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01
patagonia
パタゴニアのパタロハ
夏の正装、盛装。 鎌倉に引っ越してもうすぐ一年。この地には、海も山もあるので、様々なスポーツ・アクティビティが楽しめるわけですが、いまのところサーフィンは始めていないし、トレランも本格的にはやっていません。ま、やりたくなったらやります、誰に言われなくても。そんなわけで、海にも山にも入っていないのですが、「パタゴニア」のお店にはよく入っています。昨年リニューアルしてからはとくによく通わせてもらってます。今年は〈パタゴニア〉のアロハ= パタロハが生まれて30周年だそう。平日ではなくて休日、ゆるーっとした気分のときに、素肌に一枚で羽織りたいですね。
左 ¥14,000+TAX、右 ¥11,000+TAX

パタゴニア日本支社 カスタマーサービス 0800-8887-447
www.patagonia.jp/exclusive-pataloha

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02
AUGUSTE-PRESENTATION
オーギュスト プレゼンテーションのパンツ
気持ちいいという感覚をまとう服。 〈オーギュスト プレゼンテーション〉のデザイナー、大野さんはとても面白い人だ。会うといつも最近ハマっていることをマシンガンのように話してくれる。その興味の範囲は服だけに及ばず、塩とか水とかをとことん掘り下げている。最近ついに自分で「水素水」を作ったらしい。そんな大野さんがつくる服は、当たり前のように素材にこだわっている。肌触りがいいだけではなく、カラダにもいい大野さんの服。本当の意味で着ていて気持ちがいい服なのだ。オーガニック綿を超度詰めで編んだ定番の天竺パンツ、いまは白が気分。新型(写真左)のワイドテーパードも洒落てます。
各 ¥25,500+TAX

alpha PR 03-5413-3546

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03
STABILIZER GNZ
スタビライザー ジーンズのウエスタンシャツ
色気がある服。 〈スタビライザー ジーンズ〉のデニムパンツの素晴らしさは以前にこの欄で書いた気がしますが、トップスを取り上げるのは初めてなはず。Gジャンに始まり、ちょっとしたブルゾン、そしてシャツまで。シーズンごとにラインナップは違えど、毎回気になるアイテムがありまして。共通しているのは、パンツ同様、どこまでもストイックでミニマルなルックス。作り手であるヤザネさんの服に対する真摯な思いが、そのまま出ているように思います。個人的に最近ウエスタンテイストが気になっているので、今回はそのままウエスタンシャツを紹介させていだきました。朴訥としたステッチワークがたまりません。
¥18,000+TAX

キリマンジャロ 03-6427-6147
http://www.stabilizer.jp/

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04
ithelicy
イザリシーのマイクロファイバースエードシリーズ。
哲学のあるバッグブランド。 ほどよくカジュアル、なおかつ品があって、ほんの少しのリュクス感があるバッグブランドをお探しの方。小生、自信を持って〈イザリシー〉をプッシュさせていただきます。ブランドは2012AWスタートなので、それほど歴史があるわけではありませんが、ものづくりのこだわりっぷりは図抜けております。通常のバッグに比べて、格段に多いパーツ、工程を経て完成するプロダクトは、カジュアルとモードの間を自由に泳ぎ回る実に魅力的なものばかり。ちなみに今回紹介しているマイクロファイバースエードのシリーズは、〈イザリシー〉のなかでも素材ありきのアプローチで、先に述べたものづくりの手法とは真逆でいかにシンプルな作りで多様な使い方、スタイリングを演出できるかに力点を置いたもの。来季からは名前を変えて、新しいブランドとして再スタートするようですよ。
左から ¥29,000+TAX、¥46,000+TAX、¥15,000+TAX

WHEELIE 03-5458-7200
http://www.ithelicy.com/

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01
SALOMON
サロモンのエクゾ タンク
病み付きになる、袖無しの開放感。 暖かい時期が訪れると、必然的に薄着になってくる。それは走るときも同じく。ロングスリーブからTシャツ、そしてタンクトップ及びシングレットへと気温の上昇に合わせて変化していく。なかでもタンクトップは、ただ袖が無くなっただけなのに驚くほど走りやすい。これからの季節だからこそ味わえる走るうえでの醍醐味と言えるほど、ノースリーブの開放感は病み付きになる。そこで今シーズン、狙いを付けているのが、〈サロモン〉の「S-LAB エクゾ タンク」。アスリート向けのS-LABカテゴリーでありながら、見た目はいたってシンプル。ザックの擦れを防ぐ広めの肩幅に加え、素早い体温調節を可能にするハーフジップも意外と嬉しいポイント。ちなみに防臭機能も備わっているようです。
¥12,000+TAX

サロモン/アメア スポーツ ジャパン 03-6831-2718
www.salomon.co.jp

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02
Mountain Martial Arts
マウンテン マーシャル アーツのボーダーTシャツ
「走れる日常着」の決定版。 常日頃から「走れる日常着」を探している。もちろん、走ろうと思えばどんな格好でも走れるんだけど、快適に走るには身にまとうウェアの機能性が重要になる。通気性に優れていて、伸縮性があって、着心地が良くて、デイリーユースにも使えるもの。並べてみるとかなり欲張りに見えるけど、そんな僕の欲を満たしてくれたのが〈マウンテン マーシャル アーツ〉のボーダーT。コットンのような見た目でも、ボディはCOOLMAX®なので軽量かつ速乾性も抜群。ラグランスリーブにすることで腕の可動性も確保するなど、走る人目線の細かい仕様も嬉しいかぎりです。
¥8,400+TAX

ラスリンアンドコー 03-6451-0499
mountain-ma.com

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03
BURTON THIRTEEN
BURTON THIRTEENのB.D.シャツ
COOLMAX®をブレンドしたB.D.シャツ。 最近、シャツの買い替え時期が迫ってきている。ラックを見るとズラッとB.D.シャツが並んではいるのだけど、どれも襟、袖部分がダメージを深刻な状態。だからといって一気に買い換えるほど資産が潤沢にあるわけでもないので、いいのを見付けてはゲットして、ダメージの深いものからおさらばしている。そんな僕のシャツラックの新たな仲間に加えたいのが〈BURTON THIRTEEN〉のB.D.シャツ。手触りはパリっとしてんだけど、COOLMAX®をブレンドしているので通気性抜群。スナップボタンを採用することで、着脱はスムーズだし、見た目もスッキリ。よい意味でクセのある表情に仕上げられています。
¥24,000+TAX

BURTON 03-5738-2555
burtonthirteen.com

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04
mont-bell
モンベルのバーサライト パック
魅力的ゆえに悩ましいザック。 前々から気になっているのだけどなかなか購入にいたっていないアイテムが1つある。それが、こちらの〈モンベル〉の「バーサライト パック」である。超軽量で強度もあるし、ポケッタブル仕様で価格だってリーズナブル。買わないという選択肢が見当たらないくらいイイトコばかりの逸品なのだけど、迷いどころが容量とカラー。日常使いに適した15リッターだとウエストベルトがないし、中身をほんのり確認できるホワイトが気分だけど汚れも目立つ…。だからといって20リッターのブラックというのもベター過ぎる(気がする)。なんて迷っているうちにいまにいたるんだけど、そろそろ夏の帰宅ランに向けて手に入れておきたいなあと。ただ、厳密にはラン専用でもないからなあ…。う〜む、悩みは尽きません。
ブラック(30L)¥9,200
ホワイト(20L)¥5,700

モンベル・カスタマー・サービス 06-6536-5740
www.montbell.jp

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01
SUNNY C SIDER × UNITED ARROWS&SONS
サニーシーサイダー × ユナイテッドアローズ&サンズのジャケット
白Tと合わせてドレスアップ。 普段からテーラードジャケットはほとんど着ない。というのも、自分の好きなスタイルにこの手のアイテムは入らないから。とはいえ、ある程度年齢を重ねるにつれて、ジャケットを着ないとちょっと恥ずかしいかも!? というシチュエーションに遭遇することが増えてきました。こうなったら何の変哲も無いアイテムを選ぶより、ちょっと背伸びできて、なおかつ変化球的なものを選びたい。このジャケットはまさに理想形で、見た目のインパクトはさることながら、チェッカーフラッグとパームツリーを絶妙にミックスさせた夏全開のデザインがかっこいい。デザイナーNAOKIさんよろしく、潔く白Tに合わせて着こなしたいなと。ちなみにこちら、パターンはユナイテッドアローズで、生地をサニーシーサイダーが担当しているそう。両者の良いところを見事に掛け合わせた、カルチャーとファッションの双方を感じられる一着ですね。
¥36,000+TAX

UNITED ARROWS&SONS 03-3479-8180
www.unitedarrowsandsons.jp/

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02
‘47
フォーティセブンのキャップ
ちょうどいい塩梅。 ここ数年ほぼ毎日かぶってきたベレー帽。おかげさまで、少しはトレードマーク化してきたかなと勝手に思っている次第です。ただ、夏用のいいベレーにはなかなか出会えておらず、ワッチキャップでやり過ごしてきたのも事実。今年もそろそろそんな時期かな、なんて頭の中にポカーンと思い浮かべていたら、ちょうど新しくヘッドウエアブランドがお披露目されるという展示会の案内が来ました、しかも会場は神宮球場のグラウンド! それがこの〈フォーティセブン〉。日本ではまだ浸透していませんが、1947年にアメリカ・ボストンで誕生したMLB公認の老舗ヘッドウェアメーカーです。フイナムでもよく取り上げている〈New Era®〉社と肩を並べるほど、アメリカでの認知度は高く、何より作りがしっかりしていて形もいい。久しくツバ付き帽をかぶっていなかったこともありますが、どことなく映画『がんばれルーキー』的ないなたさを感じさせるルックスがいい。つまりはオシャレすぎずダサすぎずな、ちょうどいい塩梅ってこと。先に控えているヤクルト vs 巨人戦は、ひとまず”NY”をかぶって観戦しようと思います。
左から¥3,800+TAX、¥3,200+TAX、¥3,200+TAX

’47正規日本代理店 OSM International 03-6809-4916

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03
GREGORY
グレゴリーのRECON PACK
ドストライクなミリタリーカラー。 2008年から2012年にかけて存在した〈グレゴリー〉の「SPEAR」シリーズをご存知でしょうか。軍支給品ではないものの、使用されている数多くのマテリアルがミルスペックの基準を満たすそのディテールに魅了された人は数知れず。今でもヤフオクだ何だで探しているという声をよく耳にします。そんな同シリーズの傑作ともにいうべき「RECON PACK」がこれ。メインコンパートメントにはハイドレーションスリーブ、サブコンパートメントにはジッパー付きポケットを搭載し、フロントポケットにはオーガナイザースリーブを備え、効率良くギアを収納することができます。スクエア気味の形状はPCや書類の整理にも最適で、米軍特殊部隊用に独自に開発した「SPEAR」モジュラパックシステムのディテールを民間用に落とし込まれた本格派のバックパックです。その高い機能に加え、タフなルックスはファッションアイテムとしても十分通用するはず。先日参加した「GO OUT JAMBOREE」でキャンプに目覚めた今、これを背負って山に行きたい欲求が日に日に増しています。
¥24,000+TAX

グレゴリー/サムソナイト・カスタマーセンター 0800-12-36910(フリーコール)
gregory.jp

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04
Aloha Blossom × Island Slipper
アロハブロッサム×アイランドスリッパーのサンダル
とにかくかわいい。 〈テバ〉に〈チャコ〉、〈モンベル〉など、いわゆるスポーツ&アウトドアテイストのものが台頭しているここ数年のサンダル事情。もうそろそろお腹いっぱいじゃありません? そんなことを考えている折、先輩から朗報が舞い込んできました。聞けば、沖縄のアロハシャツブランドの〈アロハブロッサム〉が、ハワイの〈アイランドスリッパー〉に別注をかけたとってもかわいいサンダルが出るよ!”と。いやぁ、ヤラレました。一目惚れってやつです。〈アイランドスリッパー〉のラインナップからフットベットにテキスタイルを使用しているモデルをベースに、沖縄を代表するタトゥーアーティスト「W-OKI TATTOO」のKENTA氏(左)と、サインペインター&スカルプチャーアーティストのMASA SCULP氏(右)のアートワークを落とし込んだ快作。通常、レーヨン100%の生地を使用するところを、コットンを混ぜて強度を上げているとか。狙うはベージュとネイビー、全部欲しいとこだけど…。
各¥18,000+TAX

WALKER 098-862-8568
www.alohablossom.com

item
01
THE NERDYS
ザ ナーディーズのジップアップハイネックTシャツ
過去のトラウマを吹っ飛ばす。 “ダサいひと”という英語のスラングが元になったブランド〈ザ ナーディーズ〉。そんなひねくれた由来とは相反するように、そのラインナップはベーシックにしてエレガント。“ベーシック”モノが跋扈するなかにあっても、独自の立ち位置をキープしてます。あとはシーズンごとにしっかりとした世界観の下で作られている、こだわりのカタログも毎度楽しみです。中学時代であった1990年代に中学生として、典型的な学校ジャージを着て生きていた身としては、なんだかその記憶がフラッシュバックする、プルオーバータイプというのは避けてました、おもいっきり偏見ではありますが。しかし、これほどの上品さを持ち合わせているのであれば話は別。ジップを閉めれば今風のハイネックになれば、裾がリブという、このバランスにもぐっと来ました。ややオーバーサイズを、ヴィンテージのデニムとかと合わせたいですね。
¥14,000+TAX

ビン 03-6416-0634

item
02
ALLEGE
アレッジのイージーパンツ
この表情はファムファタール的。 いい空気感というあやふやな表現を使うのは編集者失格とはいえ、やはり〈アレッジ〉はいい空気感をまとってるなあと。このブランドのパンツはどれをみても、シルエットが本当にきれいだといつも思うのですが、これほどヌケ感を持ったパンツは初めてです。俗にいうイージーパンツなのですが、穿けばラクチンだけど、見た目はしっかりという大人にふさわしいイージーパンツというわけ。このブランドの定番でもあるニットなどをみても、ソフィスティケートされたカジュアルに落とし込むデザイン力は、このブランドの真骨頂だなと感じます。この独特の表情をもった生地も、夏の「パンツ+Tシャツ1枚」というシンプルななかで一層活きるはず。個人的には、夏のユニフォームのラインナップに加えたいです。
¥32,000+TAX

カラーズ 03-5778-3782

item
03
SPECTUSSHOECO.
スペクタスのSPECTUS 1
黒くてデカイ、この存在感。 下ネタではありません。既知のひとには、今さら…なんて言われてしまうかもですが、ようやくそのよさに気づいたというのが、正直なところです。よくいわれますよね、“本当に革新的なものは、最初は受け入れられない…”とか。つまるところは、自分の感性や視点が追いついていなかったということになるんでしょうけれど。テェイ! さて前置きが長くなりましたが、〈スペクタス〉のシューズは、シューレースと連動したヒールのディスクを回すという特別なシューレースシステムを採用することで、瞬時に着脱とフィット感の調節が可能となっています。といいつつ、個人的に特筆すべきポイントはそこではなく、上品なスウェードとこのボリューム感。バギーパンツの存在感にも負けないそのガタイのよさ、まさにノックアウト級の破壊力です。
¥46,000+TAX

ギャラリー・オブ・オーセンティック 03-6432-2358

item
04
OAKLEY
オークリーのサングラス
この夏を席巻しそうなサングラス。 〈オークリー〉の名品といえば「フロッグスキン」であることは周知の事実。そんな傑作のラインナップに加わりそうな予感がする「ラッチ」がこの6月から発売されます。顔と服を選ばないボストン型のフレームに、誉れ高い〈オークリー〉のレンズという最強コンビは、これ一本でほぼ用が足りてしまうわけです。聞けばこのサングラスは、スケーターのエリック・コストンをはじめとした、4人のスケーターとのコラボレーションで誕生したとのこと。この仕上がり具合も納得といえるでしょう。Tシャツの首もとにかけ止めできる、ヒンジ部分のラッチ(かけ止め)システムなどその細かやさもGOOD。“革新”を標榜するブランドの面目躍如の一品といえるでしょう。
手前から¥17,000、¥25,000、¥18,000+TAX

オークリージャパン 0120-009-146

item
01
77CIRCA
77サーカのリメイクスウェット
違和感を楽しむ。 今をときめく〈ヴェトモン〉の影響か、リメイク物が流行ってますね。同じようなテンションだと〈REBUILD by NEEDLES〉のTシャツは持っているものの、1枚で着るにはまだ寒いのでこちらを。ブランド名は〈77サーカ〉。リメイクブランドの走りとしてウィメンズシーンでは少し前からジワジワとファンを増やしている注目銘柄ですが、メンズでは展開がないのでご存知の方も少ないはず。偶然「エディション」を覗いたときにこのスウェットを発見し、聞くと一部のお店でのみ“別注”というかたちでメンズサイズをリリースしているのだそう。ご覧いただけばわかる通り、スウェットを中央でぶった切ってジョイントした一着です。元のプリントを想像する限り、そのままで着ると結構スレスレな気がしますが、全く異なるプリントをひとつにすることで生まれる違和感が、なんだかモードな雰囲気。右肩がセットイン、左肩がラグランというのも地味におもしろいです。
¥19,500+TAX

エディション 表参道ヒルズ店 03-3408-8086

item
02
URU
ウルのサファリシャツ
静かに主張するサファリシャツ。 以前から結構買っているのに『ショッピングアディクト』で紹介するのは意外と初めてとなる〈ウル〉は、力の抜けたシルエットが最高です。とはいえだらしない印象は全くなく、むしろ上品。繊細な素材と色使いのおかげか、これこそ惹かれる一番のポイントだったりします。で、このサファリシャツもそんな一着。ハリのあるコットン生地に映える、ミルクティーみたいな品のある色味がツボです。それだけに留まらず、オーバーサイズ気味のシルエットに袖元で溜まるようにあえて長めに設定された袖丈、切りっぱなしの裾、胸元のレースアップなど、派手なデザインはなくとも従来のサファリシャツ像を覆すテコ入れが満載。ちなみに、このシャツも丈はかなり短めなのですが、巷ではこのスーパーショート丈を“ウル丈”と呼ぶのだとか。ウル丈、今後見逃せないキーワードになりそうです。
¥30,000+TAX

STUDIO FABWORK 03-6438-9575

item
03
PIGALLE
ピガールのペイントパンツ
若さの結晶 “ENSEMBLE”と題された16SSコレクションで、フランスの権威あるファッション賞「ANDAMファッション・アワード」の2015年度グランプリを受賞した〈ピガール〉。ロゴ物全盛の今、日本ではどうしてもお馴染みのボックスロゴに目が行きがちですが、コレクションラインもしっかりと評価されていることがこれで実証されたわけです。肝心のコレクションの内容はというと、デザイナー・ステファンがコーチしているバスケットボールチームの少年たちからインスパイアされたもの。彼らの若さと熱意にフィーチャしており、一見ペンキ加工のようにも見えるファブリックのパンツは、子供が絵を描いたようなイメージをマーブル柄にしたそう。その他様々なアイテムに使用されている、小学校の建物の色から着想を得たというカラーパレットも秀逸。というか、パリの小学校ってどんだけ洒落てるんだよ!
¥45,000+TAX

Diptrics 03-3409-0089

item
04
steph f morris
ステフ・モリスのイラスト
飾るスニーカー。 普段から実にたくさんのスニーカーを掲載しているフイナムですが、同じスニーカーネタでも今回は少し趣向を変えて。イギリスはマンチェスターを拠点に活動しているアーティスト、ステフ・モリスの作品です。ステッチワークの糸の表情、レザーのクラック加減、シューレースのすり減り具合など、どこを切り取っても写真と遜色ないほどに精巧に描かれたイラストは、なんと鉛筆のみで仕上げられた力作。完成までに20~35時間ほどかかるらしく、それゆえ原画のお値段はなんと¥180,000。僕では全く手が出せそうにありませんが、プリントなら¥10,000とぐっとリーズナブルに。俄然購入意欲をかき立てられたわけです。描かれているのは、AIRMAX95やスーパースターといった定番モデルから、シュプリーム別注のAF1やイージーブースト750といったレア物まで種々様々。個人的には、スコッティ・ピッペンが着用したことでも知られ、この夏の復刻が噂される名作AIR MORE UPTEMPOがイチオシです。
¥10,000+TAX(原画は¥180,000+TAX)
※フレッド シーガルでの展示・販売は5月8日(日)まで

Fred Segal MAN 03-3464-3962

item
01
tac:tac
タクタクのショートスリーブT
東京散歩。 流行というのはおもしろいもので、価値基準は固定せず、消費され流動し続けるのがこの世のさだめ。個人的にも、「日本製で、質がよく、シンプル。」というだけじゃ物足りなく感じつつある今日この頃です。そんな折にグッときたのが、「時計」をモチーフに据えた〈タクタク〉のコンセプチュアルなルック。多くを語るのは野暮ってなもんで、こちらで一度ご覧いただければと思うのですが、押し付けがましくなく、されど伝える努力を惜しまない真摯な姿勢に感銘を受けました。魅力はその世界観だけにあらず、絶妙な高さとフィット感のネックや、特殊な加工を施したやわらかなシャンブレー地など、細かなところまで計算され、きっちりと作り込まれています。ちなみに、高円寺に位置する直営ショップは、ダンススクールとして利用されていた建物を居抜きで用いており、一見して服屋とはわからない妖しさを放ちます。東京が育む新しい文化、その底知れない懐の深さに改めて舌を巻く次第。盛夏の東京を背景にして、一層際立つ一着です。
各¥18,000+TAX

tac:tac 03-6701-0575

item
02
TEÄTORA
テアトラのシャツとパンツ
花火。 夏といえば、ベタなシチュエーションの宝庫。さまざまな物語にインスパイヤされた十人十色の「ベタ像」があふれる世の中ですが、個人的には花火大会を推したいものです。本来であれば浴衣着用がマスト。されど実際のところ、花火大会というのは暑い上に大混雑が常套で、なかなかにタフな環境なわけです。そんな中で最適なのが、〈テアトラ〉のセットアップ。上品・イージー・便利と三拍子揃っているのは言わずもがな。シャツ・パンツともに、「ポケットの構造改革」が施されています。多くは語りません。まさに同ブランドの矜持とも言えるディテール、ぜひ実物に触れて、確かめてみてください。また、機能にフォーカスされることの多い同ブランドですが、軽く透け感のある上品な素材は、「風情」さえも備えているというのだから、もう言うことはないでしょう。ダークトーンのネイビーは、どことなく浴衣っぽいニュアンスをも併せ持ちます。足元はサンダル、頭には適当なキャップかハットで、土手に腰を下ろして花火でも見たいですね。
シャツ ¥28,000+TAX、パンツ ¥30,000+TAX

ROTHCOinfo@teatora.jp

item
03
ART’S & CRAFTS
アーツ&クラフツのサコッシュ
フェスティバル! 現代日本の夏の風物詩といえば?そう、フェスです。大根監督が映画モテキの中で描き切った「遅れてきた思春期物語」に感化され、今日も東京のアラウンドサーティは「フェス」というフレーズをイージーに繰り出し、夏を翻弄するイベントに思いを馳せます。キャンプフェスから都市型まで、ラインナップの多様性は年々拡大するばかり。フェスシーンにおける必需品は多々ありますが、中でも特に重要だと思うのは「サコッシュ」です。アウトドアブランドがリリースするそれは機能性にもデザインにも申し分ないのですが、〈アーツ&クラフツ〉のこちらは、そのオーセンティックな手触りと、ミリタリー然とした色合いがドンピシャにグッときました。防水機能は合羽に託して、なじみのいいコットンのアイテムをさりげなく身につけたいなと。常でも使用できます。ちなみに、今年は「グリーンルームフェスティバル」にフイナム・ブースを出店します。間違いなく超お得な内容になっておりますので、ぜひご期待を。
S ¥9,000+TAX、L ¥12,000+TAX

evergreen works 03-5797-2335

item
04
ARPENTAUR
アーペントルのフーデッドコート
キャンプファイヤー。 焚き火には癒しの効果があるそうです。ゆらぐ炎とパチパチ爆ぜる薪のサウンドは、たしかに心地よいもの。太古の昔から火は人の生活を支え続けてきたわけで、それゆえに安心感と直結しているのかもしれません。キャンプで焚き火を囲む時間は、実にぜいたくだな〜と思います。そこで注意すべきは、ウェアの素材。雨にはめっぽう強い化繊も炎には弱く、焚き火の際は着用厳禁。これ、なめてかかると本当に危ないです。火の粉がふりかかっただけで、たやすく穴が空いてしまうことも。そこで選びたいのが〈アーペントル〉のこの一着。高密度で織られたコットンベンタイルは、多少の雨にも風にも負けず、着用し続ける中で味わいを深めてゆきます。裏地の白いパイピングが清潔感のあるアクセントになっているのもグッド。キャンプっぽさ全開ではないけれど、しっくりくる、という絶妙のラインが良いなと。想像以上に冷えるキャンプ場の夜でも、このウェアがあれば安心して炎のゆらめきにうっとりできますよ。
¥59,000+TAX

MAIDENS SHOP 03-5410-6686

item
01
POSTALCO
ポスタルコのスクエア・ダイ・ノートブック
独特な色のむらが新鮮。 今年の3月末、初めて〈ポスタルコ〉の展示会に行ってきました。ブランドの広報を務めるエーブルソン友理さんから、プロダクトのことから東京・渋谷のショップのことまで色々と話を聞くなかで、ブランドの規模は小さいながらも、商品ひとつひとつから作り手の思いが伝わってくるような、温かみのある雰囲気が、〈ポスタルコ〉の魅力になっていると実感しました。今回紹介するのは、一見サイケデリックな色のむらが目を奪うノート。これは、日本の伝統技術でもある “板締め絞り” という染めの技法を使ったもの。和紙を長方形に折った状態で染液に浸けることで、独特な色のむらと折りじわができるそう。この紙は、徳島県北部に1つだけ残る和紙製造業者、阿波紙工房のものを使っています。さらに、ノートの内側にも和紙を使用。ややクリーム色の自然な風合いと心地いい手触りに特徴があり、ペンのインクの滲みが少ないという特徴を持っています。A5(14.8×21cm)、A6(14.8×10.5cm)、A7(10.5×7.4cm)の3サイズ、それぞれ3色を展開。店頭で独特の風合いを確かめてほしい名品です。
上:¥3,000+TAX(A5)、下左:¥2,000+TAX(A6)、下右:¥1,500+TAX(A7)

ポスタルコ 03-6455-0531
postalco.net

item
02
J.W.ANDERSON
J.W.アンダーソンのクロップパンツ
サムシング・ニューな1本。 現在、ファッションシーンで盛り上がりを見せる “ジェンダーレス” という考え方。アレッサンドロ・ミケーレによる〈グッチ〉やエディ・スリマンが手がけた〈サンローラン〉のコレクションに代表されるように、男性服と女性服の境界が曖昧になりつつあります。そういったクリエーションを提案するブランドの1つとして注目を集める〈J.W.アンダーソン〉。ランウェーで発表されるコレクションは、丸みを極端に強調したシルエットやポップな色使いなど、一見エキセントリックでありながら、これまでの考え方にとらわれない新しいデザインを追求しています。今回ピックアップしたアイテムは、シンプルな濃紺のデニムパンツ。ワイドなスラックス風のフォルムに特徴があり、丈の長さは短め。特に背面のタックの取りかたが斬新で、タイパンツのようなシルエットに仕上がっています。レザーシューズでドレッシーに、スニーカーでカジュアルに穿きこなすことも可能。ユニークなデザインでありながら、多様性のある1本に仕上がっています。
¥81,000+TAX

ディストリクト ユナイテッドアローズ 03-5464-2715
www.district.jp

item
03
SANDERS
サンダースのダービーシューズ
パキッとした白が美しい。 イギリスには、ロンドンの北西に位置する都市、ノーザンプトンを中心に、今でも数多くのシューズファクトリーが存在します。その中でも、比較的、コストパフォーマンスに優れた革靴をそろえる〈サンダース〉から2016年春夏シーズンの新作を紹介。1873年に設立されたこのブランドは、イギリス国防総省向けに供給される、ほぼすべてのイギリス製のレザーシューズを手がけていることでも知られています。無垢な白が印象的な写真の靴は、〈サンダース〉が所有しているミリタリーシューズのアーカイブを元に企画された、日本限定の「SANDERS TROPICAL OFFICER COLLECTION」のもの。スタンダードなプレーントウで、アッパーの素材には牛革のグレインレザーを使用。さらに、イギリスのイッツハイド社の白のダイナイトソールを採用しているため、ドレッシーな雰囲気に仕上がっています。スラックスからショーツまで、幅の広いコーディネートに合わせやすく、これからの季節におすすめです。
¥52,000+TAX

グラストンベリーショールーム
www.sanders.jp

item
04
ANATOMICA
アナトミカのメンズチノIIショーツ
タイムレスな表情が魅力。 毎年、少しずつ暑さが増しているように感じる夏。特に東京の7月後半から8月は、日々灼熱にさらされているような、うんざりする暑さが続きます。そういったとき、ワードローブに欠かせない服の1つにショートパンツがあります。今回紹介するのは、〈アナトミカ〉のもの。かつてアメリカ軍に支給されていたチノトラウザーから着想を得たというこのショーツは、シルエットには1960年代のデザインを、ディテールには’40年代のデザインを採用。近年、同じようなミリタリーのチノショーツは、古着で探すと状態のいいものはなかなか見つかりません。〈アナトミカ〉のものは、ボタンフライの仕様で、パンツの右についたコインポケットがアクセントになっています。生地は、高密度に織り上げたオリジナルのチノクロスで、うっすらと光沢感のあるものを使用。デイリーに使えるベーシックなデザインのため、ボタンダウンシャツや薄手のジャケットなど、さまざまな服と合わせることができます。2色を展開し、ダークネイビーのものはシックな雰囲気に仕上がっています。日本製
¥20,000+TAX

アナトミカ 東京 03-5823-6186
anatomica.jp