去りにして「欲しい」と思わせる。できたてホヤホヤのブランドなのに、そんな強引な魅力を秘めているわけです。テーパードとワイドの2型、各6色のみという潔いラインナップもさることながら、起毛感のあるウール・フランネルのやわらかさとスラックスらしい上品さのバランスが絶妙で、過剰な主張のない縁の下の力持ち的匿名性こそが、パンツの矜持なのかもと。ちなみに、〈ニート〉とは、定職につかずグダグダ…のアレではなく、その正反対とも言える「行儀のいい」「きちんとした」という意味の英語なのだそうです。オシャレなレストランもどんとこいな汎用性を誇りますが、自転車のチェーンだけはやっぱり気をつけたほうが良さそうです。
¥33,000+TAX

お問い合わせ先:ayame press room
nishino@ayame-id.jp

item
04
Aeta
アエタのレザーリュック
実験音楽のようなバッグ。 「スティーブ・ライヒ」があらゆる角度から「音楽」にアプローチしミニマル・ミュージックに辿りついたように、〈アエタ〉のデザイナーは、レザーという素材に対しとことん向き合った帰結として、このミニマルなプロダクトに行き着きました。圧縮する、プレスする、折りたたむ、植物を圧接する(?)など、生産工場で思いつく限りの「実験」をレザーの上に施し、施行錯誤を重ねた末に洗練を獲得していったわけです。「変態」という最大級の賛辞を送りましょう。ちなみに、生産はバングラデシュ。メイドインジャパンは高品質の代名詞のように言われていますが、海外の工場にしかできないこともあるのだと豪語されていました。と、ここまで書いておいてなんですが、〈アエタ〉はバッグ専門でもレザー専門でもなく、モノづくりにまつわる「出会い」を活かしてプロダクトを制作するフレキシブルなクリエイティブ・レーベルなのだそうです。そのあたりも離散と集合を繰り返すプログレッシブ・バンドを彷彿とさせるなあと。
¥45,000+TAX

お問い合わせ先:alpha PR 電話:03-5413-3546
www.aeta.website

item
01
The Spectacle
ザ・スペクタクルのアイウェア
奥深いビンテージ・フレーム。 洋服にビンテージがあるように、眼鏡のフレームにもビンテージと言われるものが存在します。東京・渋谷のアイウェア専門店「グローブスペックス」では、1920年代から’70年代のフレームを扱う〈ザ・スペクタクル〉を展開しています。これは、かつて米国で支持を集めた〈ボシュロム〉〈シュロン〉〈アメリカン オプティカル〉などで構成されるブランド。特徴は、すべてのフレームに管理ナンバーが付けられ、ビンテージでありながら修理やカスタマイズに対応しているところ。今回は〈アメリカン オプティカル〉のものピックアップ。上は、’60年代から’70年代のクリアフレーム。俳優のウッディ・アレンが掛けていたものと同じだ。中は、’30年代後半に作られたホワイトゴールドの金張りのフレーム。このタイプはボストン型の原型とも言われています。下は、’60年代前半のブロウ型。黒人公民権運動のリーダー、マルコムXが愛用していたものと同じモデル。フレームに秘められた時代背景を知ることで、眼鏡の選びかたが変わってきます。
上から56,000+TAX、71,000+TAX、72,000+TAX

お問い合わせ先:グローブスペックス エージェント 電話:03-5459-8326

item
02
BARACUTA
バラクータのG9
不変の魅力。 スウィングトップの原型と言われる〈バラクータ〉のG9。これは、元々、英国陸軍のジャンパーをモチーフに、防風や防水に優れたゴルフ用のブルソンとして作られました。1948年に発売されたあと、瞬く間に人気を集め、アメリカ人俳優のスティーブ・マックイーンなど数々の著名人が愛したことでも有名。誕生から半世紀以上たった今でもほぼ同じデザインのまま、イギリスで変わらずに作られています。G9の内側にあしらわれた鮮やかなタータンチェックは、表地とのコントラストが新鮮で、このブランドのアイコニックなデザインの一つとなっています。さらに、現行のモデルは、風の進入を防ぐ首もとのストラップ、雨の進入を防ぐフラップポケットやバックヨークといった機能的なディテールはそのまま、身幅や袖のサイジングをやや細身に改良。トラッドなデザインは残しつつ、現代的にアレンジが加えられています。約70年の歴史が証明する一着を、ぜひ店頭で手にとって確かめてみてはいかがでしょうか。
¥49,000+TAX

お問い合わせ先:スープリームス インコーポレーテッド 電話:03-3583-3151

item
03
GOSHA RUBCHINSKIY
ゴーシャ ラブチンスキーのシャツ
モスクワの新進気鋭ブランド。 パリを始め、ミラノ、ロンドン、アントワープなど、欧州には錚々たるデザイナーを輩出してきた都市があります。近年ではロンドンのファッションシーンに代表されるように、新しい感性を持った未来のモードを牽引する若手デザイナーが次々と登場しています。そういった背景のなかで〈ゴーシャ ラブチンスキー〉は異色と言えます。デザイナーのラブチンスキーは、2012年に母国であるロシアのモスクワで自身の名を冠したブランドをスタート。彼が身をもって体験してきたロシアのユースカルチャーを咀嚼した、ストリートのテーストを感じさせる服を展開しています。一見、シンプルなデザインでありながらも個性的なグラフィック使いやどこか野暮ったいシルエットは、日本の1990年代のストリートファッションを彷彿とさせ、懐かしさを感じさせます。写真は、厚手のウールを使ったボックスシルエットのネルシャツ。着丈は短めで、前身頃についた大きなフラップポケットに特徴があります。〈コム デ ギャルソン〉が生産をサポートしていることからも期待の高さを知ることができます。フランス製。
¥45,000+TAX

お問い合わせ先:ドーバー ストリート マーケット ギンザ 電話:03-6228-5080

item
04
J&M DAVIDSON
J&M デヴィッドソンのベルト
新たなスタンダードの予感。 ジョンとモニクの夫妻によって1984年に設立された〈J&M デヴィッドソン〉。ベルトの製造からブランドをスタートさせたという通り、英国の伝統技術を応用したレザーグッズが人気を集めています。なかでも創業時から作られる手編みのメッシュベルトは、独自の美学が宿っています。細かく丁寧に編み込まれたレザーと磨き上げられたシルバーのバックルの組み合わせが印象的で、品のある雰囲気を放っています。そこには、普遍的なデザインでありながらも、性別を問わず、長きに渡って支持を集めている所似を感じ取ることができます。今回取り上げたのは、馬具のハーネスから着想を得たというデザインの「ハーネスバックルベルト」。ロウ引きの牛革であるブライドルレザーを採用し、余計なものをすべて削ぎ落としたような美しいデザインが新鮮で、リジッドのジーンズとの相性は抜群。〈J&M デヴィッドソン〉のベルトの新たなスタンダードとしておすすめしたい一本です。
¥26,000+TAX

お問い合わせ先:J&M デヴィッドソン 青山店 電話:03-6427-1810